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異世界詐欺師のなんちゃって経営術  作者: 宮地拓海
第四幕

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493話 やってみたくなるヤツ

「わぁ! みなさん、とっても可愛いです!」


 脱衣所から出てきた領主一同とカンパニュラ&テレサは、ウクリネスによってとってもガーリーに仕上げられていた。

 ハーフアップやサイドアップが映えるような町娘の格好。

 どんなもんかと思ったら、ちょっとドイツの民族衣装っぽい仕上がりになっていた。

 ディアンドル、だっけ? エプロンないからディアンドルじゃないけど。


 肩が膨らんだレース多めのシャツを着て、その上からコルセット型のベストをつけ、すねくらいの丈のスカートを穿いている。

 あのベストいいな。

 わき腹からお腹付近をきゅっと締め付けるから、おっぱいがことさら強調される。



 ……そこに、おっぱいさえあれば。



「エステラにルシアにカンパニュラにテレサか……」

「やかましいぞ、カタクチイワシ!」

「言いたいことは言わなくてもヒシヒシ伝わってくるよ」


 だがしかし!


「いりゅーーーーじょーーーん!」

「「やかましい!」」


 トレーシーを褒めたら、トレーシー以外の領主二人が怒った。

 お前ら関係ないのに!


「あ、あの……この衣装は、ちょっと、恥ずかしいのですが……」

「どんまい!」

「オオバヤシロさんがそういうことを言うから、一層恥ずかしいのです!」

「よし、ジネット、何か言ってやれ」

「懺悔してください」


 俺にじゃなくて!

 トレーシーが気にしなくなるような一言を、だよ!


「ヤーくん、いかがでしょうか?」

「すげぇ可愛いぞ。ちょっと回ってみろ」

「はい」


 くるっと回転して、スカートをふわりとなびかせるカンパニュラ。

 テレサもつられて回っている。


 幼い少女が二人でくるっと回る様は可愛らしく、ジネットも懺悔を忘れて頬を緩めるほどだった。


「よし、トレーシー。ジャンプだ!」

「懺悔してください」


 忘れた懺悔を思い出したか、ジネット!?

 流れでイケるかなと思ったのに!


「とても可愛いですよ、カンパニュラさんも、テレサさんも」

「ありがとうございます、ジネット姉様。先ほど、脱衣所ではヤーくんがルシア姉様の髪に――」

「最高に可愛いぞ、カンパニュラ☆」

「――イタズラされて、とても賑やかだったのですよ」


 ……危ねぇ。

 こいつ、着実にルピナスの技を身に付けつつあるな……

 もう一緒に住むのやめてくれないかなぁ?

 危うく追加懺悔を喰らうところだった。


「ナタリアたちも可愛くなってたね」

「ギルベルタの可愛さは反則級であったな」


 エステラたちと入れ替わりで脱衣所へ入っていった給仕長たち。

 ウクリネスがまだ服を持っているってんで着替えに行ったのだが、その時見たそれぞれの給仕長の変化に主がにこにこしている。

 ホント、好き過ぎだろう、給仕長が。


「ネネはどうだった?」

「エステラ様に夢中で見ていませんでした」


 お前はもうちょっと給仕長に興味持ってやれよ、トレーシー。


「可愛くなってたぞ、ネネ」

「そうなのですか? ではあとでベッコ先生をお呼びしてメンコをおねがいしましょう」

「待って、トレーシーさん! ……ベッコ先生?」

「あの方は、偉大な芸術家です」


 エステラの絵をいろいろ描かせたんだろうなぁ。

 女性三領主メンコを作らせたときから、ベッコの評価うなぎ登りだったっぽいな、トレーシーの中で。


 そのうち、ベッコが奪い合われそうな予感。

 どこにも取られないように先手を打っておかなければ……


「まず、杭を打ち込んで――」

「死んだね、その瞬間」


 エステラが冷めた目で言う。

 死のうが生きようが、取られなければ問題ないだろう、たぶん。


「ではみなさん、ナタリアさんたちより一足先に朝食にしませんか?」

「うんお願いするよ、ジネットちゃん。じゃあ、フロアに行きましょうか、ルシアさん、トレーシーさん」

「はい☆ そして、はい!」

「私の分の返事まで取るのではない、トレーシーよ」


 もうずっと嬉しそうなトレーシー。

 ルシアは、ちょっと落ち着いているか。


「今日は何か予定があるのか?」

「貴様に街を案内させるということ以外は未定だな」

「おいこら」

「むしろ貴様はきちんと計画を立てておるのであろうな? 我々領主を飽きさせずに歓待する計画に抜かりがあってはならんぞ」


 くつくつと笑うルシア。


「ここ数日の心労が祟ってな、今日は少々羽目を外したい気分なのだ」


 ふと、疲れが垣間見える。

 ホントにきつかったんだな、統括裁判所に睨まれるのって。

 こいつ、何気に権力に弱いからなぁ。

 対抗できるのがギリ『BU』ってところか。


「リクエストは?」

「そうだな……刺激はしばらくいらぬ。のんびりとしたい気分だ」

「なのに、朝一でいつもと違うことをさせられたな」

「まったくだ。貴様という男は……女心を理解できぬ男は売れ残るぞ」


 にっと口角を持ち上げて、挑発的な目でこちらを見る。


「いいんじゃん、俺アルヴィスタンだし」

「はははっ! ここ最近で一番のジョークだ」


 手を叩いて笑い、厨房を出て行くルシア。

 それに続いてフロアに出ると、すでに客が入っていた。

 結構な賑わいだ。


「うぉおお!? めっちゃ美人!」

「え、どれどれ!? うっわ、マジだ!」

「またヤシロさんが連れてきたのか!?」

「あの人、どんだけ美女持って帰ってくるの!?」

「でも、えらい、ヤシロさん!」

「なになに、あの娘が新しいバイトちゃん!? 幼い系って聞いてたけど、めっちゃ大人っぽいじゃん!」

「あどけなさの中にほのかに色気があるよね!」

「俺には分かる! あの娘はメイクをしたら化ける!」


 オッサンどもの熱量がすごい。

 なんだなんだ?


