表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
43/58

第42話 魔狐との戦い

「えっと、こっちの方でいいのよね」


飛竜君に乗って、魔物の森の上を飛んでいく。

方向が違ってしまわないように、下の状況が分かるくらいの高さを保っている。


魔物の森の中は一様ではなく、一部、木の密度が低い所が存在している。

人が魔物の森を進んでいくときは、木の密度が低い所を選んで進む。


だから、低空を飛んでいると人が進む道が見えてくる。


「あれ?誰かいるみたい」


少し前に人が数人いる。

剣を振り回しているから、戦闘中なのだろう。


敵はというと、大きな狐だ。

太いしっぽを持った縞模様の狐。


体重を計ってみたら、たぶん人間の2倍くらいありそうな大きさだ。

きっと魔物だろう。


魔物の森には、野獣によく似た魔物が住んでいる。

それらの魔物は、普通の野獣が魔素を取り込んで魔物化した生物だ。


魔素が強い魔物の森に野獣が入りこむと、数週間で魔物化すると言う。

個体進化と呼ばれている。


たとえば、普通の狐を魔物の森に連れてきて檻に入れて飼っているとある日、身体が裂けるようなことが起きる。

まるで脱皮する様に、中から別の生物が出てくる。


それが個体進化の仕方であり、魔物化でもある。


今、剣士が戦っているのは、そんな魔物のひとつ。

魔狐のストライプフォックス。

魔狐は群れで狩りをするタイプで、剣士が戦っているのも一匹ではなく何匹ものストライプフォックスだろう。


剣士が長剣で魔狐の牙を受け止めている。

そこに向かって炎が飛んでいく。

魔法使いもいるらしい。


冒険者のパーティが魔物の群れと戦っている。

まぁ、普通の風景のひとつ。


「ちょっといたずらしてみようかな」


わざと見えるように飛竜君を冒険者たちの上で旋回させる。

冒険者がこっちを見ている。

魔狐もこっちを見ている。


急降下で戦っている場所に接近して反転して上空に戻る。


魔狐はびびって攻撃を緩めた。

冒険者達は、飛竜に人が乗っているのに気付いたみたいだ。


こっちのことを気にせず、魔狐を攻撃し始めた。

それまで互角の戦いだった魔狐の群れと冒険者パーティ。

バランスが崩れて冒険者が有利に変わった。


もう一度、急降下して冒険者たちに手を振った。

冒険者達も手を振り返してくる。


うん。魔物たちに勝てそうな雰囲気。


もういいかなと、本来の移動ルートに戻ってみる。

ちょっとした余興だね。


森の密度の低いところの上を飛んでいくと、遠くにぽっかりと木がない丘が見えてくる。


「あそこね」


目的地が見えてきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