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ロール転生 ~異世界行ったらのんびりする  作者: 華翔誠


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45/51

45 リンベルト:世界と孫と

◆リンベルト・グレイモア


「それで陛下はなんと?」


「一度、王宮に来て欲しいと仰っておりました。」


「ふむ、国内の状況は、どうなってますかな?」


「年々と魔物の数は増えております。」


「そうですか・・・。それで、宝物庫の方は?」


「瘴気が増しております。」


「可能性がない訳ではありませんが・・・。」


「あなたっ!」


マシューワに止められた。


「何かいい解決策があるのでしょうか?であれば是非お教えください。」


「こちらで調整し、陛下にお伝えします。」


「わかりました。」


王妃様には客室で休んで貰うことにした。

部屋に残ったマシューワに責められる。


「何を考えてるのですかっ!」


「国の一大事であれば協力するのが、貴族の務めだ。」


「その為なら孫が犠牲になっても構わないと?」


「犠牲とは大げさな。レイリーのスキルを試すだけだ。」


「レイリーのスキルで解決した場合、その後の事をお考え下さい。」


「当然、陛下には事前に確認をとる。」


「はあ・・・。」


マシューワにため息をつかれた。


「陛下や王妃様が苦労なさっているのは、承知だろう?」


「年の離れた子をつくった理由は存じております。」


王家で聖属性のスキルを授かるのは男子系のみ。

決して、王家には聖女は生まれることはない。

いや、貴族から聖女は生まれる事はない。

王太子殿下お一人では、負担が大きいということで、4番目の子をおつくりになったのだが、残念ながら女児だった。

しかも転生者とは、何の因果だろうか。


「テレサが反対したらどうするのですか?」


「その時は、諦める。が、テレサは反対しないだろう?」


「そうですね、あの子は反対しないと思います。」


「それにだ、レイリーは喜んで協力してくれると思うぞ。」


「それはそうでしょう。あの子はポイントが増えることに喜びを感じております。でも5歳の子供に責任を押し付けるのですか?」


「責任は押し付けぬ。レイリーは私が全力で守る。」


「はあ・・・。」


再びため息をつかれてしまったが、こればかりはしょうがない。

私はベルを鳴らし使用人を呼んだ。


「すまぬがテレサを呼んできてくれ。」



「お父様、何の用でしょうか?」


「王宮にある宝物庫の事は知っているな。」


「ええ、まあ。」


「レイリーのスキルを試そうと思う。」


「・・・。」


「テレサ、反対してもいいのよ?」


マシューワが娘を唆す。


「もし、成功したらどうなりますか?」


「私が全力で守る。」


「そうですか、ではお父様にお任せします。」


「テレサ、それでいいの?レイリーが王宮に召し上げられるかもしれないのよ?」


「そんな事は私がさせん。」


「お母様、宝物庫の問題は国、いえ、しいてはこの世界の問題です。」


やはり、テレサは賢い子だ。


「それは、そうだけど。」


「王妃様が来訪されたのは、宝物庫の問題もあったからでしょう?」


「うむ、その通りだ。」


「では私たちはお父様と共に王都に向かいます。」


「わるいな。」


「それなら当然、私も行きますわ。」


マシューワが言いだした。


「いや、このまま領都に・・・。」


「ゴーシュとヒルダが居れば問題ないでしょう。」


「そ、そうだな。」


結局、マシューワに押し切られる結果となった。


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