「……みんな、昨日の祝賀会に参加した大工から情報を得てユナを見に来た模様」


 あぁ……なるほど。

 昨日ユナを連れて帰るところを見た大工が「陽だまり亭に新人の子が入るぞ」と言い触らしたわけか。


 だが、こいつはユナじゃないぞ。


 オッサンどもから注がれる暑苦しい視線に、ルシアが固まっている。

 髪型が違うし、メイクもしていないからか、全然気付かれていないようだ。


 きゅっ、と、俺の服の裾を掴むルシア。

 怖がってのんか? 珍しい。


「あっ、ルシア姉~☆」


 ミリィと一緒にフロアで朝食を食べていたマーシャが、ルシアに気付いて手を振る。

 その瞬間、フロアの空気が固まる。

「え?」みたいな感じで。


「わぁ~、なにそのかっこ~☆ 可愛い~☆」

「ゎあ、本当だぁ。るしあさん、とっても可愛い」

「う、……うむ」


 このタイミングでバラされ、なんか気まずそうなルシア。

 視線を下げ、オッサン連中を見ないようにして足早にマーシャたちの席へと移動する。


「カタクチイワシに、やられたのだ」

「そっかぁ~☆ わっ、なになに、その髪? うわ~、すっごい凝ってるねぇ~☆」

「すごぉ~い! かわいい~」


 マーシャとミリィがぱちぱちと手を叩いてルシアを称賛している。

 なんか、丸一日一緒に過ごして、ちょっとマーシャに影響受けてないか、ミリィ?

 あんま似ないでくれよ。


「る……しあ、様?」

「まぁ、そうだな」


 かちこちに固まった大工の問いには、はっきりと首肯しておく。

 オッサン全員が、油切れのオモチャみたいにギシギシとした動きでルシアの方へと顔を向ける。


 さんざん浴びせかけた無礼な視線と失礼な発言を悔やんでいるのか――と思ったら。


「めっちゃ可愛い!」

「いい! 町娘っぽい領主様、素敵!」

「もう三十五区と四十二区統合して、二人で統治してほしい!」

「日替わりで見たい!」

「あぁ~、なんかの間違いでウチの娘になってくれねぇかなぁ~!」


 全然反省してなかった。

 ダメだこいつら。

 領主とか貴族って言葉知らないっぽいな、どうやら。

 全員揃って無礼討ちされればいいのに。


「何をバカなことを言っているのさ、みんなして」

「「「「エステラちゃんも可愛い!」」」」

「『ちゃん』って!?」


 お前も働かれてるぞ、無礼を。これでもかと。


「微笑みの領主様も、今日は可愛い格好なんですね!」

「あはは、ありがとう。いろいろ言いたいことはあるけれど」

「萌えです!」

「その熱量、受け取る人によっては怖く見えるから、ほどほどにね」

「叱られちゃった~! やっふぅ~!」

「ボクもまったく大丈夫ではないからね!?」


 打てば打つほど響きまくるからなぁ、そいつらの病気は。

 エステラ、無暗にエサを与えるから懐かれるんだぞ。


「あぁ、でも、お二人がこんなに可愛い格好をしているのは、嬉しいけど、ちょっと惜しいなぁ」

「あぁ、分かる! もう一人、な?」

「そうだよなぁ。三人並んでると、本当に華があるんだよなぁ」

「俺、あの合体メンコ家宝にしてるもん」

「やっぱりもう一人いてほしくなるよなぁ、三領主!」

「そのもう一人とは、私のことでしょうか?」

「「「お腹がしゃべったぁぁああ!?」」」

「ボクのお腹はしゃべらないよ」

「私です。このような格好なので分からないかもしれませんが、二十七区領主のトレーシーです」

「「「同化し過ぎてて気付かなかった……」」」


 揃いも揃ってバカばっかか。


「わぁ~、なになに? みんな、今日めっちゃ可愛いじゃ~ん☆ こっち来て、一緒にご飯食べようよ~☆」


 マーシャが、どこぞのナンパ男みたいに。


 でもまぁ、オッサンどもが騒がしいんで、ギルド長と領主を固めて、権力バリアでも張っておくか。

 ミリィが、ちょっとおろおろしてるけど、可愛いので放置しておこう。




「そっかぁ~、ユナは風邪引いちゃったのか~」


 と、マーシャが二階へ視線を向ける。

 おぉ、いきなり呼び捨て。

 気に入ったみたいだな、あの歌声。


「治るよね?」

「レジーナが看病してるからな」

「じゃあ、平気だね☆」


 レジーナに対する信頼も厚いんだよな。

 何気に、見る目あるんだよなぁ、マーシャは。


「エステラと違って、おっぱいもあるし」

「うっさいな」


 と、俺の皿からプチトマトを強奪していく領主。

 信じられるか? 市民から物を強奪するんだぜ、ここの領主?


