第13話:『隣国の王女、うどんのコシに感動して「ここに住む!」と宣言。荒野が実質的に独立国家になりました』
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前話で「お出汁」の虜になった隣国の王女フランチェスカ。
彼女の口から飛び出したのは、国際問題に発展しかねない、とんでもない提案でした。
「――決めましたわ。わたくし、今日からここに住みます!」
フランチェスカ王女の爆弾発言に、その場にいた全員が凍りついた。
お出汁を最後の一滴まで飲み干し、頬を薔薇色に染めた彼女は、私の手をぎゅっと握りしめる。
「お、王女様!? 何を仰っているのですか! 国王陛下がお嘆きになります!」
供の騎士たちが慌てて詰め寄るが、彼女は凛とした声で一蹴した。
「黙りなさい! このような天上の味を知ってしまった後に、あのお湯のようなスープが並ぶ宮廷に戻れというのですか? 私はれいな様を守る盾となり、この地を我が国の『特別友好保護区』に指定しますわ!」
王女の宣言。それはつまり、この荒野がどの国にも縛られない、実質的な独立国家として認められた瞬間だった。
「聖女様、面白いことになってきたじゃねぇか」
ドワーフのガラムが、ニヤリと笑う。
「王女様がバックに付くなら、資材の調達も楽になる。よし、野郎ども! 宿屋の増築だ! 世界一の『うどん旅館』を建てんぞ!!」
「シルバーも、新しい家族が増えて嬉しそうね?」
私の問いかけに、シルバーは「やれやれ」と欠伸をしながらも、フランチェスカにそっと背中を貸してあげていた。
お出汁の香りに包まれた私の新しい国。
そこには、かつての王都のような冷たいルールなんて、一つも存在しない。
第13話をお読みいただきありがとうございました!
王女様がまさかの移住宣言。これで政治的な後ろ盾もバッチリ(?)です。
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次、第14話:『「その聖女を渡せ!」隣国の騎士団が押し寄せるも、シルバーの咆哮一発で全員「お客様」に早変わり』
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