表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『最果ての出汁聖女・れいな 〜追放されたけど、伝説の魔獣と呪われ騎士に究極スープを献上したら、いつの間にか最強の村ができました〜』   作者: Zacku


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
56/83

第56話:『ネオサヌキに轟く爆音。サイバーパンクな電脳都市に、魔王軍のワイバーン特急便がガチで着陸しました』

皆様、いつも本当にありがとうございます!

タイトルとあらすじを新装開店仕様にリニューアルし、我が『空飛ぶうどん屋』はさらにパワーアップしました!

本日は、謎の電脳世界『ネオサヌキ』からの初オーダー。

注文主は、掲示板でうちのメニューをバグだと言っていた「名無しの料理人」さんです。

ネオン光るサイバー都市のど真ん中に、漆黒のワイバーンが最高速度で突っ込みます!

『オーダー承認。次元座標α-001、転送ゲート、オープン――!』

魔導端末が激しく電子音を鳴らすと同時に、キッチンの前に巨大な『光の円環』が出現した。その向こうに見えるのは、空を覆うほどの巨大なホログラム広告と、怪しいネオンがギラギラと輝く、見たこともないサイバー電脳都市の夜景だ。

「よし、魔王様! 準備はいい!?」

私が叫ぶと、新ロゴ入りの特製エプロンをバシッと叩いた魔王バラドが、不敵に牙を剥いた。

「ククク……任せておけ、聖女れいな。この『黒炎竜の肉うどん』、1秒の遅れもなく届けてみせよう。おい、我が軍の精鋭たちよ! 速度を落とすな、次元を音速で突破せよ!!」

ギャアァァァァッ!!!

魔王の号令とともに、保温・耐衝撃魔法を完璧に施された「うどんボックス」を背負った特攻ワイバーンが、光のゲートへと猛然と飛び込んでいった。

一方、並行電脳セクター『ネオサヌキ』のチュウオウ区。

路地裏のジャンク屋でデリバリーアプリを弄っていた青年、通称『名無しの料理人』は、合成プロテインのチューブを齧りながら、ハッカー用のゴーグル越しに画面を眺めていた。

「ハッ、やっぱりバグか。注文は通ったみたいだけど、配達員の現在地が『異次元・魔王城サテライトキッチン』って……どんな高度なタチの悪いジョークだよ」

ネオサヌキの食事は、今や機能性だけの味気ないディストピア飯ばかり。本物の「出汁」や「小麦のコシ」なんて概念は、とうの昔にロストテクノロジーとなっていた。

「まあ、どうせ配達なんて来やしな――」

ドゴォォォォォンッ!!!!

「うおわぁぁっ!? な、なんだ、テロか!?」

突如、ネオン看板が乱立する高層ビルの隙間を縫って、凄まじい爆風が巻き起こった。

ホログラムの歌姫がノイズでブレる中、夜空から轟音と共に舞い降りてきたのは、サイバー都市のドローンなんかよりも遥かに巨大で、凶悪な漆黒の鱗を持つ生きた竜――ワイバーンだった。

「ギチチチチッ!」

「ひ、ひえっ……!? か、怪獣……!?」

腰を抜かす青年の前に、ワイバーンは完璧なブレーキングで着地。

そして、背中のハイテク(魔導)ボックスから、1滴のスープもこぼれていない、信じられないほど芳醇な香りを放つ漆黒の丼を、器用に爪でつまんで差し出してきた。

『お待たせしました。空飛ぶうどん屋デリバリーです。……代金は電子マネーが使えないので、そこのジャンクパーツの魔導コアでいただきますね』

ワイバーンの頭上に設置されたスピーカーから、シン君の爽やかな拡声音声が響く。

手渡された丼からは、ネオサヌキの人間が一度も嗅いだことのない、伊吹いりこと濃口醤油、そしてジューシーな肉の香りが爆発的に立ち上っていた。

「これ……合成化学物質じゃない……。本物の、本物の『飯』だ……!!」

青年が震える手で箸を取り、ネオンの光に照らされるスープを一口啜った瞬間、ネオサヌキの電脳ネット掲示板に、歴史を揺るがす大バグ(衝撃)が書き込まれることになるのだった。

第56話をお読みいただきありがとうございました!

サイバーパンクな都市にガチのワイバーンが着陸するシュールさ、書いていて最高に楽しかったです(笑)。

次は1時間後、第57話!

本物のうどんの味を知ってしまった電脳都市の住人たち。

「あの謎の出汁をデリバリーしろ!」と、ネオサヌキ中のハッカーやサイバーギャングから注文が殺到して、サーバー(端末)がガチで大炎上!?

「ワイバーン特急便優秀すぎるw」「ネオサヌキ編ワクワクする!」「新タイトル格好いい!」と思ったら、ぜひ評価の【星5】をポチッとお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