「ヤシロ君、そんなちょっとで足りるの?」

「俺は教会で食ってきてるから」

「あ、そっか」

「ごめん、ね? みりぃ、今日、すっごく寝坊しちゃって」

「いや、全然」


 ミリィは最後までマーシャの担当をしてくれたからな。


「夜、寝かせてくれなったでしょ? マーシャと一緒だと」

「ぁはは。でも、おしゃべり楽しかったよ、ね、まーしゃさん」

「うん☆ ミリィちゃん、先に寝ちゃって、しばらく寝顔独占できたしね」

「ごめん、ね? 先に寝ちゃって」

「ううん☆ 可愛かったよ」


 昨日は二人ともジネットの部屋で寝ていたらしい。

 ジネットが先に寝ちまって、そのあと二人で少しおしゃべりしてたんだと。


 客間に給仕長五人、俺の部屋に領主三人、ジネットの部屋にジネットとマグダとミリィとマーシャ。

 マグダの部屋は無人だったらしい。

 どんだけ偏って寝てんだよ。

 つーか、給仕長はどうやって寝てたんだろうな。


「ミリィ、今日は仕事か?」

「ぅん。もうちょっと一緒にいたかったけど、お仕事も、そんなにお休みできないから」

「昨日一日、一緒にいてくれてありがとね☆ 今度何かお返しするね」

「ぇっ、ぃいょぅ! みりぃも楽しかったから」

「めっちゃかわえぇー!」

「急に発症しないでくださいね、ルシアさん」

「いやでも、エステラよ! 今の!」

「可愛かったですから、大人しくご飯を食べてください」


 と言いながら、俺の皿からプチトマトを強奪していくエステラ。

 ここにトマト泥棒がいるんだが?


「お前の昼飯、プチトマトだけにしてやろうか?」

「違うんだよ、ヤシロ。このプチトマト、すっごく美味しくない? なにこれ? 美味し過ぎるんだけど」


「違うんだよ」が何も違わねぇよ。

 そりゃ美味いだろう。

 ハムっこ農場のプチトマトなんだから。


「甘いだけじゃなくて、きちんとトマトの風味があるんだよ。なのにすごく甘い。これもうパフェに出来るよ」


 トマトパフェか?

 さすがに生クリームには合わねぇよ。


「ねぇねぇ、ルシア姉。今日、ギルベルタ貸して~☆」

「ん? 本人がいいと言えば構わぬが」

「やったね☆ 今日はデリアちゃんもお仕事あるって言ってたから」


 あぁ、荷車係ね。


「マーシャは仕事大丈夫なのか?」

「私は、私がやってること全部が仕事になるから☆」


「私がルールだ」って?

 凄まじい強権だな、ギルド長。


 まぁ、マーシャが自由にすればするほど、海漁ギルドにとって望ましい結果がついて来てるからな。

 利益云々以上に、ギルドのメンバーのテンションが上がる方向で、だけども。


「港の海漁ミュージアム、どうなった?」

「遅れてるの~。ベッコ君の怠慢だよ~、お尻叩かなきゃ~、マーシャカッターで」


 すっぱり切れるけどな、それ。

「叩かれた方がマシでござる!?」って、ベッコがお決まりのツッコミをしそうだ。


「ロレッタレベルの」

「あたしを『普通』の基準として使わないでです!」

「このように」

「うん、普通のツッコミだったね」

「エステラさん、ちょいちょいお兄ちゃん側に乗っかるの、イくないですよ!?」


 馬鹿だなぁ。

 エステラは、そういうヤツなんだぞ。


「じゃあ、どうするかなぁ」

「何がだい?」

「ルシアが、三領主を飽きさせないデートコースで持て成せってよ」

「あははっ。よかったね、ヤシロ。オシャレした美女たちとデートが出来て」

「お前もそこに含まれてるけどな」

「ボクはオマケみたいなものだよ。この二人と比べられちゃうとね~」

「いいえ、エステラ様が一番可愛いです!」

「可愛さで言えば、確かにエステラが一番であろうな」


 先輩領主二人に言われ、エステラが苦笑いを浮かべる。

 言えば言い返されるって学習しろよ。


「スタンプラリーなんてどうですか? とても楽しかったですよ」


 と、お茶の替えを持ってきたジネットが言う。

 また四十二区中を歩き回るのかよ……


「あぁ、そういえば、カラーサンドアートの工房とか出来たぞ」

「ふむ、それは少し見てみたいな」

「でも、海風に晒されると、折角の髪がべたつきませんか?」


 トレーシーが言う。

 トレーシー的には、カラーサンドアートは関係ないからな。


「そうすれば、大衆浴場でも行けばよかろう」

「「「あ、俺今、急にお風呂入りたくなってきた」」」

「一緒には入れないからね、大工諸君……」

「「「大丈夫! 同じ時間に入ってるって思えるだけで、なんか嬉しいので!」」」

「君たちは……まったく」


 エステラにジト目を向けられて喜ぶ大工連中。

 だから、エステラ。

 無暗にエサを与えるなっちゅーのに。


「私も、四十二区の大きなお風呂は好きですが」


 と、トレーシー。


「ウチのネネはギルベルタ給仕長たちのように、髪を完璧に乾かせませんので、入って帰るというのはなかなか難しいんですよ。またナタリア給仕長をお借りすることになるかもしれません」

