第91話:『ブラック企業の社長に「社畜はエナドリ飲んで徹夜しろ」と言われましたが、深夜の釜玉バター明太うどんで会社ごとハッキングしてやりました』
皆様、いつも本当にありがとうございます!
第二部の最終決戦にて、美食至上主義のトリュフ伯爵をこれまでの仲間の力を結集した「究極のフカヒレ肉カレー天ぷらうどん・全部乗せ」で世界ごと完全ざまぁし、堂々の第二部完結を迎えた前話、たくさんの温かいお祝いコメントをいただき大感激です!
本日より、サテライトワゴンの新たなる挑戦、第三部『現代ブラック企業救済編』がスタートいたします!
グルメ異世界を飛び越えた我が多次元移動販売カーが到着したのは、なんと魔法や魔物がいっさい存在しない、現代の地球・日本。それも、深夜2時を過ぎても電気が煌々と灯る、超過酷なITベンチャー企業のオフィスビル前でした。
そこで「代わりはいくらでもいる! 社畜は魔剤を飲んで徹夜でバグを直せ!」と怒鳴り散らす、傲慢な『ブラック社長・五味』。
徹夜とストレスで胃壁が崩壊しかけている社畜エンジニアたちを救うため、職人聖女が深夜の背徳感とジャンキーな旨味を極限まで高めた「究極の段取り」で、会社の歪んだシステムを根底から上書き(ハッキング)します!
第三部もアクセル全開のざまぁ無双、いってみましょう!
「――おい! 何が『もう限界です』だッ! 納期は明日なんだよ! 動かないソースコード(バグ)があるなら、エナジードリンクを10本飲んででも徹夜で叩き直せ! 嫌なら辞めろ、代わりの社畜なんていくらでも市場に転がってるんだからな!」
深夜2時半、東京都心の片隅にある雑居ビルの5階――ITベンチャー『デスマーチ・ソリューションズ』のオフィス。
高級ブランドのスーツをだらしなく着崩し、ギラついた目で怒鳴り散らしている男――この会社の社長『五味』が、机をバシバシと叩いて社員たちを脅していた。
オフィスのデスクでは、目の下にドス黒いクマを作り、限界を迎えたゾンビのようにカタカタとキーボードを叩き続ける、ボロボロの社畜エンジニアたちが涙目で絶望のルーティンを繰り返している。
「ちょっと、そこの労働基準法完全無視のバグ社長さん」
オフィスの窓の外――なんと空中(時空の歪み)にピタリと停車した我がサテライトワゴンの運転席から、コーラを持ったシン君が顔を出し、サイバーゴーグルをピコピコと光らせて呆れたようにため息をついた。
「さっきから君の会社の業務ログと社員のバイタルデータ(健康状態)をスキャンしてるんだけどさ……。ただ過酷な精神論でエラーを揉み消してるだけで、業務効率も生産性も完全にマイナス領域だよ。これ、ただの経営破綻まっしぐらな無能エラーデータだし、ぶっちゃけ全員今すぐ逃げ出すべきだね」
「――な、何だと……っ!? 空飛ぶキッチンカーだと!? どこの馬の骨とも知れぬ不届き者が、我が社の一流の経営方針をバグ呼ばわりするか! 警備員を呼べ! そのおかしな車両ごと今すぐデリートしてやる!」
「デリートされるのは、あなたのそのブラックな労働環境よ!」
私はワゴンのスライドドアをバシッと開き、新ロゴのエプロン姿で湯切りテボを構えた。
魔法のない現代日本だけど、ワゴンの熱効率4000%の茹で機やサイバーシステムは健在だ。オフィスの窓をワゴンの拡張機能でスマートにハッキングし、カウンターを直接オフィスの中へと連結させる!
「ブラック社長さん! あなたが恐怖とエナドリだけで縛り付けているこの社畜たちの胃袋を、私たちの旅の集大成、深夜の『背徳ジャンキー・ハッキングオペレーション』で完全に上書きさせていただきます!」
今、疲れ果てた現代人の脳と胃袋を完全に覚醒させるために茹ぎ上げるのは、濃厚なコクとピリッとした刺激が奇跡の因果を紡ぐ、究極の『深夜の背徳・釜玉バター明太うどん』!
最高級魔導天日塩で鍛え上げた、圧倒的なコシと極上のモチモチ感を誇る純白の麺を大釜でダイナミックに躍らせる。
そして、茹ぎ上がる一瞬の超熱々の状態で器に盛り、すかさず最高級発酵バターをドカンと投入! 麺の熱でバターがとろ〜りと溶けて芳醇な香りを放ち始めたところへ、地鶏の濃厚な卵黄を落とし、特製の「だし醤油」を回しかける!
さらに仕上げとして、博多の老舗から時空デリバリーした極上の「特製明太子」をたっぷりと乗せ、刻み青ネギときざみ海苔を完璧な段取りでトッピングする!
