15 愛すクリームは危険な香り
熱を冷ますシートを貼ったままベッドに入る。
最近、俺と母上の飲料水は100Pショップの水だ。2本で100Pと超お得であり、この世界の水と比べたら天と地の差があるほど旨い。
だから母上も100Pショップの水に即座にシフトした。
「ぼっちゃま、白湯を作っておくので水を出してもらえますか?」
「ああ、母上に言わないと。」
「私の方で伝えておきます。」
「そう宜しくね。」
水を2本リサに渡した。
コップ一杯分の白湯をもってきてくれたので、リサに介抱されながら飲む。
ええ身分やで。
夜になり。
「レイリー何か食べられそう?」
母上に聞かれたのでお粥ならと答えた。
タブレットにお粥のシリーズを表示させ母上に見せる。
「色んな味があるのね。あらカレー味もあるのかしら?」
「今は普通のがいいです。」
「そう。」
「あと梅干を一つ。」
タブレットを戻してもらい梅干に合わせる。
「これは梅を干したもので酸っぱいです。お粥にはちょうどいいです。」
「そう、ではお粥を3つ買いなさい。」
「3つ?」
「私とあの人も食べるわ。」
「どちらかというと病人食ですけど。」
「構わないわ。」
おれはノーマルのお粥3つと梅干を購入した。
「これは湯で温めるだけでいいから。梅干しは1つだけ入れてね。」
「畏まりました。」
お粥と梅干はベルに渡した。
母上は、父上と食事をとるために去ったので、俺はリサにふーふーされながらお粥を食べた。
旨い。
病気の時のお粥の美味しいこと。まあ普通の時も稀に食べたくなるのだけど。
俺の熱は2日間で治まった。
今日は熱が下がったけど安静にする日だ。
アイスクリームが食べたいな。
なんと驚くことなかれ、我が100Pショップだがコンビニ100の商品も購入できる。
何という神仕様だ。
ということで母上にお願いしてみた。
「アイスクリームとは?」
「氷菓子です。」
「何ポイントなの?」
「100Pです。」
「いいでしょう3つ購入しなさい。」
どうやら父上と食べるみたいだが。
「5つ購入してもいいでしょうか?」
「仕方ないわね。」
認めてもらったので5つ購入した。
やはり基本のバニラアイスだな。
母上はバニラのカップアイス2つを持って父上の元へ向かったので、俺は寝室で大人しくバニラアイスを食べる。
ベルとリサもこっそりとここでバニラアイスを食す。
「冷たくて美味しい。」
俺が素直に感想をもらすも二人は無言だ。
「二人とも、どうしたの?」
「神の食べ物は他にもあったのですね。」
「うん、まだまだ沢山あるよ。」
「まだまだ・・・。」
「たくさん・・・。」
「ぼっちゃまのスキルは決して知られないようにしてください。」
「そうです。知られたら攫われます。間違いなく。」
「うん、気を付けるよ。」
えっ、俺、間違いなく攫われるの?
久々というか今世初のアイスクリームは大変美味しくいただきました。
その後、戻ってきた母上に。
「レイリー、チョコレートとアイスクリームは私の許可なく購入しないように。」
「母上、元より母上の許可なく100Pショップは使わないように言われてますが?」
「あなたが素直で物分かりのいい子供で助かったわ。」
え、物分かりが悪い普通の子供だったら、どうなるんだ?怖くて聞けなかったけども。
最近、屋敷の女性陣の機嫌が頗るいい。というのも皆の髪がサラツヤだ。
それだけでこんなにも機嫌が良くなるのだ。
逆を言えば女性の機嫌は簡単に悪くなる。
うーん、恐ろしい。
今世は、真の独身貴族を目指したいものだが、そうは問屋が卸さない。
貴族とは結婚して跡継ぎを残さないといけない。
当家の父上と母上の仲は悪くはないけど男女の関係って感じは皆無。
何しろ俺と一緒に寝てるんだから、弟は望めないだろう。
何かいい手はないだろうか?
そんな悪いことを考えていたら、早速母上に呼ばれてしまった。