「ナタリアなら、きっとやってくれますが、確かに髪の毛の問題はついて回りますよね」

「我が区にも、早く大きなお風呂が出来ればいいのですが、順番がなかなか回ってこなくて」

「マグマグにお願いすれば、順番は早く回ってくるぞ」

「代表者にクリティカルヒットする手法を広めないでくれませんか、ルシアさん?」


 マジで効くからな、その手法。

 ただ、マグダがあんまりウーマロを酷使させないんだよな。


 ウーマロ、何回か倒れるまで働いて、マジで倒れたから。

 心配してるんだろう。


 となるとやっぱ……


「ドライヤーが必要になるか」

「どらいやー?」


 エステラとジネットが似たような顔で俺を見る。

 いつか作れればいいなと思って、構想はしてたんだ。

 当然、日本で使っているような、電気でお手軽に髪を乾かすようなドライヤーは作れない。


 なので、ドライヤーというよりも――


「ドライ屋を作ってみるか?」




 構造は簡単。


 レンガで小さな部屋を作る。

 そこに鉄製のかまど、薪ストーブみたいなものを作る。

 鉄かまどは、部屋の外から薪をくべる感じにしといて、排煙の煙突を作っておく。


「で、薪を燃やすと鉄かまどが熱くなるだろ? 薪の投入口は外だが、本体はレンガ製の石室の中だから、室内の温度がガンガン上がっていく」


 しかも、石は熱を蓄えるから、一回温めてやるとなかなか温度は下がらない。

 煙を完全に外へ廃棄する構造にして、室内へ取り込む空気の流れと完全に分離しておけば、温まった空気は清潔なものになる。

 その室内の温かい空気を、ダクトを通して客のいる客席へ吐き出させる。

 ハンドルで回転する換気扇のようなものを作っておけば、ハンドルを回している間だけダクトから温かい空気が出てくることになる。


「ダクトというか、ノズルにして噴出口を細くしておけばピンポイントで狙った場所に風を当てられるし、風圧も上げられるだろう」


 なんなら、ノズルを扱うためにハンドルではなく足踏み式にしてもいい。

 チェーンを使って足踏みでファンを回す機構は、やがてミシンを作る時の練習にもなる。


「問題があるとすれば、温度調節だな」


 使用する人数が増えれば、当然温度は落ちるだろう。

 逆に、一人しか使用しない時に熱過ぎては困る。

 けどまぁ、そこは噴出口の位置を調整してもらうしかないか。今の技術力じゃな。


「とはいえ、髪にダメージが出るといけないから温度計は必須か……どうやって作るか」


 一番簡単なのは、異なる金属を二枚張り合わせて熱膨張率の違いで金属が反るのを利用するバイメタル温度計だよな。

 バイメタル、つまり二種類の金属を使うヤツな。


 熱によって膨張しやすい金属Aと、膨張しにくい金属Bを貼り合わせて温かい場所に持っていくと、金属Aはどんどん膨張し、金属Bはまったく膨張しないので、金属Aが金属Bを押し出すような形で金属B側に張り合わせた金属板が反っていくことになる。

 金属板に針を付けておけば、針がメモリの上を移動して、その場所が何度かを測れるっていう構造だ。


 インバー合金と真鍮とかがあればいいんだが、金物ギルドにそんなもんあったかな?


 ヴァルターから、鉱石一覧もらえるらしいし、そこにニッケルとか亜鉛があればワンチャン作れるかもしれないが……まぁ、鉄と銅でも出来なくもないから、とりあえずそれで考えるか。


 でも、さすがにインバー合金は無理だよなぁ。

 インバー合金はとにかく熱による膨張がほとんどない金属で、ここに熱膨張率の高い真鍮を合わせるとちょっとした温度の変化でも金属が反ってくれるんだ。

 ただ、インバー合金は鉄にニッケルを39%含ませた合金で、これを作るのはかなり難しい。

 正確な分量で、不純物を限りなくなくさないと『曲がりにくい』という特性が出ない。


 もしノーマが手作業でインバー合金を作ってきたら、「あぁ、ついにノーマは人間をやめたんだなぁ」って思っちまうだろうなぁ。

 そんくらい難しいんだ。


 あ、でもノーマがいたらコイル型の温度計が作れるか。

 板をただ張り合わせるだけじゃなくて、そのあとでこう、渦巻きにしてしまうんだよ。

 その分膨張が分かりやすくなって、針が動きやすくなる。つまり、より細かい温度を測れるようになる。


「こやつは、頭の中のものが全部口から零れ落ちていることに気が付いておるのか?」

「こうなったヤシロは周りが見えてないことがほとんどなので、たぶん気付いてないと思いますよ」


 あぁ、そうか。

 温度計があるなら、室内の温度を見て温度調節できるようにしておけばいいんだ。

 吸気口を作って、そこに蓋をして、温度が上がり過ぎたら外気を送り込めば室内の温度は下がる。


 あ、っていうか、逆流防止もしないとな。

 ハンドルを止めると自然とフラップが下りて逆流を防いでくれる仕組みを作らないと……ヒンジは金物ギルドの得意分野だし問題はない。

 おぉ、作れるぞこれ。


「どうしましょうか……」

「教えてやるべきか……まぁ、もう手遅れではあろうが」


 しかし、ノーマの負担が大きくなり過ぎるな……

 どこまでこっちで負担できるか……

 足踏みとチェーンはノーマでないと無理だろうし……


 どれくらい情報を流すか……それが問題だな。


「本当に気付いておらぬのだな。目の前でノーマたんがにこにこして話を聞いているということを」

「みたいですね。もう手遅れなのに」

「って、ノーマ!? いつの間に!?」

「設計図を出すさね」


 めっちゃ目の前にノーマがいた!

 っていうか、席譲ってんじゃねぇよ、エステラ!


 言えよ!


