第23話 邪教じゃないもん
第23話 邪教じゃないもん
ローランドとふたり、馬でローランドのお屋敷についた。
疲れてしまったので、用意されていた客室に入ると、ごろんとベットに横たわった。
ファンタジー世界に転生してきたから、魔物が存在しているのは知っていた。
しかし、実際に襲われることなんてなかった。
冒険者として活躍するなら別なのだが、私みたいに貴族の令嬢として生まれると、魔物とは縁がなくなる。
「しかし、ローランドは使えないわね」
口では魔物くらいって言っていたのに、いざ目の前に魔物がいると何もできないじゃないの。
もちろん、貴族に必要なのは戦う力だけではないのは知っている。
領地を運営する能力の方が格段に必要性は高い。
だけど・・・女としては守ってほしかった。
いつの時代でも、男は女を守るもの。
そう決まっていたりする。
それができない男は、男としての価値がない。
ローランドは男として失格ね。
そんなことを考えていると、バタバタ足音がしている。
「ん?なにか、あったのかしら」
トントン。
「はい?」
「クリス・グデーリアン様、ご在室ですか?」
「ええ。なんでしょう」
鍵が開けられ、パタンとドアが開かれる。
そこには、衛兵が6人並んでいる。
「あなたを邪教の信仰者として、拘束します」
「ええー。何?」
抗議をしても、聞く耳持たないって奴ね。
有無を言わさず、拘束されてしまった。
何が起きているのか、全然分からない。
男爵とは言え、れっきとした貴族の令嬢の私。
そんなに簡単に拘束なんてできないはず。
命令を出したのが、クラインハインツ伯爵だとすると貴族間のトラブルになる。
王国の調整官が派遣されてくるはずだ。
屋敷に用意されている地下牢に入れられてしまった。
ここでは、何もできやしない。
ガチャ神社はポシェットの中だけど、屋敷の中では展開することもできない。
「なんとかしないと。どうしたらいいの?」




