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雨宮先生は、少しだけ目を伏せた。
沈黙が続く。言葉を選んでいるのか、ためらっているのか、それとも最初から答えるつもりがないのか。
私はじっと、その沈黙を見つめる。心臓が早鐘のように鳴る。
――答えが来る。来ない。
間が、いつまでも続くように感じられた。息をするのも忘れるほどに。
やがて、先生はゆっくりと口を開く。
「……方法は、ない」
その言葉は、まるで冷たい水を一気に浴びせられたようだった。
頭の中で、何度も繰り返す。
――ない。
手を伸ばしても、もう届かない。
努力も、願いも、時間も、全部無意味。
胸の奥で、何かがぽっきり折れる音がした。
――これ以上、どうしようもない。
その絶望の重さが、体の隅々まで浸透していく。
逃げ場も、救いも、もうない。
――完全に詰んだのだ。