「でもまぁ、ノーマはシェイカー作らなきゃだもんな」

「出来たさよ」

「寝ろよ!」


 こんっと、なんとも見事なシェイカーが目の前に置かれる。

 わぁ、すっごい持ちやすそう。

 見た目もおしゃれだわ~。


「これ、銀か?」

「いや、錫さね」


 錫の酒器!?

 昔めっちゃ高級品って言われてたやつじゃん!?

 なんか、錫の酒器だと水すらまろやかになるとか。


 江戸時代はお殿様に献上されてたとかなんとか。


「錫100%か?」

「いんや。錫だけだとちょぃとモロ過ぎっからさ、銅をひとつまみと、白い石の粉を入れてやるのさ。すると、加工が格段にしやすくなるんさよ」

「ピューターじゃん!?」


 それ、錫を主成分とした合金なんじゃね!?

 完全に同じじゃなかったとしても、このシェイカーの輝きと硬度、重さ……ほぼピューターだろ!?


「こいつを使った酒器は酒を美味くするって、昔っから言われてんさよ」


 この世界の酒飲みが、酒に適した酒器を追い求めて生み出したのか……恐れ入るよ。

 この街の連中が使用してるんなら、鉛みたいな有害なものは使ってないだろう。

 その白い石ってのがアンチモンって素材だったら、もうほとんどピューターだな。

 日本で売ってるのと同じ素材のシェイカーがここにあるのか、すげぇな、金物ギルド。


「このシェイカーを使えば、美味い酒が出来そうだ」

「だろぅ? どんな酒を作るのかは知らないけどさ、是非一杯ご馳走しておくれな」

「材料が揃ったらな」

「すぐに揃えよ。私も飲んでみたい」

「ん? ……ルシアかぃね!? 雰囲気が違うから分かんなかったさね!」

「誰だと思って同席しておったのだ、ノーマたんよ」


 俺の話に夢中で、見ず知らずの人間を押し退けて正面の席を奪ってたのか、ノーマ?

 怖いお姉さんだな、お前は。


「ちょっといいか」


 シェイカーを持ってみる。

 ちょっと重い。

 でも銀よりは軽いか。


 指を曲げて第二関節でこんこんっと叩いてみる。


 うん。

 いい音だ。

 銅よりも響き、鉄より柔らかい音。


「いい出来だな」

「ホントかぃね?」

「構造もばっちりだ」


 蓋を開けて見てみれば、設計図通りの3ピースシェイカーになっている。


「ジネット、氷とリンゴとハチミツを用意してくれるか?」


 手に持ったら使ってみたくなった。


「はぁ~い」と返事をしたジネットと一緒に厨房へと向かう。

 まずは中を丁寧に洗って――


「めっちゃ洗いやすい」

「そこが、工夫の生きてるところさね」


 にっこにこ顔のノーマがついて来ていた。


「おや、ノーマさん?」

「ナタリアかぃね? なんだぃ、今日はみんなでおしゃれする日なんかぃ?」


 着替えが終わったナタリアたち給仕一同が厨房へやって来る。

 おぉ、すっかり町娘だな。

 領主たちとは違い、少し大人しい雰囲気だ。

 長いスカートに、明るい色味のシャツ。

 欧州の花売りのような衣装だな。


「……可愛い髪型さね」


 と、こちらをじっと見つめるノーマ。

 なんで俺がやったって分かんだよ。


 分かったよ。やってやるよ。


「あとで、ジネットたちもやってみるか?」

「いいんですか? では、朝のピークが終わったらお願いします」

「いや、折角だから今日は可愛い髪型で接客してろ」

「では、順番で」


 俺はこのあとちょっと出かけることになるかもしれないからな。

 順番にやってやればいい。ここで出来るし、さほど時間もかからん。


「はい、リンゴとハチミツと氷です」

「じゃあ、ちょっと作るか」

「ルシアたちに見せないと、拗ねるさよ」

「メインは向こうでやるさ。マグダ、ジュース飲むか?」

「……いただこう」


 んじゃ、完成品はマグダに味見してもらおう。


「わたしも、興味があります」

「あたしも飲みたいです!」


 んじゃ、人数分作ってみるかね。


「じゃあ、手分けしてリンゴをジュースにしてくれ」


 リンゴをすりおろして、綺麗な布巾に包んでぎゅっと絞る。

 陽だまり亭流、100%リンゴジュースだ。


「あっ、桃ってあったっけ?」

「はい。今朝採れたての甘い桃がありますよ」


 んじゃ、ちょっと入れちまおう。

 皮を剥いて、裏ごしして、こちらも布巾でぎゅっとね。

 レモンをちょっと絞って酸化防止しておく。


「じゃ、氷をボウルに入れて、グラスを持ってついて来てくれ」


 出来立てのジュース二種とハチミツを持って席へ戻る。


 では、シェイカーを実演してやろう。




 シェイカーに氷を入れ、そこにリンゴジュースを注ぐ。桃ジュースを少し、ハチミツを加えて、蓋をしてシェイク!


 カチャカチャと、シェイカーの中で氷が踊る音が響く。


「ふぉおお!? なんか、カッコイイですお兄ちゃん!」


 だろぉ?

