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君は何度も僕を忘れる  作者: 南蛇井


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7

 雨宮先生は、少しだけ目を伏せた。


 沈黙が続く。言葉を選んでいるのか、ためらっているのか、それとも最初から答えるつもりがないのか。


 私はじっと、その沈黙を見つめる。心臓が早鐘のように鳴る。


 ――答えが来る。来ない。


 間が、いつまでも続くように感じられた。息をするのも忘れるほどに。


 やがて、先生はゆっくりと口を開く。


 「……方法は、ない」


 その言葉は、まるで冷たい水を一気に浴びせられたようだった。


 頭の中で、何度も繰り返す。


 ――ない。


 手を伸ばしても、もう届かない。

 努力も、願いも、時間も、全部無意味。


 胸の奥で、何かがぽっきり折れる音がした。


 ――これ以上、どうしようもない。


 その絶望の重さが、体の隅々まで浸透していく。


 逃げ場も、救いも、もうない。


 ――完全に詰んだのだ。

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