⑸ 首脳会議
今後に向けて、緊急四天王会議が開かれた。
ゲンブ殿から問題提起が成された。
「アトラスの真の目的である世界征服構想について、過去に定めた掟を見直す必要があると考える。この構想、表側では四天王のみ、そして裏側の方々のみに知らされている。今までは準備段階であったからそれで良いが、世界征服に動き出す今、その掟は改善する必要があると考える」
セイリュウ殿が問われた。
「改善とは、具体的にどのような考えでしょう」
「傘下に入った国の主権者、及びその副官の2名に、この構想を開示したい」
ビャッコ殿が発言した。
「たしかに。今後は傘下に入った国と連携を取る為に、必要な情報ですな」
ゲンブ殿が発言した。
「この掟は、カオス様の一存、または四天王全員の承認によって改正する事が出来るとされています。いかがでしょうか」
私が発言した。
「この掟は、傘下国だけでなく、私達4つの国でも副官に対して開示出来る事とするのはいかがでしょう」
セイリュウ殿が発言した。
「それはいいですな。不測の事態に備えて、副官も自分の判断で動いてもらわなければならない。で、副官とは?」
「32人委員による8名の部下の誰かという事でいかがでしょう」
ビャッコ殿が発言した。
「ゲンブ殿、及び、スジャク殿の提案に賛成します」
四天王全員の承認のもと、この掟は改正された。
そして、アトラスから傘下国に対して、通達を出した。
今後、アトラス、及び、その傘下国との間で、定期的に首脳会議を開催する。
今後の未来に向けての、重要な会議である事を理解されるように。
各国の代表及びその副官の2名で参加される事。
開催日は、各国との調整の上で決定し、改めて通達する。
以上の内容である。
それから1週間後、アトラス国及びその傘下国による首脳会議が開かれた。
アトラスからは4つの国として、各天王及び各副官を連れて、計8名での参加となる。
私の南部国からは、私と私の副官として、アドミンさんに参加して頂いた。
ラィンテリアからは、コノエとその副官として長老。
ティファール国からは、ラムス王子とその副官としてリオンさん。
ステイン国からは、ミントさんと、副官になられたササエさん。
総勢14名による首脳会議である。
各傘下国には、迎えのヘリを向かわせた。
ラィンテリアのコノエと長老、そしてティファールのラムス王子にとっては、初めての空飛ぶ乗り物である。
上空から、アトラス国の壁の中の都市を見て、仰天しているとの事である。
各ヘリは、中央塔の屋上ヘリポートに着陸し、彼らを四天王の広間へ案内した。
何もかもが理解の外にある。
彼ら3人、放心状態のまま、アトラス四天王の広間で首脳会議が開かれた。
まあ、ラムス王子には、リオンさんが付いているから大丈夫だろう。
コノエと長老については……後で私がこの会議の内容を伝えよう。
ゲンブ殿が、話しを始めた。
「今回の第1回首脳会議で、機密として誓約して頂く事を前提に、アトラス国の閉ざしていた事柄を開示したいと思います」
ここに集まった方々に対して説明した。
アトラス国の表側と裏側の事。
特殊能力者による未来視能力の事。
なぜ、アトラス国は、このような技術を持ち合わせているのか。
現在、アトラス国は、未来の技術を読み取る事で、他の国より800年リードしている。
そして、2212年人類滅亡の未来。
その未来に抗う為の世界征服構想。
資源の平等分配、人口の抑制等。
今までのアトラス国は、世界征服に向けての準備段階であった。
そして、今後は世界征服に向けて動き出す。
その為に、傘下国との連携を取る上で、共通の認識が必要とされる事。
尚、世界征服とは、我々の代で成せる規模の計画では無いとの認識等。
この話、ここでは四天王の4人と、リオンさん以外、始めて聞く人達である。
あまりにもぶっ飛んだ話に、一同、言葉を失った。
まあ、予想はついていた。
そして、第1回首脳会議を、ゲンブ殿が閉めた。
そしてこの後、懇親会が予定されている。
親睦を深める為の立食パーティである。
次回:あの国に手を出してはいけない