 カッコつけるためにマスターするんだよ、みんな。

 しかも、カッコいいだけじゃない。


 蓋を開けてグラスへジュースを注ぐ。

 リンゴのさわやかさの中に桃のまろやかさと芳醇な香り、ハチミツのコクのある甘さをプラスしたオリジナルジュースだ。

 しかも氷でキンッキンに冷えている。

 これで美味くないわけがない。


「どうだ、マグダ?」

「……美味っ」


 呟いて、マグダが一気に飲み干した。


「…………革命」


 ミックスジュースの時みたいな反応だな。


 マグダの反応を見て、次々にジュースを作っていく。

 氷は、ある程度使い回してもいいだろう。

 同じジュース作るんだからな。


「一杯分ずつしか作れないのだな」

「けど、ルシアさん、待ってる間も、ちょっと楽しいですね」


 カシャカシャという小気味よい音に、エステラが少し楽しそうだ。


「ほい、味見してみてくれ」


 次いでジネットに渡し、この後帰るミリィに渡す。


「美味しいですね。とっても冷えていて」

「ぅん、すっごくおぃしい!」


 反応は上々。


「俺の故郷では、一人で静かに飲むオシャレな店で使ってたような道具なんだ」

「一人でお酒を飲むのかい? 寂しくない?」

「いや、一人で飲みたい気分というのがあるのだ。エステラも、もう少し大人になれば分かる」

「ルシアさんは、そんな時があるんですか?」

「まぁ、たまに……な」


 こいつはいろいろ抱え込むからなぁ。


「なんだか、カッコイイですね。トレーシーさんも、一人で飲みたい時とかありますか?」

「はい。私は、誰にも邪魔されずにエステラ様のことを妄想したい時に――」

「ボクもルシアさんみたいになれるかなぁ」


 トレーシーのようにはなりたくないと。

 正直だなエステラ。


「一人で飲んでいると、妄想の中のエステラ様が目の前に現れて、二人きりでお酒を飲める時があるんです。そういう時のエステラ様は、普段よりもずっと積極的で……でゅふふふ……」

「怖い怖い怖い! 一人飲み禁止しますよ、トレーシーさん!?」


 イマジナリーエステラか?

 酒の勢いが、妄想を加速させるんだろうな。


「もうちょっと大きいシェイカーを作ると、二人分を同時に作ることも出来るぞ。同じ酒を二人で一緒に、ってな」

「ノーマさん、いえ、ノーマ先生。お願いしたいことがございます」

「誰彼構わず先生にしないでください、トレーシーさん!」


 エステラに首根っこ掴まれて、嬉しそうなトレーシー。

 もう、末期だなぁ。


 でまぁ、順番にジュースを振る舞っていく。

 全員に行き渡ったころには、さすがに腕が疲れた。


「美味しいね、これ」

「ん~、冷たくていいのど越しさね」

「けれど、作るのが大変そうですね」


 と、ジネットが俺を心配してくれる。

 ジネットだけが。


「あとでマッサージしましょうか?」

「そうだな。頼もうかな」

「すみません、今呼ばれた気が……」

「お供します、トレーシー様!」


 足つぼじゃないから、座っとけ、おもしろ主従(二十七区)!

 誰も呼んでないから!


