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『最果ての出汁聖女・れいな 〜追放されたけど、伝説の魔獣と呪われ騎士に究極スープを献上したら、いつの間にか最強の村ができました〜』   作者: Zacku


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第46話:『魔王軍、お出汁の前に全面降伏。……って、魔王城まで「出前」しろって無理を言わないで!』

皆様、いつも熱い応援をありがとうございます!

ついに累計5,000 PVを突破し、物語は国家の枠を超えて魔王軍まで巻き込む大騒ぎになってきました。

人類と魔族の歴史的な和解……その架け橋になるのが、まさかの「うどん」!?

漆黒の翼を持つ魔族の大使を前に、れいな(私)が出した条件とは――。

今夜も極上のお出汁を茹で上げます!

「……ふざけるな、魔族め! れいなは我が王国の――」

「いいえ、我が帝国の至宝よ!」

広場で激しく火花を散らす国王とセシリア王女を無視して、黒い翼の魔族大使は、ただひたすらに私の寸胴鍋を見つめていた。その鋭い眼光は、完全にスープの黄金色の輝きに奪われている。

「……人間どものくだらん取り合いなどどうでもいい。聖女れいな、我ら魔族は力と本能に従う種族。魔王様は、そのお出汁の香りを嗅いだ瞬間、玉座から転げ落ちてこう仰った。『そのうどんを我が城へ持ってまいれ。さもなくば世界を滅ぼす』とな」

「世界を滅ぼす理由がうどんって、魔王様ちょっとピュアすぎない……?」

私が呆れていると、大使は不敵に笑い、懐から禍々しい魔力のこもった契約書を取り出した。

「どうだ? 毎週、魔王城へその『肉うどん』を届けるなら、人類との戦争は全面停止してやってもいい。世界を救うか、ここで拒絶して滅びるか、選ぶがいい!」

国家の運命、いや、世界の存亡が、たった一杯のうどんの定期便サブスクに委ねられた瞬間だった。

王都の住人たちが息を呑み、国王たちが絶望に顔を歪めるなか、私はふうとため息をついて腰に手を当てた。

「あのね、大使さん。世界を救うのはいいんだけど……料理をナメないで」

「何……?」

「魔王城って、ここから魔の荒野を越えて数千キロ先でしょ? どんなに美味しいおうどんでも、そんな距離を運んだら麺は伸びるし、スープは冷めるし、お肉の極上の脂は白く固まっちゃうわ。そんな『死んだ料理』を魔王様に食べさせるわけにはいかないの!」

プロとしてのプライドを胸に、私は大使をビシッと指差した。

「届けてほしければ、条件は一つ! 茹でたての麺を急速に冷水で締め、スープとお肉はそれぞれ魔法の『真空保温容器』で完全セパレートして運ぶこと。そして、魔王城のすぐ近くに、最後の仕上げを行うための『デリバリー拠点サテライトキッチン』を作らせなさい!」

「な、なんだと……!? 運ぶための技術だけでなく、魔王城の目と鼻の先に拠点を……!?」

大使は私の圧倒的な「食へのこだわりと物流知識」に気圧され、一歩後ずさりした。

「店長、さすが。配達の基本は『できたての再現性』だもんね」

横でシン君(建国王)が、我が意を得たりとばかりに爽やかに微笑む。

「……くっ、分かった。魔王様にすぐさま通信を繋ぐ! 貴殿の言う『うどんデリバリー計画』、全面受け入れを要請する!」

こうして、人類を滅ぼすはずだった魔王軍は、世界初の「異世界うどんデリバリー網」の構築に向けて、全面的に動き出すのだった。

第46話をお読みいただきありがとうございました!

世界を救ったのは、聖女の圧倒的な「デリバリー精神」でした(笑)。

第47話!

ついに魔王城のサテライトキッチンが完成!?

そこで待ち受ける、魔王様との直接対決(試食会)の行方は!

「デリバリーのこだわりがガチすぎるw」「魔王様チョロそう」と思ったら、ぜひ評価の【星5】をお願いします!

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