第70話:『帝国全土に108店舗を同時オープンさせたら、闇の商人ギルドが営業妨害を仕掛けてきましたが、こちらのセキュリティが軍隊レベルでした』
皆様、いつも本当にありがとうございます!
皇帝陛下の気まぐれ(?)により、金貨5万枚を投じた「帝国フランチャイズ計画」が始動した前話、たくさんのワクワクの声をいただき大感激です!
本日はついに、帝国全108都市で「サテライトキッチン・帝国大公認店」が一斉にグランドオープン!
当然、その爆発的な利権に目をつけた帝国の裏社会――最大手の「闇の商人ギルド」が、下下民のうどん屋だと舐めて、各支店へ一斉に強請り(ゆすり)と営業妨害を仕掛けてきます。
ですが、我が店のバックには皇帝公認の権力、ネオサヌキの広域監視AI、そしてリアル魔王軍が控えており……?
組織ごと一瞬で蒸発する、過剰防衛120%のざまぁ無双、いってみましょう!
「おいおい、店長。さっそく帝国のネットワークに『ゴミ虫』どもが引っかかったよ」
ローム帝国の首都にある中央総本店。
カウンターの端で、シン君がサイバーゴーグルをパチパチと明滅させながら、面白そうにホログラムの警告画面を空間に浮かび上がらせた。
画面には、帝国全土のいくつかの支店(魔導ゲート直結型店舗)の防犯カメラ映像が映し出されている。そこには、見るからに人相の悪い、武器を隠し持った男たちが「おい、ここで商売したけりゃ、売り上げの半分を闇ギルドに納めな!」と、現地で雇ったバイトの店員を脅している姿があった。
「闇の商人ギルド、だったかしら。フェルナンドさんから聞いていたわ。帝国の流通の裏を牛耳り、逆らう商人を合法非合法問わず叩き潰してきた、国ですら手を焼く巨大組織だって」
私がテボを持ったまま呆れ顔で言うと、厨房の奥で小麦粉を力強く捏ねていた魔王バラドが、ふっと冷酷な笑みを浮かべて手を止めた。
「ククク……。我が主の神聖なる厨房、そしてネオサヌキから毎朝届く一級品のうどん粉を、その汚い手で汚そうというのか。身の程を知らぬ羽虫どもめ、一匹残らず肉にして、次回の新メニュー『魔王特製メンチカツ』の具にしてくれよう」
「バラド様、ミンチはダメだってば! ……でも、営業妨害を放置するわけにはいかないわね」
私がエプロンを正して頷くと、シン君が不敵な笑みでキーボードを叩いた。
「大丈夫だよ、店長。すでに妨害を仕掛けてきた末端の男たちのバイタル(生体データ)から、彼らが通信魔導具で連絡を取り合っている『闇ギルドの本部』の正確な座標をハッキング(特定)完了した。帝国の最果ての地下迷宮に隠れているみたいだけど……ボクの空間魔法のゲートなら、一瞬で最深部までリンクできるよ」
「よし。では、我が魔王軍の直掩飛行部隊を、その『闇ギルドの本部』とやらの真上に直接転送しろ」
魔王バラドが静かに指を鳴らす。
次の瞬間、シン君の空間魔法によって、闇ギルドの本部がある地下迷宮の天井が、直径数十メートルの巨大な『黒い穴(暗黒ゲート)』として開通した。
◇
その頃、帝国の最果てにある闇の商人ギルド本部。
「ひははは! あのうどん屋、皇帝の覚えがめでたいからと調子に乗りおって! 108店舗の売り上げを全て分捕れば、我がギルドは帝国すら支配できるぞ――」
ギルドマスターの悪徳商人が、金貨の山を前に高笑いしていた、その時だった。
頭上の天井が突如として漆黒の空間に裂け、そこからバリバリと大地を震わせる凄まじいプレッシャーが降り注いだ。
「な、何だこの不吉な魔力は……!? 天井が裂けた……!?」
『――我が主の段取りを乱す下郎どもよ。身の程を知れ』
暗黒のゲートから響いたのは、この世のものとは思えない絶対的な魔王の声。
次の瞬間、ゲートから降り注いだのは、攻撃魔法ではない。
ネオサヌキの超技術で『完全自動・超硬質化』された、重さ数トンにも及ぶ巨大な「うどん用・御影石の石臼」が数十基、超音速で自由落下してきたのだ。
ズガガガガガギィィィーーン!!!
「ぎゃあああああーーーっ!? 石臼!? なぜ空から巨大な石臼が降ってくるんだーーーっ!?」
「ひ、悲鳴を上げる暇もない! ギルドの防衛結界が一瞬で粉砕されていく……!」
圧倒的な質量兵器(過剰防衛)の前に、闇ギルドの本部ビルは一瞬にして跡形もなく粉砕され、悪徳商人たちは全員、腰を抜かして白目を剥きながら、駆けつけた帝国軍の憲兵によって芋づる式に一網打尽にされたのだった。
◇
「ふぅ。これで全108店舗、完全に安全なセキュリティが確保できたわね」
中央総本店の厨房で、私が笑顔でスープの味見をしていると、シン君が画面を見ながら「うん、闇ギルドの資産データも全て帝国財務部に転送しておいたから、明日の朝には組織ごと完全に消滅してるよ」と、いつものトーンで報告してくれた。
現地から届く映像では、悪い奴らが一瞬で一掃された支店の前で、帝国の民たちが「うどん屋万歳!」「ここのセキュリティは神の加護だ!」と大歓喜しながら、お出汁の効いたかけうどんを行列を作って貪り食っている。
利権を貪ろうとした闇の裏社会すら、完璧なセキュリティと圧倒的なお出汁の段取りの前に、1ミリの抵抗も許されず完全消滅させられたのだった。
我がサテライトキッチンは、もはや大国の誰も逆らえない、文字通りの『最強の食のインフラ』として、帝国全土へその美味なる根を深く張っていくのだった。
第70話をお読みいただきありがとうございました!
利権を狙ってきた闇の商人ギルド、空から降ってきた超硬質の巨大石臼(物理)とサイバーハッキングの前に、一瞬で組織ごと蒸発ざまぁです(笑)。
魔王軍とうどんの道具が合体した過剰防衛、なろうならではの圧倒的な爽快感ですね!
第71話!
帝国全土の裏も表も完全に掌握したれいな店長。
すると、うどんの異常な美味しさと完璧すぎる物流システムに恐怖した、隣の『魔法王国の賢者たち』が、「あの店は世界を滅ぼす魔導兵器を隠しているに違いない!」と、今度は最新の防衛魔法を携えてサテライトキッチンを遠巻きに包囲してきて――!?
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大変ありがとうございます!
これからも投稿頑張って行くので楽しんく読んでくださいね(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”




