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## 第九話:『黄金色の収穫祭(フェスタ)と、欺瞞の葡萄迷宮(ワイナリー)』第一部 第二部

二話目の投稿です。

誤字脱字が多くなると思いますが、よろしくお願いいたします。

途中で、脱線することもあると思いますが、ゆっくりと見守ってください。

作品の内容が前後することが多々あると思いますが、大目に見て頂ければ、うれしく存じます。

新作始めます。探偵物です。


当初から作品を見ていただき本当にありがとうございます。

大変励みになっております。

これからもよろしくお願いします。

では、参ります!!


## 第九話:『黄金色の収穫祭フェスタと、欺瞞の葡萄迷宮ワイナリー

### 第一部:黄金色のフェスタ開幕! 白き病室の眠り姫と、消えた秘密の樽(導入編)

## 第一章:白銀の眠り姫、ヨレヨレの天才が捧ぐ葡萄の一房

「カチ、カチ、カチ」

ローマ中央病院の一角にある、静かな特別病室。

窓から差し込む9月の柔らかな朝光を浴びて、白銀の髪の見習い騎士・フランチェスカは、純白のシーツの中で静かに眠り続けていた。

前回の『鏡の国からの暗殺者』との死闘で、おじさん(ダ・ヴィンチ)を庇って大怪我を負った彼女は、一命を取り留めたものの、未だに意識が戻らないまま、長いお昼寝を続けている。

「――お嬢さん、外はすっかり最高の秋晴れだぜ。ほら、マルコ店長から『フランチェスカちゃんが目を覚ましたら、一番に食べさせてやってくれ』って、初物のみずみずしい葡萄を預かってきたよ。」

ベッドの傍らの椅子に腰掛け、ヨレヨレの、絵の具のシミだらけの白いシャツを着た俺――レオナルド・ダ・ヴィンチは、彼女の力なく伏せられた白銀の猫耳をそっと指先で撫でた。

いつもなら「もー! 起きてますよ! 髪が乱れるじゃないですかァ!」と顔を真っ赤にして跳び起きるはずの猫耳は、今はピクリとも動かない。

「ダヴィンチさん、お嬢さんの生命維持データは完全な安定ホールドを維持しています。これ以上、シーツにインクをこぼすのは非論理的です。」

病室のドアを開けて入ってきたのは、新助手の結晶族の少年・ルカだった。

彼は半透明の美しい手帳を小脇に抱え、お堅い表情のまま眼鏡のブリッジをクイと押し上げた。

「ルカくん、おじさんは泣いてなんかないさ。ただねぇ、このヨレヨレのシャツがさらにヨレヨレになるくらい、お嬢さんのヘタレな声が恋しいだけさね。」

俺は苦笑いしながら、立ち上がってコートを羽織った。

そう、今日は下町総出で大賑わいとなる、秋の最大イベント『黄金色の収穫祭フェスタ』の当日なのだ。

お嬢さんは寝たきりのままだが、俺たちがここで暗い顔をしていたら、それこそ彼女が目覚めたときに怒られてしまう。

「ガウッ、ガウッ!」

足元では、からくりライオン人形のレオが、真鍮の尻尾をプロペラのように嬉しそうに回転させ、俺のヨレヨレのズボンの裾を引っ張っている。

「よし、みんな、お見舞いはここまでだ。下町のみんなが待っている収穫祭のキャンバスへ、おじさんたちの最高の笑顔(色彩)を届けに行こうじゃないかい!」



## 第二章:賑やかなる葡萄迷宮ワイナリー、消えた特製ワインの謎

「ひゃっほーい! 収穫祭だァァァッ! ブドウ食べ放題、ジュース飲み放題だぜぇぇぇッ!!」

下町の広場へと繰り出した俺たちを迎えたのは、溢れんばかりの黄金色のリボンと、芳醇なブドウの香りに包まれた、最高の『お祭りキャンパス』だった。

八百屋のチコや、パン屋の小僧たち【下町の小さな探偵団】が、麦わら帽子を被って元気に広場を駆け回り、村人たちは大きな樽から搾りたての果汁を注ぎ合って、早くも乾杯の歌を響かせている。

『老いたる跳ね馬亭』のマルコ店長も、特等席の屋台で、自慢の特大ブドウ山盛りパイを焼き上げながら、「おう、ダヴィンチ! フランチェスカちゃんの様子はどうだ? 今日はみんなでお嬢さんのぶんまで楽しむぞ!」と、豪快に腕を振るっていた。

