13 時代は正にハードルアー
翌朝、今日は釣りに行くぜいっと朝から気分上々だったのだが、侍女頭に母上と一緒に呼び出された。
「奥様、ぼっちゃまにとってベルとリサは母親同然ですので甘くなるのは仕方ないと思っています。ですが奥様まであの二人に甘くするのは如何なものかと。」
「私の配慮が足りなかったようね。レイリー、シャンプーとリンスを2セットずつとブラシとドライヤーも購入しなさい。」
「はい。」
俺は言われたとおりにポイントで購入した。
「使い方はベルとリサに聞きなさい。」
そういって母上はドライヤーに魔力を篭めた後に侍女頭に渡した。
「差し出がましいことを言って申し訳ありません。」
侍女頭が頭を下げた。
「いいのよ。私の配慮が足らなかったのだから。レイリー覚えておきなさい。女性は怖いのよ。」
「はい。」
言われなくても重々承知してますがな。
さあて気を取り直して釣りに行くぜいっ。
玄関ロビーに行くと母上とベルとリサも居た。
「母上、お出かけですか?」
「ええ釣りというものを見に行くのよ。」
えー・・・父上のようにならなければいいが。
母上とベルとリサが居る為、護衛の人も10名以上いる。皆さんお疲れ様です。
川に付くと俺はウェストバックから偏光グラスを取り出して掛けた。100円と馬鹿にすることなかれどんどん進化していき機能は申し分ない物となっている。
「それは何かしたら?」
「偏光グラスです。水の中が見えます。」
「貸しなさい。」
素直に貸した。
「本当だわ、水の中が見えるわ。」
暫くしてから返してくださいというと。
「これは何ポイントなの?」
「100ポイントです。」
「じゃあ買いなさい。」
返してくれないようだ。
仕方なくポチる。
さあ気を取りなおして。
川の中にある大きな岩の傍を通すようにキャスティングする。
ぶるぶるぶる
いい感じでハードルアーが揺れる。
ふっ削った甲斐があったぜ。
すると大きな岩の陰から。
今までにないくらい大きな魚が。
焦らない焦らない。
ゆっくりとリトリーブしていると。
バグっ
「ヒット!」
大きく合わせた。
がデカい。
なんだこの魚は。
いつものトラウトの倍近くある。
「ぼっちゃん、大丈夫ですか?」
料理人のプレパが心配してくれた。
「大丈夫。」
ロッドでいなしながら魚が疲れるのを待つ。100Pショップのラインはナイロンの太いのが最初から巻かれているので少々は大丈夫。
そう過信して前世で何度ロッドを折った事か・・・。
いや過信はしてないラインは切れなかった、ロッドが折れただけ。
ようやく魚が疲れてきたので寄せてくる。
「坊ちゃん、俺が取りましょう。」
「ルアーの針に気を付けてね。」
「はい。」
プレパは魚の胴体をしっかり掴んで陸にあげた。
「ロックサーモンですね。」
「大きいね40センチ以上ある。美味しいのこれ?」
「美味しいみたいな話は聞きますが食べたことはないので。」
プレパが怪我しないように俺がペンチを使って針を外す。
「下処理お願いね。」
「わかりやした。」
よーし、どんどん釣るぞっ!