「あたしも、そのシャカシャカやってみたいです」

「……マグダも、マスターした気がする」

「難しいのですか?」

「いや、カッコつけようとするといろいろ大変だが、要は中身が混ざるように振ればいいだけだから誰でも出来るぞ」


 カッコよくやるには、結構練習が必要だけどな。


「やってみるか?」

「……では、採用された順で」

「ズルっこいですよ、マグダっちょ!?」

「いいではないですか。楽しみに待ちましょう、ロレッタ姉様」


 ちゅーわけで、やり方を教える。

 ……一回洗うか。


 小さくなった氷を捨て、中を水洗いし、新しい氷とジュースを入れてマグダに渡す。


「ほい、振ってみろ」

「……こう?」


 がっちょ、がっちょと、ぎこちない音が響く。


「マグダ、シェイカーをまっすぐ縦に振ってみろ」


 腕がブレて横の動きが加わると、氷がシェイカーの内壁に沿って回ってしまうので、いい音が出ない。

 氷はシェイカーの内側で側面の壁にぶつけず、底と蓋の間をまっすぐ行き来させるのが理想だ。


「そうそう、手首じゃなくて肘から先、腕全体でまっすぐだ」


 カチャカチャカチャと、音がよくなる。

 さすが、飲み込みが早いな。


「……マグダの初シェイクはヤシロに捧ぐ」


 と、マグダがグラスに注いでくれる、のだが。

 トップという蓋ではなく、氷を止めておく中蓋の役割を果たすストレーナーから外してしまったせいで、氷ごと全部出てきてしまった。


 中身を入れる時はストレーナー開けて入れるけど、完成したらトップだけ取って注げばいいんだよ。

 言い忘れてたな。


「ジネット、氷を入れてやってくれ」

「はい」

「……まちがった?」

「まぁ、この経験で、マグダは二度と失敗しねぇよ」

「……なら、マスターも間近」

「ジネットより先を行ってるな」

「……おぉっ、それはすごい」


 くすくす笑って、飛び散ったジュースを拭いているジネット。

 まぁ、ジネットならすぐにマスターしちまうだろうな。

 こういうの、感覚的にうまいんだよ。


「ロレッタ、やってみるか?」

「けど、そんなに作っても、誰が飲むです?」

「俺が飲んでやるから、気にせず作れ」


 量を少し減らせばいい。

 カクテル四杯分くらい、余裕だ。


「ほにゃぁぁああー!」


 腕を勢いよく振るロレッタ。

 氷がシェイカーの中でカンカンといい音を鳴らす。――が。


「声がうるせぇよ!」

「どうしても、全力を出すと声が出ちゃうです」


 こんなバーテンがいたら迷惑だろうなぁ。

 雰囲気ぶち壊しだ。


 味はいいんだけどな。

 普通に美味い。


「普通やめてです!」

「総合で、普通以下」

「それはそれでイヤです!?」


 うっさい。

 練習しろ。


「カンパニュラ、出来るか?」

「はい。……わっ、重いですね」


 確かに、子供にはちょっと重いかな。

 サイズも、カンパニュラの小さな手には大き過ぎるだろう。


「うまく振らなくていいから、丁寧に混ぜてみろ」

「はい」


 ドリンクの中で氷が踊ればしっかりと冷える。


 ちなみに、アイスティーはよくかき混ぜると美味くなる。

 喫茶店でも、大抵はパックの紅茶を注ぐからな。

 しっかりと氷を躍らせて、温度を下げてやるとアイスティーはもう一段美味くなる。


 ガムシロを溶かすためじゃなく、紅茶をしっかりと冷やすためにしっかりとかき混ぜる。

 混ぜ方は、グラスの中の氷を縁に沿って回転させるイメージだ。

 ぜひ試してみてくれ。


「いかがですか?」

「うん、丁寧な味だ」


 つまり、まだぬるい。

 もっとしっかりと振らないとな。要練習だ。


「あーしも!」

「へいへい」


 中身を入れて、テレサに渡す。

 ……テレサは、まだちょっと分量とか分かってないんだよ。

 こいつに任せると、絶対に多くなる。

 頭がよくても、まだまだ子供だからな。


「あっ!?」


 勢いよく振っていたテレサの腕から、シェイカーがすっぽ抜けた。

 ぽーんっと天井付近まで舞い上がったシェイカーを、マグダがジャンピングキャッチする。

 お見事。


 くるっと回転して、足音もさせずに着地する。


「……しっかり持っていなくてはダメ」

「ごめんなしゃい」


 えへへ~と頭をかくテレサ。

 まぁ、小さい手でよく頑張ったよ。


「お子様用のミニシェイカーも必要かいねぇ……」


 必要ねぇぞ、ノーマ。

 まず、ガキは酒飲まないから。

 ……あ、飲むのかこの国では。


 でも、いらないから。


「あい! えーゆーしゃ!」

「ほい、どうも」


 味はまぁ、普通。

 ぬるいけどな。


 分量さえ見ておけば、大きな間違いは起きないだろう。

 俺のように、完璧の一歩先の領域には到達できないだろうけどな。


「じゃあ、最後にジネットもやってみるか?」

「はい。……実は、マグダさんから始まったので、わたしの番は回ってこないのかと、ちょっと寂しかったんです」

「そんなわけないだろ」


 大トリだよ、お前は。

 なにせジネットがやれば――


「では、いきますね」


 ヒジを上げ、顔の高さにシェイカーを構えるジネット。

 そして、勢いよくシェイカーを振り始めた!



 ばぃんばぃんばぃんばぃんピロリロリン♪(←1UP)



「ふぁんたすてぃ~~~っく♪」



「ストップ、ジネットちゃん!」

「これは危険ですね」

「とんでもなく荒ぶっていましたね」

「暴れ狂う……怒り狂う……すごいものを見ました」

「さすが思う、友達のジネットは!」

「あ……あんなにも……」


 エステラがジネットを止め、給仕長五人が拍手を送っている。

 俺も送ろう、惜しみない拍手を!


「カンパニュラやテレサを先にやらせて、完全に油断させていたようだね、ヤシロ」

「ごめんエステラ、今、涙で何も見えない」

「も、もう! 懺悔してください!」


 網膜、この焼き付いた映像を海馬に忠実に刻み込んでおいてくれ。


「胸が揺れない振り方があるから、あとで教えてやるよ」

「先に教えてくださいっ! もう!」


 ジネットは運動音痴なので、全身で揺れてしまったが、肘から先をうまく使えば、胸が揺れずにシェイク出来る。

 すごく惜しいが、いつかジネットがシェイカーを振るなんてことがあった時、他のヤツには見せられないからな。


 ちゃんと教えておいてやろう。







あとがき




どもども

ミックスジュースの時、ミックスジュースを実際作って取材した宮地です☆

カクテルは……シェイカーは持ってないなぁ……


でも、振ったことはあるんですよ、シェイカー

( ̄▽ ̄)えへへん♪


ほら、メンズって、とりあえず銀製品好きじゃないですか?

ジッポとか、懐中時計とか、シェイカーとか、

とりあえず銀色でピカピカしてたら買っちゃうじゃないですか?

十手とかね☆



十手持ってた知り合い六人いますからね

クラスメイトに二人、兄と、兄の友人、バイト先の先輩、高校の部活の女性の先輩


……彼氏に誕生日プレゼントでもらったそうで

「いらんわ!(笑)」とか言って振り回してたのも見てて、そして、それを残してその恋が淡く消えてなくなったのも見てまして……

十手、なかな捨てなかったなぁ、先輩…………あ、涙が。



で、シェイカー持ってた知り合いがいまして

「やってみるか?」って言われてやったことがあるんです。


ロレッタみたいになりました(笑)



宮地「うりゃぁぁああああ!」

知り合い「やかましい!」

宮地「この感触、すっごい知ってる」

知り合い「やってたことあるのか?」

宮地「いや、ジターリングみたい!」

知り合い「鉄の輪に鉄のビーズ付いてて、鉄のビーズをくるくる回すだけのよく分からないオモチャ!?」

宮地「遠心力でぐるぐる回る感じ」

知り合い「氷回ってんだよ、中で。もっとちゃんと振れって」

宮地「うりゃぁぁああああ!」

知り合い「やかましい!」



みたいな感じで、振ったことはあるんですよ。

めっちゃ泡立ってましたけどね!