だが、そんな平和で楽しい収穫祭のキャンバスに、突如として『小さな珍事件のバグ(狂い)』が舞い込んだ。

「――た、大変だぁぁぁ! マルコ店長、ダヴィンチさん! 貯蔵庫に隠しておいた、今日の大乾杯用の目玉商品『マルチェロ特製・幻のヴィンテージワイン樽』が、丸ごと姿を消しちまってるんだッ!!」

農園の手伝いの青年が、青い顔をして広場へと駆け込んできた。

その貯蔵庫は、ブドウの蔓が複雑に入り組んだ、通称『葡萄迷宮ワイナリー』と呼ばれる古い地下倉庫。複雑な構造のせいで、村人でも迷うと言われている場所だ。

「何だって!? あの樽がなけりゃ、フェスタのメインディッシュの乾杯ができないじゃねえか!」マルコ店長が頭を抱える。

「ふむ。闇の悪党の仕業かと思えば、現場の魔力波長は完全なゼロ。ただの『泥棒』、あるいは何かの手違いですね」

ルカが手帳を叩き、胸の核を冷静な『論理の青』に光らせた。

「ははは! 面白いねぇ! 悪党がいないお祭りのトラブルなんて、最高の余興デッサンじゃないか! ルカ、レオ、そしてこども探偵団のみんな! 収穫祭のメインワインを取り戻すため、賑やかな葡萄迷宮の捜査へ、爆速で出発だぜぇぇぇ!!!」

「ガウゥォォォンッ!」

おじさんはヨレヨレのシャツの袖をまくり上げ、子供たちを引き連れて、賑やかな農園の奥へと走り出した。

闇の調律師の手はそこにはない。だが、村人たちと仲間たちが織り成す、最高にワクワクする『小さな秋の大冒険』が、今ここに幕を開けたのだった!





フランチェスカの入院という切ない背景を抱えつつも、ローマの街は黄金色の収穫祭で大盛り上がり!

だが、フェスタの命である特製ワイン樽が消え、おじさんたちは『葡萄迷宮』の捜査へ。

さあ、次々と巻き起こる小さな珍事件の数々に、ヨレヨレ天才と論理少年はどう立ち向かうのか――!?

(第九話・第一部 了)









## 第九話:『黄金色の収穫祭フェスタと、欺瞞の葡萄迷宮ワイナリー

### 第二部:同時多発の珍ミステリー、迷宮の隠れんぼとドタバタ大追跡(事件勃発編)

## 第三章:怪しき屋台のパレット、漆黒の珍味ゲテモノに挑む面々

「ダヴィンチさん。僕は今、極めて非論理的な強要パワハラを受けていると認識しています。なぜ僕が、この得体の知れない『泥にまみれたミミズ』のような物体を口に運ばなければならないのですか⁇」

黄金色の収穫祭で沸き返る下町広場。農園ヘ走りだしてすぐの事道の異臭で足が止まったのだった。

新助手のルカは、自身の結晶の肉体をこれまでにないほど青ざめた『嫌悪の紺色』に変色させ、完全に引き攣った顔で、一本の串を見つめていた。

広場には、通常のブドウパイや焼き肉の屋台に混じって、ローマの遥か南の秘境からやってきたという怪しげな旅商人の屋台が並んでいた。そこから漂うのは、えた酸味と強烈なスパイスが混ざり合った、およそ料理とは思えない未知の異臭。

看板には、殴り書きで『秘境名物・大湿帯の黒沼ドジョウのスパイス踊り焼き』と書かれている。見た目は完全に、真っ黒く焦げてのたうち回った太い芋虫の山だ。

「ははは! ルカくん、食わず嫌いは芸術のパースペクティブを狭めるよ! ほら、マルコ店長だって、自慢の髭を震わせて挑戦する気満々だぜ?」

「おいおい、ダヴィンチ、巻き込むんじゃねえ! が、下町一の料理人を自負する俺が、未知の食材から逃げるわけにはいかねえからな!」

マルコ店長は額に青筋を浮かべ、完全に嫌な顔をしながら、その真っ黒な串をひったくった。

「う、うへぇトト、これ本当に食べるの? あたし八百屋の娘だけど、こんな泥虫みたいな野菜(?)見たことないよ!」

八百屋のチコが鼻を摘みながら露骨に嫌悪感を露わにし、リーダーのトトも麦わら帽子の下で冷や汗を流している。

「い、一応、これも消えたワイン樽の捜査の一環だ! よし、みんな、男の意地を見せるぞ! せーの!」

トト、マルコ店長、そしてルカが、覚悟を決めてそのゲテモノ料理を一斉に口へと放り込んだ。次の瞬間、広場の特等席で3人の時間が完全にストップした。

「――ぶ、ぶふぉぉぉぉぉぉッッッ!!!!!」

最初に吹き出したのはマルコ店長だった。

「な、なんだこれはぁぁぁ! 口に入れた瞬間、泥の匂いと、脳天を電気でぶち抜くような激烈な酸っぱさが大爆発しやがった! 舌の細胞ギヤが全部ひっくり返るぞコンチクショウ!!」

