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ロール転生 ~異世界行ったらのんびりする  作者: 華翔誠


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40/51

40 ポムスフレ

「ヒルデガルト様、子供たちの憩いを邪魔するのは無粋では?」


母上の登場だ。


「私がいる方が、マーカスもレイリーも喜びますの。」


俺とマーカスはスルーした。

リサが気を利かしてグラスを用意したので、今度は俺がコーラを注いでいく。


「テレサ様も、もっと違うものが食べたいと思いませんか?」


「子どもたちは子どもたちが好むものを食べればいいのでは?」


「マーカスとレイリーももっと色々なものが食べたいと思ってますわ。きっとテレサ様に遠慮してるんですわ。」


「レイリーは食べ物に関しては遠慮するような子ではありません。」


おっしゃる通りで。


「遠慮してるのよね、レイリー。」


「いえ別に・・・。マーカスが他のを食べたいって言ったら出しますし。」


「マーカス!」


「母上、このポテチの素晴らしさが判らないのですか?これこそ至高のお菓子です。」


「ダメですわ。この子、完全にポテチにヤラれてますわ。」


凄いな、マーカスのポテチ愛。

それならアレを出してあげようかな?


「母上、ポテチにチョコが掛かったものを購入してもいいですか?」


チョコレートが高騰する前は、100円ショップに期間限定で売ってあった贅沢なやつ。

俺のスキルに期間限定はないのだ。

素晴らしいぞ100Pショップ。


「構わないけど、合うものなの?」


「はい。」


俺は2袋購入した。

何せ1袋に入ってる量は少ないのだ。


「随分と小さいわね。」


「はい。」


2袋を開けて、マーカスと伯母上の間に一つ置く。


「何だ、この黒いのは?」


沈黙してたマーカスが口を開いた。


「チョコだよ。甘いお菓子だね。」


「ポテチに甘さは必要ないだろ。」


「まあそういう人もいるけど、まずは食べてみてよ。」


「何とも奇怪な・・・。」


恐る恐る口にいれるマーカス。

そして。


「あま・・・い?しょっぱい?」


このあましょっぱいは、前世でも好き嫌いが分かれていたけど、どうかな。


「うーん、うまい。ただやっぱり基本はいつものポテチで、たまにならこれもいい。」


完全にポテチ好きになっちゃったなマーカス。


「これは高級品ですわっ!」


伯母上大興奮。

スルーしとこ。


「母上はどうですか?」


「とても面白い味だわ。男性より女性向きね。」


まあ確かにそうかな?俺は前世でも好きだったけども。




お婆様と母上の相談の結果、アイスクリームとチョコ系はお茶会には出さないことが決定された。


「もっとあの甘いのを食べたいですわっ。」


との伯母上の意見は黙殺された。



珍しくプレパに呼ばれたので厨房に出向いた。


「坊ちゃん、あのポテチは作ることは出来ませんかね?ジャガイモは用意できるんですが。」


「似た感じのポムスプレなら作れると思うよ。」


「是非おしえてください。」


「でもスライサーがないからなあ、母上に許可とらないと。」


「スライサーですか?」


「そう、ジャガイモを薄く切らないといけないから。」


「それなら俺がやりますんで。」


いやいや薄く切るの難しいし時間が掛かるだろと思ったが、プレパは簡単にやってのけた。


えっ、料理人ってこんなに凄いの?

まじで?


「揚げ物するときの溶液ってある?」


「はい。」


「じゃあそれを片側に塗って、2つを重ねて、それを揚げれば膨らむはず。」


「ちょっとやってみますね。」


何度かやってると綺麗に膨らんだのが出来上がった。

ちなみに失敗したのは料理人たちが興味深く食べてた。

俺も食べたかったけど、失敗品なので食べさせて貰えなかった。


「塩を振ったら完成だよ。」


ポムスプレが見事完成した。

尚、俺の100Pショップは一切使ってない。


さっそく実食。

外はカリカリ、中はサクサク。

これは・・・

上手いこと言葉は出てこなかったが、旨い。

なんと言っても温かいのがいい。


「坊ちゃん、めちゃくちゃ旨いですね。」


「うん。」


「食事の付け合わせにも使えそうです。」


俺とプレパは、おやつタイムよろしくだったが、他の料理人はポムスプレを作りまくってた。


「これはとても美味しいです。」


さっきまで傍に居たのはベルだったのに、いつのまにか代わっていたリサが言った。

使用人たちが入れ替わり立ち替わり。

以前、どこかで見た風景だ。


しかし、俺に恐れることは何もない。

だってスキルは一切使ってないからね。

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