第56話 ガチャでレア度をあげる方法
「うーん。最近、ダメね」
「☆無しの率が半分越えちゃったわね」
魔物の丘にガチャ神社を設置した当初。
☆が多いアイテムが連続して出た。
最初は誰が引いても☆沢山だった。
でも、同じ人が引いているとだんだんと☆が減っていく。
だから、魔物の丘に来た冒険者にもガチャしてもらった。
これも最初は☆が一杯あった。
これはいい方法だと思っていたら、急激に☆が減りだす。
ガチャが出来ると噂が広がると、良い装備が欲しい冒険者が魔物の丘を目指してくるようになった。
みんな似たような願いばかりだ。
すると、なぜか☆が減ってしまう。
「冒険者相手だと、もう☆が多いアイテムは望めないわね」
「昨日はとうとう木の棒を出した冒険者がいたわ」
「魔物の丘までがんばってきたのに、木の棒じゃね」
もちろん、ガチャは何が出るか分からないと言っている。
出た物に文句は言わせない。
だけど、木の棒みたいなアイテムばかりになってしまうのも問題だ。
「どうしたら☆の数が多いアイテムが出るようになるのか」
その答えが村への出張サービスだ。
アイテムの☆の数が減ってしまった大きな理由は、同じような願いばかりだから。
もっといろいろな願いを持った人がガチャを引けばいい。
村の人だともっと別の願いがあるんじゃないか。
そんな想定をして計画を作ったのだ。
結果は、大成功。
たしかにハズレの人も多かった。
大人はどうもハズレが多い。
村長さんがガチャしたら、出てきたのは藁人形。
「おいおい、恨みを晴らす道具じゃないか」
っと思ったけど、つっこむことはしなかった。
☆無しだから、どうせ効果ないだろうし。
つまらない願いの人も多いけど、純粋でパワーの強い願いの人もいる。
それが村ガチャの魅力だ。
村ガチャを始めてから、私達が引くガチャも☆が多くなった。
いろんなアイテムが出るようになった。
今はガチャのパワーをあげるため。
そして、男爵領の領民の娯楽のために、ガチャ巡業を当分やっていこうと思う。




