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自己紹介。  作者: 無記名
9/13

第9話「先」

眠ったのかどうか、よく分からない。


***


気づいたら、朝だった。


***


体が重い。


頭も、はっきりしない。


***


「……」


***


昨日のことは、覚えている。


忘れられるはずがない。


***


スマートフォン。


***


机の上にある。


***


「……」


***


近づく。


***


触れる。


***


何も起きない。


***


「……」


***


電源ボタンを押す。


***


画面がつく。


***


ホーム画面。


***


「……」


***


普通だ。


***


何も変わっていない。


***


「……」


***


少しだけ、安心する。


***


「……」


***


開くかどうか、迷う。


***


「……」


***


そのとき。


***


画面が、切り替わる。


***


「……」


***


小説のページ。


***


「……」


***


触っていない。


***


なのに、開いている。


***


「……」


***


一番下。


***


新しい一文。


***


「……」


***


——いま、起きた。


***


「……」


***


呼吸が止まる。


***


「……」


***


——スマホを見ている。


***


「……」


***


その通りだ。


***


今、この瞬間。


***


「……」


***


——怖いと思っている。


***


「……」


***


喉が乾く。


***


「……」


***


「……違う」


***


小さく呟く。


***


その瞬間。


***


次の一文。


***


「……」


***


——違うと思った。


***


「……」


***


「……」


***


体が、固まる。


***


「……」


***


次の一文。


***


「……」


***


——これから、立ち上がる。


***


「……」


***


「……やめろ」


***


声が震える。


***


「……」


***


まだ、動いていない。


***


でも。


***


「……」


***


足に、力が入る。


***


「……」


***


止めようとする。


***


踏ん張る。


***


「……」


***


それでも。


***


「……」


***


立ち上がる。


***


「……」


***


意思じゃない。


***


勝手に、体が動く。


***


「……」


***


画面。


***


「……」


***


——立ち上がった。


***


「……」


***


呼吸が乱れる。


***


「……」


***


次の一文。


***


「……」


***


——歩き出す。


***


「……」


***


「……やめろ」


***


声が震える。


***


「……」


***


足が動く。


***


一歩。


***


また一歩。


***


「……」


***


止められない。


***


「……」


***


画面。


***


「……」


***


——歩いている。


***


「……」


***


心臓の音が、うるさい。


***


「……」


***


次の一文。


***


「……」


***


——ドアの前に立つ。


***


「……」


***


気づいたら、そこにいる。


***


部屋のドア。


***


目の前。


***


「……」


***


手が、動く。


***


「……」


***


ドアノブに触れる。


***


「……」


***


「……やめろ」


***


声が、かすれる。


***


「……」


***


止まらない。


***


「……」


***


回す。


***


「……」


***


ドアが開く。


***


「……」


***


廊下。


***


暗い。


***


「……」


***


画面。


***


「……」


***


——外に出る。


***


「……」


***


一歩、踏み出す。


***


「……」


***


そのとき。


***


新しい一文。


***


「……」


***


——気づいていない。


***


「……」


***


「……なにを」


***


声が漏れる。


***


「……」


***


次の一文。


***


「……」


***


——もう、戻れない。


***


「……」


***


「……」


***


呼吸が止まる。


***


「……」


***


さらに。


***


「……」


***


——これは、もう始まっている。


***


「……」


***


「……」


***


視線が、画面から離せない。


***


「……」


***


そして。


***


最後の一文。


***


「……」


***


——次は、あなたが書く。

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