第12話:『「たかが麺でしょう?」と冷笑していた王女様が、お出汁を一口飲んで国費を全額投入するまで』
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荒野に突如現れた行列。その最後尾には、正体を隠した「隣国の王女様」の姿が。
高貴な彼女が、庶民の食べ物と蔑んでいた「うどん」に出会ったとき、運命が動き出します!
「……ありえませんわ。このような最果ての荒野に、行列ができる料理店があるなんて」
隣国の第一王女、フランチェスカは、平民の服を纏いながらも、その気品を隠しきれずに呟いた。
彼女の目的は、王都を揺るがしている「追放された聖女」の噂を確かめること。
「お待たせしました。本日の『特製お出汁うどん』です」
差し出されたのは、湯気の向こうで黄金色に輝くスープと、純白の麺。
「ふん、ただの麺料理でしょう。我が国の宮廷料理人が作るフルコースに勝るものなど――」
フランチェスカが、優雅に、しかし内心では見下しながら、そのスープを一口運んだ。
その瞬間、彼女の脳内に「雷」が落ちた。
「っ……!? な、なんなの、この深みは!? 海の恵みと山の恵みが、まるでお互いを称え合うように調和して……。身体中の魔力が、心地よく震えている……っ!」
彼女はもう止まらなかった。王女としての体面も忘れ、夢中で麺をすする。
「これよ……私が探し求めていた『真実の味』は! れいな様、お願いです、我が国の予算をすべて差し上げますから、これを毎日食べさせてくださいまし!!」
第12話をお読みいただきありがとうございました!
王女様、一瞬で陥落です(笑)。
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