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異世界で奴隷生活始めました:Retake  作者: 海峡 流
第一章 ザナウェル防衛戦
29/43

哀れゴブリン!全滅の憂き目

 ギルドを出て北東の門の方へと向かい、そこから街の外へと出た。するとそこには…


「おお…」


 そう感嘆の息を漏らしてしまうような広い平原があった。結構遠くには森が見える。

 まさに異世界。始まりの平原。


「ふふ。この眺めが気に入ったか。ザナウェルは広大なカラル平原に建てられ、シュアナスの森、ピスティス聖王国、ゴルダクツェーレ連合国家とそれぞれに戦力を派遣できるような位置に陣取っている。まぁここ百年は大きい戦争もないのだがな…」


 なるほど…エリス様が話していたことは事実らしかった。


「おーい!早く行こうぜ!」


 せっかちなイヴは感慨に浸る俺にお構いなく、さっさと遠くまで行ってしまっていた。

 俺とアイゼスはそれに早歩きで追いつく。

 そのまま先へ進もうとした時…ふとアイゼスが中空を見つめながら足を止めた。

 しばらくすると我に返る。


「…《シックスセンス》だ…この前のグリフォンと同じような予感だった。気を付けろ」


 それだけ言うとまた前に進みだした。

 それに遅れないようについていく。

(しかしグリフォンか…多分【二のセグンドラミナ】で対処できるな。…できるはず)

 そんな不安を抱えつつ。


 シュアナスの森へとたどり着いた。

 ジャングル、というほどではないが森特有のむっとした土の香りが俺たちを包む。

 先頭をイヴが行き、両手に持ったファルシオンで邪魔な枝などをバッサバッサ切り捨てていく。あっという間にけもの道の出来上がりだ。

 ちなみにイヴは鼻がよくきくらしく、こっちからゴブリンの匂いがするといってドンドンと奥へ進んでいった。

 そしてある崖下に出る。


「お、あったな…見えるか?あれ」


 そこにはゴブリンと思わしき小人がまばらに出たり、入っていたりするほら穴が一つあった。

 うーむ…盗賊どものアジトを思い出してしまって非常に気分が悪い。


「よし。じゃあいまから【空震】を打ち込むから取り逃がしを始末して行ってくれ。しかし妙だな…数が少ねぇ気がするぞ…?」

「たしかにな…どうする?」

「…まぁいい。一応の目的は巣の殲滅だしな」


 話がまとまると、イヴはポジションを取りに行った。


「アイゼスさん。【空震】っていうのは…?」

「ああ。第五位階ぐらいの魔法でな。洞窟なんかの狭い場所に隠れている魔物を引きずり出す魔法だ。ゴブリン退治なんかで役立つ魔法だな」


 ということらしい。空気を振動させて云々かんぬん…ってところか。


「洞窟とかをぶち壊したらダメなんですか?」

「討ち漏らしがあると奴らはまたすぐに増えるからな…確実な方法をとるんだ」


 なるほど。ゴブリン退治も案外大変らしい。


 しばらくしてイヴがこちらに合図を送ってきた。どうやら始めるらしい。


「耳を塞いどけ」

「…?はい」


 そんなに大きい音が鳴る魔法なのか…?と思ったが魔法が発動した瞬間にアイゼスの忠告を理解した。

 ドギャァァァン!とまるですぐそばに雷が落ちたような音が鳴ったのだ。思わず体をこわばらせる。

 そして洞窟がガラガラと音を立てて崩壊していくのを見た。


「…あのバカ…威力が高すぎだろう…」


 とアイゼスも唖然としている。確かにこれはひどい。


 呆然と突っ立っているとイヴが戻ってくる。


「いやー…久しぶりに使うもんだから加減間違っちまってよ…」


 などと男らしい弁明をするのだが…


「馬鹿者!よくそれでSランク冒険者なんぞがつとまるな!大体…」


 と小一時間説教されていた。明らかなオーバーキルだからな…

 俺のデヴュー戦はそんな二人を横目に洞窟から出てきたたった五匹程度のゴブリンを始末するのみだった。

 もちろんご主人様は見てくれていない。大丈夫なのかこのパーティー…


 最後のゴブリンを始末してから体感で十分経った。


「…おかしいな。なぜこんなに少ない?」 

「さぁな…引っ越ししてる最中だったのかもしれねぇが」


 聞けばあれだけ派手に洞窟を壊しても数百匹単位で巣からゴブリンが出てくるとのこと。

 【空震】は案外えげつないらしく、洞窟内のまずい位置にいれば脳が『シェイク』されることもあるため中に数十匹しかいなければ五匹しか出てこないなんて事態もあり得るらしいが。


「チッ…嫌な予感しかしねぇぜ…ギルドに森を調査するように言っとくか」


 行くぞ、とイヴが来た道を戻り始めた。俺とアイゼスもそれに続く。


字数が少ないので用語説明でもしようかと…

適当に読み飛ばしてくださっても結構です笑


【メメントモリ】…ラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という意味。カナタのデスサイズの名前の由来です。


【エリス】…戦神アレスに付き従っている姿で語られることが多い女神。不和や争いを司る。さてどんな策を巡らせているのやら…


【ニュクス】…エリス、タナトス、ヒュプノスなんかの母親。お婆ちゃんはカオス。カオスは創世記に出てくる神々の母体。つまり直系の娘の彼女は大年増…いえ、なんでもありません。


【ニュクスの夫】…エレボスという名前。でもぶっちゃけ出番ありません。


【ベルフェゴール】…みんな大好き「七つの大罪」のうち怠惰を司る。この作品のコンセプトでは美女の方を採用。詳しくはググることをオススメ。


【万魔殿】…又の名をパンデモニウム。この作品では冥界にある設定。「七つの大罪」の強欲を司るマンモンが冥界で金脈を一山じゃ足りないほど見つけたことで建設された悪趣味な「万神殿」のパクリ。ベルフェがカナタの概念世界に作ったのはこれの中にあった自分の寝室。


…とまぁめちゃくちゃな説明です。

次は各々のステータスを書く予定です。


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