「セシリア様、ブラックオフィスの全デスクへこの香りをデリバリーしてください!」
「はい、れいな様! 悲しき現代の迷い子たちよ、エナドリを捨てて、このお出汁の救済を啜るがいいですわ!」
熱々濃厚なバターと卵のコク、そして明太子のピリッとした香ばしい湯気が、エアコンの効きすぎた無機質なオフィス全体へ爆風のようにデリバリーされた。
「お、おい……何だこの暴力的なまでに美味そうな香りは……!?」
「バターとお出汁の匂い……!? エナドリのケミカルな味に飽き飽きしていた俺の脳が、この香りを嗅いだだけで完全にハッキング(覚醒)されていく……っ!」
カタカタとキーボードを叩いていたチーフエンジニアの男が、吸い寄せられるようにワゴンのカウンターへ這い寄ってきた。
「はい、お待たせしました! 茹でたての釜玉バター明太うどんです! 残業で冷え切ったその胃袋で、受け止めなさい!」
差し出された丼を、エンジニアが我慢できずに思い切り啜った。
「ズズッ! ズババババッ!」とオフィスに快音が響き渡った瞬間、彼の死んだようだった目が、驚異的な輝きを取り戻した!
「――っ!!! う、美味すぎる……っ! 熱々の麺に絡みつくバターの濃厚な背徳感と、卵のまろやかさ! それをピリッとした明太子がキリッと引き締めて、お出汁の旨味が五臓六腑に染み渡っていく……! 噛めば噛むほど跳ね返るネオサヌキの圧倒的なコシが、俺の死にかけていたモチベーション(モチ代)を120%に急速充電していくぞおおおッ!」
そう、徹夜明けの脳が本当に求めていたのは、冷たいエナドリのカフェインではなく、熱々のお出汁と炭水化物、そして脂質という「本能のハイドロオペレーション」なのだ!
「美味い、美味すぎる! もうこんなクソみたいなバグまみれのコード、一瞬で直せる気がしてきた!」
「俺にもくれ!」「私もうどん啜って覚醒したい!」
またたく間に、オフィスにいた何十人もの社畜エンジニアたちのバイタルが「幸福度・元気度100%」へと書き換わり、彼らは驚異的なスピードで完璧なソースコードを書き上げ、システムを完全修復してしまった。
「ば、バカな……っ!? 私の完璧な社畜管理システムが、うどんという下賤なB級グルメの段取りにハッキングされて、完全に崩壊してしまうなんて……っ! お前ら、仕事に戻れ! 命令だ!」
ブラック社長・五味は、完璧にバグを直して定時退社(深夜だけど)の準備を始める社員たちを前に、顔を真っ青にしてその場にガタガタと膝を突いた。
「フハハハ! 見たか、現場を蔑む哀れな独裁者よ」
バラド様がエプロンをなびかせ、腕を組んで傲然と言い放つ。
「我が主のうどんは、虐げられた民の魂を瞬時に覚醒させる絶対のエネルギー(段取り)を持つ。お前の独りよがりのブラック経営など、この圧倒的な『釜玉バター明太のハッキング』の前には、ただの労基違反のエラーデータに過ぎんのだ!」
翌朝、社長の五味は労働基準監督署に完全自滅され、会社はエンジニアたちが立ち上げたホワイトな新会社へとアップデートされるのだった。
こうして、現代日本のブラック企業の胃袋すらもお出汁の段取りで完全救済したサテライトワゴン。
多次元移動販売カーの進撃は、現代社会の闇すらも美味しくハッキングし、誰も追いつけない次なる救済のオペレーションへと向けて、そのアクセルをさらに爆音で轟かせるのだった!
第91話をお読みいただきありがとうございました!
第三部のスタートは、まさかの現代日本のITブラック企業でした!
社員をこき使っていたブラック社長五味を、レイナ店長の「深夜の背徳・釜玉バター明太うどん」の圧倒的なコクとコシの段取りで完全ざまぁ(ホワイト化)いたしました!(大爆笑)
徹夜明けの胃袋に染み渡るバターとお出汁のオペレーション、これぞネオサヌキの現場力の真骨頂ですね!
第92話!
ブラック企業を救済し、現代日本の美味い食材(明太子やバター)をトッピング(家臣)に加えたサテライトワゴン一同。
次なるエリア(?)へ進むと、そこはなんと『毎日理不尽なクレーマーの電話に追われ、心が完全にすり減っている、大手通販会社の「超過酷なコールセンター」』!?
そこでは、傲慢な「クレーム対応部門の冷酷な女上司」が、社員のメンタルを無視して数字だけを追い求めており……!?
次なる舞台は、心がカサカサになったオペレーターたちを、お出汁の優しさで温かくハッキングする、禁断の「とろ〜り熱々・明太あんかけ卵とじうどんざまぁバトル」が勃発して――!?
「釜玉バター明太の破壊力やばい!」「現代ブラック企業ざまぁ、スッキリするw」「次はコールセンターをお出汁で救済!?」と思ったら、第三部もぜひ応援よろしくお願いいたします! 作品へのブックマークと、評価の【星5】をポチッとお願いします!




