第20話:『かつての婚約者が土下座で連れ戻しに来るも、シルバーの足元で震える姿が滑稽すぎてお出汁が美味い』
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24時間連続投稿、第8弾!ついにこの時が来ました。
平和な荒野のキッチンに現れた、見覚えのある豪華な馬車。
中から出てきたのは、私を追放した張本人であり、かつての婚約者・カイル。
「連れ戻してやる」と高慢に言い放つ彼が、今の私の「日常」を見てどう反応するのか……。
最高の「ざまぁ」タイム、始まります!
「……れいな! 探し回ったぞ。こんな掃き溜めのような場所で、何をしている!」
馬車から降りてきたのは、王都の若き公爵であり、私を一方的に捨てた元婚約者のカイルだった。
彼は周囲に並ぶ王女や騎士団、そして伝説の魔獣シルバーの姿に気づかず、昔と同じように私を見下した瞳で睨みつける。
「王都の食卓は今、お前の不在で混乱している。特別に許してやる、今すぐ戻って私のために料理を作れ。……ん? なんだ、その妙な匂いは。平民の食う下品な――」
「――そこまでですわ、カイル公爵」
横から割り込んだのは、カレーうどんを優雅に完食したばかりのフランチェスカ王女だった。
カイルは顔色を変えて膝をつく。
「お、王女殿下!? なぜこのような場所に……」
「わたくしは、ここの『お出汁』に救われたのです。それを下品と称する貴方は、わたくしの味覚を侮辱するおつもりかしら?」
「そ、そんな滅相もございません! しかし、この女は無能で――」
その時、背後から地響きのような唸り声が響いた。
シルバーが、カイルの首筋にその巨大な牙を数センチまで近づけていたのだ。
「ヒッ……ヒィィィィィィ!!」
カイルは無様に腰を抜かし、石畳の上で震え上がった。
かつての威厳など欠片もない。伝説の魔獣を前に、彼はただの「震える塊」に成り下がっていた。
「残念だけどカイル様、私はもう貴方の専属料理人じゃないの。……さあ、食べないなら帰って。後ろには、このお出汁を待っている大切なお客様が何百人もいるんだから」
私は彼を一瞥もせず、新しい麺を釜に放り込んだ。
背後で「助けてくれぇ!」と叫びながら逃げ帰るカイルの姿を見ながら飲むお出汁は、いつもより少しだけ、深みが増している気がした。
第20話をお読みいただきありがとうございました!
ついにカイルを完全撃退。王女様とシルバーのコンビネーション、最高でしたね。
次は1時間後、第21話!
個人の因縁を越え、物語は「世界規模」へ。大陸中の王族が集結します!
「カイルの腰抜けっぷりに笑ったw」「ざまぁ最高!」と思ったら、ぜひ【星5】の評価をお願いします!
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