店長は自分の大きな髭をむしり取るような勢いで、近くのブドウジュースを樽ごとがぶ飲みし始めた。

「う、うあぁ頭の中で、お化けが太鼓を叩いてるみたいに痺れるぅぅ」

トトは白目を剥き、自分の頭を抱えて石畳の上をごろごろと転がり回っている。

そして最も悲惨だったのは、結晶少年のルカだった。

「くっあ、頭脳の計算回路データがノイズで、完全に、停止『非論理的めちゃくちゃ』にも程があります!」

ルカは胸の結晶をパチパチと不気味なパープルに点滅させ、ロボットのように関節をガタガタと震わせながら、その場に棒立ちのままフリーズしてしまった。眼鏡は完全に曇り、口元からは微かに白い魂(魔力)が抜け出しかけている。

「ひゃはははは! 面白いリアクションのグラデーションだねぇ! どれどれ、おじさんも一かじりん? おお、これは脳にツンとくる、徹夜のスケッチに最高の刺激じゃないか!」

俺がヨレヨレのシャツの袖で口元を拭いながらポリポリと食べ進めると、周囲の全員から「人間の味覚じゃねえ!」と絶叫が飛んだ。



## 第四章:葡萄迷宮ワイナリーのパニック、多発する小さな珍事件

「――た、大変だ! ゲテモノを食べてる場合じゃないぞ! 葡萄迷宮の入り口で、今度はチコのお気に入りの麦わら帽子が、巨大な『泥イノシシ』に奪われて奥へ逃げ込んだんだッ!」

パン屋の小僧が、息を切らせて広場へ飛び込んできた。

幻のワイン樽の消失に続き、今度はこども探偵団のアイテム盗難、さらに、おじさんの足元では、先ほどのゲテモノ料理の匂いに興奮したからくりライオンのレオが、「ガウ、ガウガウッ!」と変な金属音を立てて暴走し、お祭りのカボチャの飾りを目がけて弾丸のように突進を開始してしまったのだ!

「ひゃあぁぁ! あたしの帽子! あれ、フランチェスカちゃんとお揃いで買った大切なやつなのにぃ〜!」チコが半泣きで叫ぶ。

「ルカくん、フリーズしてる場合じゃないぜ! 幻のワイン樽の捜跡、帽子泥棒のイノシシ、そして暴走したレオの捕獲――3つの事件が、あの複雑な地下葡萄迷宮の中で完全に『同時多発ブレンド』しちまった!」

俺はヨレヨレのシャツの裾をワイルドにひるがえし、未だにカチカチと震えているルカの背中をバシッと叩いた。

「はっ! 回路復旧リブート。信じられません、あの料理は兵器です。ですが、事件の多発は僕の論理が最も得意とするマルチタスクのレイアウト。ダヴィンチさん、こども探偵団、行きますよ!」

ルカは青白い顔のまま、執念で眼鏡を押し上げ、手帳を素早く開いた。

「おうよ! 泥イノシシも、暴走レオも、全部まとめておじさんの『万能の虫網(即席トラップ)』で、一網打尽にデッサンしてやろうじゃないかい! 葡萄迷宮のドタバタ大追跡、行っちゃうぜぇぇぇッ!!」

おじさんたちは、ゲテモノの余韻で胃袋をひっくり返しそうになりながらも、下町の平和とお祭りのメインディッシュを取り戻すため、薄暗く入り組んだ地下の葡萄迷宮へと、賑やかな歓声を響かせながら突入していくのだった!

(第九話・第二部 了)


第九話:『黄金色の収穫祭フェスタと、欺瞞の葡萄迷宮ワイナリー


みなさま、どんな風に感じてもらったのでしょうか?

少しでも面白いかもと思って頂けましたら幸いです。

励みになりますので、☆☆☆☆☆をチェックしてもらえると嬉しく存じます。

これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

パラレルワールドで魔法と多種族の住む下町ローマで起こる事件を魔法とスキルで解決していく物語です。時代背景は読者の描く時代に当てはめてくださいね。

よろしくお願いします。

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