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第11話 ガチャ占有するのはどうかと思う

「特使さんも帰ったし、ゆっくりガチャしちゃおうかしら」

「お嬢様、いきましょう」

「えっ、どこへ?」

「もちろん、ガチャです」


忘れてた。

昨日、クララに見つかってしまって、今日一緒にガチャに行くと約束していたのよね。


「では、エックハルトさんも一緒に」

「いいです」

「は?」

「エックハルトさんとノーラも一杯ガチャしているんだから、今日はお休みです」


うーん。相当、根に持っているなぁ。

まぁ、しょうがない。

今日はクララさんだけか。


「お嬢様もそうですよ」

「は?」

「私に内緒にしていたんだから」

「は?」

「今日は私だけガチャですよ」

「はぁーーー」


ガチャ占有ですかっ。

それは・・・しかたないかぁ。


「わかりましたよ。今日だけですよ」

「うおぉぉぉー」


すごいガッツポーズ。まるで大会に優勝したみたいな。


「いきますよ」

「えっ。心の準備が」

「着きました」

「えっ、あっ。ここが山頂のガチャ神社ですか」


いつの間にか、ガチャ祠はガチャ神社に進化したらしい。


「はい、この鳥居をくぐってくださいね」

「普通に入っていいんですか?」

「あ、一礼すると丁寧です」

「ガチャの神様に挨拶ですね」


うーん。なんか、勝手な解釈が進んでいるみたい。

びっくりしないととこみると、ノーラ達からさんざん聞き出したみたいね。


「じゃあ、私の真似をしてくださいね」


二礼二拍手一礼。

クララも真似して同じ動作。


「そして、ここに卵をおいて、枝を前に倒します」


クララが神妙な顔で枝を引く。

ぴかっ。ごろごろごろ。


「何がでたかな」

「なんでしようこれ」


《狛犬右:☆☆》


「あたりだぁ。いきなりレア2を引くなんて、クララさんすごいです」

「そう?あたり?すごい?」

「すごいです」

「で、これは何かな?」


狛犬。

神社の拝殿の前に一対で置かれている像。

神の使いで神社を守る存在である。


狛犬の説明をしてみた。

この世界にも、神社はあるみたいだけど、ほとんど廃れてしまっているらしい。

だから、クララは良く知らないから教えてあげた。


「・・・なんで狛犬?」

「ほら、神社って言えば狛犬じゃない。だから、でしょ」

「要は私の、ではなく、ガチャ神社の、ってこと?」

「いえいえ。引いたのはクララさんです。すごいです」

「まぁ、一杯、引けるから、まぁ、いいです」

「狛犬は二体でセットなのよね」(ぼそっ)

「え?なに?」

「次行ってみましょう」


ぴかっ。。ころころころ。

《狛犬左:☆☆》


「あ、まだレア2のあたりです。連続あたりなんて、クララさんすごいです」

「・・・また、狛犬?かぶった?」

「大丈夫です。ほら、狛犬右と狛犬左ですから。二体でコンプリートです」

「なんで、神社用品ばかり出てくるの?」

「まぁまぁ」


二体の狛犬を置こうと思ったけど、ガチャ樹がある岩の上が狭くて置けない。

配置転換だね。


鳥居を円形のストーンサークルの円周上に置いてみる。

ストーンサークルの内側が境内ってことね。


岩の上が拝殿扱いだから、岩の前に狛犬二体を並べてみる。

うん、ちょっと神社らしくなってきた。


「今度こそは、私の好きな物出て頂戴」


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