ま~ぁ、美味しくない!(笑)

あれ、簡単そうに見えて、結構難しいんですよねぇ~


ちなみに、肩を固定して、ヒジから先だけでシェイカーを振ると、おっぱいがブルンブルンしなくなります。

ですので、女性のバーテンダーさん!

肩から腕を振りましょ――あ、すみません、ヒジから先だけで美味しいカクテルを作ってください。


(´・ω・`)コンプラコンプラ




さて、カクテルを調べる中で、

メッチャ「うっわ!?」って声が出た瞬間がありまして


同年代には刺さりますかね?

もうちょこっと上の世代の方の方が刺さるでしょうか?



メルシャン ピーチツリーフィズ



って知ってます?

(≧▽≦)/なっつかし!


山瀬まみさんが「ぴーちつりーふぃず」って言うCM!

めっちゃ見てましたね


桃ブームを巻き起こしたそうですよ、当時

桃の天然水とかも、この辺のブームから来てたんですかね?


桃ブーム、懐かしい!



個人的にはスウィーティーブームが懐かしいですけどね☆

メッチャハマりまして、スウィーティー

ガムとか、

でも本物のスウィーティーが美味しくて

最初どう食ったものか分からなくて、グレープフルーツみたいに砂糖まぶして食べたんですよね~

美味しかったですよ



っていうか、子供のころ、グレープフルーツに砂糖かけてましたね!?

なんかビックリΣ(゜Д゜;)


あれって、昭和のお父さんが麦茶に砂糖入れるような扱いなんでしょうか?

最近、グレープフルーツに砂糖とかかけませんよね?

聞かないですもんね


昔はかけたんですよ。


今は全然かけませんけどね


砂糖の甘さよりも果実の酸っぱさの方が大事!

って考えに変わりましたからね

でも、子供のころは、甘くして食べるのが美味しかったんですよね~


スウィーティー、もう全然見かけませんよね

売っててもいいと思うんですけども


最近は、やたらとオレンジの種類が増えましたよね

『きよみ』とか『せとか』とか『はるみ』とか


……農家のオッサンの初恋の人の名前つけてんでしょうかね?

(・_・;



「せとか」見る度に「あさか」さん思い出しますからね

まぁ、確実に



きよみは結構食べてます

近くのお店でよく見かけるので


あっまいですよね~

(*´ω`*)

最近の子供たちは甘い果物しか知らないんじゃないかってくらい、

みんな甘いですよね、最近の果物は


昔のパイナップルとか、ミカンとか

食べた瞬間に


「すっぱ!?」Σ(゜Д゜;)


ってなることがほとんどだったんですよ?

キウイとか、スプーンで食べようとして――


かたっ!?」Σ(゜Д゜;)


ってなったんですよ!




最近じゃ、トマトまでフルーツみたいに甘くなっちゃって



……最高(*´ω`*)



あ、「きよみ」で思い出しましたけど

いつから「しおあじ」のこと「えんみ」って言うようになったんでしょうね?


塩味 で えんみ


最近立て続けに耳にして、

馴染まないなぁ~って


「えんみ」なんて言葉

「えんみ へみり」くらいでしか使ったことないですからね


よく分かんないっていうボーズ&ガールズ

パパかママに聞いてごらん☆

(☆>ω・)/



カクテルのこと調べてたはずなのに

なんだか物凄く昔のことを思い出してしまいました


も~ぅ、手が止まる止まる

( *´艸`)


子供のころ、テレビの「懐かしい特集」とか

全然楽しめなかったのに、今はもう、楽しくて楽しくて


がっちりハマる年齢がくるもんなんですねぇ~(笑)


もしかしたら、

もう少し歳をとったら、演歌とかが「しみるな~」とか言い出すんでしょうか?

それとも、我々の聞いていた歌が

若い世代から見た「おじいちゃんの好きそうな歌」になるんでしょうか



未来の若者「ジジイたちって、ビジュアル系ばっか聞いてるよな~」


とか(笑)



ジイサン「めてぃら~、はな~さ~ない~♪」

バアサン「きゃゆせれぶれ~、きゃゆき~しゅな~い♪」



そんな時代が!?



……っていうか、ミエ〇イチカラとか名も〇き詩が30年前ってどーゆーことですか?


ジイサン「ぐな~~~~~いぉ~~~~~~かぞ~~~~えき~~~れぬ~~~~~♪」



いつか、同年代とカラオケに行って

当時の歌を歌って盛り上がりたいですね~

(≧▽≦)/



……うむ、

カクテルの話をしたかったんですが、特に語れるほど詳しくないので脱線してしまいました


本編では、頑張ります☆



脱線ついでに!


『彼女と僕の口外法度かくしごと

EDフルバージョンの動画を公開しました!

\(≧▽≦)/


リンクはこちら

( ̄▽ ̄)っ 


今回は、四コマ漫画風味のMVにしてみました

歌詞と全然合ってないっていう(笑)


楽しんでいただけると、嬉しいなぁ~


是非ご覧ください☆



次回もよろしくお願いいたします!

宮地拓海

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― 新着の感想 ―
更新ありがとうございます♪ブラボー!MV素晴らしいです!特に三浦さんが!三浦さんガッ!作られる度にクオリティーが上がって素晴らしいです!ありがとうございます!ああっと本編本編。ヤシロさんは心を表情だけ…
そりゃ大工なら打てば響くだろうな むしろ響かなかったら木材ギルドから圧かけられる
くそっ……!ヤシロがオリジナルカクテルでW女領主をタラすのが見てぇぜ……!
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