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『最果ての出汁聖女・れいな 〜追放されたけど、伝説の魔獣と呪われ騎士に究極スープを献上したら、いつの間にか最強の村ができました〜』   作者: Zacku


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第61話:『お出汁の味に感動した電脳世界の住人たちが、ガチの「聖地巡礼ツアー」を組んで異世界へ逆流入してきました』

皆様、60話の記念回へのたくさんの温かい感想、そして評価を本当にありがとうございました!

皆様のおかげで、我が『空飛ぶうどん屋』はさらなる高みへ進むことができます。

フランチャイズ契約を結び、これでひと段落……と思いきや、

本物の「お出汁」の衝撃が忘れられないネオサヌキの住人たちが、

なんと時空管理者のゲートをハッキング(?)して、王都へ直接やってきてしまいました。

ネオンと魔法が交錯する、超カオスな新章突入です!

「……ねえ、シン君。王都の広場が、なんだか凄いことになってるんだけど」

翌朝。サテライトキッチンの窓から外を見下ろした私は、思わず持っていたネギを落としそうになった。

いつもなら中世風のドレスを着た貴族や、鎧を纏った冒険者たちが行き交う穏やかな王都の石畳。

そこに今、ギラギラと怪しく光るサイバーゴーグルを装着し、パンキッシュなレザージャケットを着た『ネオサヌキ』の住民たちが、数十人規模で溢れかえっていたのだ。

「すげえ……ホログラムじゃない、本物のレンガだ……」

「おい見ろ、空をドローンじゃなくて、本物の鳥(魔獣)が飛んでるぞ!」

彼らは手元のスマート端末を掲げながら、キョロキョロと王都を見回している。

「あはは、本当だ。どうやら時空管理者が設置したフランチャイズ用の配送ゲートの暗号を、ネオサヌキの上位ハッカーたちが解析しちゃったみたいだね。……ほら、あそこの旗を見て」

シン君が指差した先には、サイバーギャング風の男が掲げる一本のフラッグがあった。

そこには、シン君がデザインしてくれた我が店の『黄金の出汁と翼の新ロゴ』がバシッと印刷されており、その下には太字でこう書かれていた。

【ネオサヌキ・チュウオウ旅行社主催:伝説のお出汁聖女・れいな店長に会いに行く! 茹でたて本場うどん堪能・異世界聖地巡礼ツアー御一行様】

「聖地巡礼ツアー組まれてるじゃないのーーーッ!?」

私が頭を抱えて叫んでいる間にも、ツアーの観光客たちは一斉に我が店のサテライトキッチンを発見し、「おおおおッ! あれが掲示板に書いてあった『α-001』の聖地か!」と目を輝かせて押し寄せてきた。

「れいな店長! ネオサヌキのセクター4から来ました! 配信で見た『黒炎竜の肉うどん』、ここで直接食べさせてください!」

「ジャンクの魔導コアなら、頭のインプラントをハッキングしてでも山ほど持ってきました!」

熱狂的な未来のハッカーたちに囲まれ、厨房は大パニックである。

しかし、そのカオスな光景を、エプロン姿の魔王バラドとセシリア王女はフハハと豪快に笑い飛ばした。

「ククク、面白い! 異世界の技術者どもめ、我が店の新ロゴを拝みに来るとは殊勝な心がけだ! れいな、こうしてはいられん。ネオサヌキの奴らの度肝を抜く、特大の『釜揚げ』を仕込むぞ!」

「ええ、私も手伝いますわ! 未来の皆様にも、王道のコシを叩き込んで差し上げましょう!」

「もう、二人とも乗り気なんだから……! よし、シン君、お出汁の準備は!?」

「いつでもいけるよ、店長。……それじゃあ、ネオサヌキの皆さん! ようこそ、本物の『空飛ぶうどん屋』へ。科学技術では絶対に再現できない、職人の茹でたての奇跡を楽しんでいってね!」

シン君が爽やかにウインクしながら空間魔法で特大の木桶を展開すると、聖地巡礼に訪れた未来人たちから地鳴りのような歓声が上がった。

ファンタジーとサイバーパンクが「うどん」を媒介にして完全に融合した、前代未聞のカルチャーショック祭りが、今ここに開幕したのだった。

第61話をお読みいただきありがとうございました!

まさかの未来人たちが異世界へ観光旅行にやってきてしまいました(笑)。

科学の粋を尽くしたディストピアの住民たちが、中世の王都でうどんを啜るシュールな新章です!

第62話!

聖地巡礼ツアーは大繁盛!

ですが、ネオサヌキのハッカーたちが王都の「魔導ギルド」のシステムと接触したことで、

異世界の魔法技術がとんでもない方向に進化バグし始めてしまい――!?

「聖地巡礼ツアーww」「魔王様が完全に看板娘(漢)」「新章もテンポ最高!」と思ったら、ぜひ評価の【星5】をポチッとお願いします!

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