第49話:『「世界のインフラ」になったうどん屋。……って、今度は別の世界から注文が入ったんですけど!?』
皆様、いつも本当にありがとうございます!
累積PVも大台を維持し、皆様の応援の熱量がダイレクトに伝わってきています。
世界樹の精霊ユグドラ様を満足させ、世界平和の象徴となった我がうどん店。
平和になった世界で、のんびり仕込みでもしようかと思った矢先、
カウンターの「あの機械」が、ありえない音を立てて鳴り響きました。
スケール感はついに、この世界の「外」へ――!?
『ふはぁ……満足、大満足です。れいな、あなたを世界の「特別一級永久保護聖女」に指定します。もう誰もあなたに指一本触れさせません!』
世界樹の葉をキラキラと輝かせながら、精霊ユグドラ様が満足げに微笑む。
王都の国王も、隣国のセシリア王女も、そして魔王軍の面々も、世界樹の奇跡を目の当たりにして、もはや私を崇めるような目で見ていた。
かつて「無能」だと罵られ、雨の日に王都を追放された私が、今や世界の命運を握るインフラのトップ。
これ以上の「ざまぁ」はないし、最高のうどんをみんなに届けられる環境も整った。
「ふう、これでやっと落ち着いて新メニューの仕込みができるわね。シン君、お祝いに賄い(まかない)のうどんでも食べよっか」
「いいね店長。僕、今度は大盛りに――」
その時だった。
チリリリリリリン!!!
静かになった店内に、突如として激しいベルの音が鳴り響いた。
それは、魔王軍のデリバリー用にシン君が作った、遠隔注文を受けるための魔導端末だった。
「……あれ? おかしいな。今、世界の全エリアの注文受付は一時停止にしてるはずなんだけど」
シン君が不思議そうに端末の画面を覗き込む。
しかし、端末は壊れたかのように激しく明滅し、見たこともない漆黒の魔力が溢れ出していた。
画面に浮かび上がった文字は、この世界の言語(ルー文字)ではない。
いや、私には読める。これは、前世の……地球の、科学的な文字列!?
『【緊急オーダー】発信元:次元座標Ω-03(通称・神界デジタルセクター)。注文内容:天ぷらうどん・100万杯。……納期、今すぐ』
「ひ、百万杯……!? っていうか、発信元がこの世界じゃない!?」
私が絶叫した瞬間、サテライトキッチンの中心の空間が、バリバリと音を立てて裂け始めた。
裂け目の向こうに見えるのは、サイバーパンクのようなネオンが光る、未知のデジタル空間。
そしてそこから、電子音声のような冷徹な声が響き渡る。
『警告。我らは神界を管理する超AI。世界樹のエネルギーが「旨味」によって異常復旧した原因を調査した結果、貴殿の「お出汁」に到達した。……この演算不能なバグ(美味)を、我がシステムにも直ちにデリバリーせよ。拒絶すれば、この世界をデータごと強制削除する』
「データごと削除って、そんなの営業妨害どころじゃないじゃない!!」
天界、魔界を制した聖女れいなのうどんデリバリー。
次なるお届け先は、まさかの「世界のシステムを管理する神界の超AI」!?
時空を超えた、前代未聞のマルチバース・デリバリー計画が幕を開ける!
第49話をお読みいただきありがとうございました!
世界を救ったと思ったら、今度は「世界のシステム(超AI)」から100万杯の脅迫注文が入りました(笑)。
次はついに大台、第50話!
50万PVを叩き出すための超・クライマックス!
100万杯のうどんをどうやって同時にデリバリーするのか。店長の「あのプロの知識」が再び火を噴きます!
「急にSF入ったww」「スケールが宇宙規模」「50話楽しみ!」と思ったら、ぜひ評価の【星5】をお願いします!




