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ロール転生 ~異世界行ったらのんびりする  作者: 華翔誠


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30/51

30 ご対面

まあ本当酷いね。

周囲を漂う照り焼きの匂いが。


兵士たちも照り焼きを作ってるから仕方ないとはいえ。


「うちの者しか居なくて良かった。」


お爺様がそんな事を言った。

他の一団が居たら、どうなっていたことか。


「レイリー、照り焼きのタレというのはプレパが、もう作れるの?」


「はい、材料を渡せば作れますよ。」


母上が聞いてきたので答えた。


「そう、ならいいわ。」


今後、家でも作るように言われるかもしれない。

願ったり叶ったりだ。


全員の食事も終わり、お馬さんの休憩が終われば次の町へ向けて出発だ。

何故か、隣がお婆様に代わってた。


なので、その日はお婆様の膝枕でお昼寝をした。

それからは順調だった。

休憩も全て村か町でとることができた。


隣が母上とお婆様で交互に変わったのだが、まあいいや。


そしてついに待望の生贄君と対面する日がやってきた。

サーカス君じゃなかったマーカス君か。

忘れないようにしとこう。



伯爵家の本館は何というか広かった。

子爵家とは大違いだ。


途中に小石が敷き詰められている所に、平たい石が間を開けて敷かれていた。

ふっ、子供心を擽るじゃないか。

いや心は、おっさんですが。


平たい石の上を飛んで進んでいく。

落ちたら負けだ。何に?


3つ目の平たい石の時にギリギリだったので、バランスを崩しそうになった。

やばいっ負けそう。


と思ったら抱っこされた。


「まったく何をやってるの。」


お爺様かと思ったら母上だった。

そして抱っこされたまま連れていかれる。

あれ?降ろしてくれない感じ?


母上に抱っこされたまま、俺は母上の兄家族と挨拶をするはめに・・・。


「父上、お帰りなさいませ。」


多分母上の兄だと思う人がお爺様に挨拶をした。


「うむ、変わりはないか。」


「はい、恙なく。それで・・・。」


その人がこっちを見て固まる。

というか伯爵家の使用人までが驚愕の表情だ。


「お兄様、ご無沙汰しております。」


一同が固まっていたので母上の方から挨拶をした。


「あ、ああ。元気そうで何よりだ。それでそちらがレイリーか?」


「ええ、ほらレイリー挨拶なさい。」


「初めまして、レイリー・ジャンビットです。」


抱っこされたままなのが、恰好付かないが、とりあえず挨拶はした。


「ゴーシュ・グレイモアだ。レイリーの伯父になる。」


「ヒルデガルドですわ。宜しくねレイリー。」


続いて隣の伯母上が挨拶してくれた。


「はい、宜しくお願いします。」


「ほら、マーカスも挨拶しなさい。」


伯母上にせかされ生贄君がそっけない挨拶をする。


「マーカスだ。」


それ以上は何も言わなかった。


「お帰りなさいませ、お嬢様。」


「ただいま。」


執事っぽい人に挨拶を返す母上。


「それでお嬢様、レイリー坊ちゃんの滞在部屋ですが。」


「私と一緒で構わないわ。」


「なっ・・・。あのお嬢様が。」


何やら執事っぽい人が感動していた。


「もうっ、いいでしょ別に。リサ、レイリーを私の部屋に。」


「はい、畏まりました。」


ここで漸く解放される俺氏。


「レイリー、クッションを補充しておいてちょうだい。」


「はい。シマエナガ君は?」


俺は心配そうに聞いてみた。


「それも購入して構わないわ。」


やったーっ!

俺はリサに案内され母上の部屋へと向かった。


「ねえ、リサ。なんで母上の部屋は残ってるの?」


「おそらくいつでも戻ってきても大丈夫なようにです。今は坊ちゃまも生まれ戻る事はないでしょうが、伯爵家は広いので。」


「そっか。」


母上の部屋につくと、まずは寝室にビーズクッションを購入し置いていった。

そしてメインの部屋には、大きなシマエナガ君を2羽召喚させソファーに並べて置いた。


むふーっ


それでいくつかのビーズクッションを購入した後、中くらいのサイズを4つ購入した。


「これはリサとベルの分ね。」


「ありがとうございます。」


「リサたちの部屋はあるの?」


「ええ、使用人用の二人部屋がありますので、そこを借ります。」


ほー、そんなのがあるんだ。


「坊ちゃまも移動でお疲れでしょう、少し休まれますか?」


「そうだね、少し休むよ。」


俺はシマエナガ君が鎮座する対面のソファーにビーズクッションをいい感じに並べて寝ることにした。




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