第40話:『王都の真上で出汁を取る。私を見捨てた国王様、空から降る「最高の香り」に悶絶してください』
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ついに、空飛ぶうどん屋は因縁の場所――「王都」の真上へ。
私を追放し、食べる楽しみを忘れた連中の頭上で、特大の「飯テロ」を仕掛けます。
ざまぁの茹で加減は、バリカタでお願いします!
「……見えたわ。あそこが、私をゴミのように捨てた場所」
空飛ぶ店舗のデッキから見下ろすと、煌びやかな王都が広がっていた。
かつて私は、あそこの厨房で「泥水のようなスープ」だと罵られ、雨の日に追い出された。
「店長、準備はいい? ちょうど今、城では晩餐会が開かれてるみたいだよ。……僕が少し、風向きを調整してあげようか?」
バイトのシン(建国王)が、不敵な笑みを浮かべて指を鳴らす。
「お願い、シン君。王都中の鼻腔を、私のお出汁でジャックしてあげる!」
私は特大の寸胴鍋に、最高級の「天の鰹節」と「月の雫」を投入した。
沸騰と共に立ち上る、黄金色の湯気。
それがシンの魔法によって、巨大な龍のような形を成し、王都の街並みへと一気に流れ込んでいく。
「……っ!? なんだ、この香りは!」
「城の料理が、まるで砂を噛んでいるようだ! 外から漂ってくるこの香りを吸い込まずにいられない!」
王都中の人々が、晩餐会を投げ出して空を見上げた。
そこには、七色に輝く湯気に包まれた、伝説の「空飛ぶうどん屋」のシルエット。
「あ、あれは……追放したはずの聖女、れいなではないか!?」
城のバルコニーに飛び出してきた国王と、私を追い出した料理長が、驚愕で顔を歪めている。
「残念でした。もう、このお出汁はあなたたちには一口もあげないわ。……さあ、シン君! 王都の広場に降りて、並んでくれている『市民』の人たちだけに、最高の一杯を振る舞いましょう!」
王侯貴族が指をくわえて見つめる中、私たちは優雅に王都へと降下を開始した。
第40話をお読みいただきありがとうございました!
王都の頭上でお出汁を煮込む。これ以上の嫌がらせ……いえ、ご褒美はありませんね(笑)。
第41話!
目の前でうどんを食べられる国王たち。我慢の限界に達した彼らが、なりふり構わず「一口くれ!」と迫ってきますが……?
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