第10話 公爵の秘密を暴露
「こ、ここはどこですか?」
「えっと。山の上です。ほら、あそこにお屋敷が見えるでしょ」
「飛んだんですか?飛んだんですか?」
やっぱり、説明なしにいきなりは、まずいらしい。
混乱しちゃっている。
「まぁ、落ち着いて。これから公爵様へのプレゼントをいただきに参りますから」
「そうでした。プレゼントでした。私のお役目ですから、しっかりと務めさせてもらいます」
「では、ここから入ってください」
鳥居をくぐって、ガチャ樹の祠の前に立つ。
二礼二拍手一礼。
特使さんも同じ様にしている。
「公爵様にぴったりなプレゼントをお願いします」
「公爵様にぴったりなプレゼントをお願いします」
ふたりが順番にお祈りをささげる。
卵を3つ並べる。
「それでは、この枝を引いてください」
「えっ。私が?」
「そうです。公爵様の欲しい物は特使さんの方が分かりますよね」
「そうですね。これを引けばいいんですね。くぃっとな」
ぴかっ。ころころころ。
「出ました。これです」
《強力毛生え薬:☆☆☆》
「毛生え薬です。えっ、なんで?」
「えーと」
「もしかして。特使さん。本当はハゲているとか?」
「ち、違います。ハゲているのは、公爵様です」
なんと!
あのおっさん、ハゲだったのか!!
「ええっ。もしかして、あの銀髪、ヅラだったの?」
「うわっ、余計なこと言ってしまいました。やばっ」
あたふたしている特使さん。
ちょっと気の毒になって慰めてみる。
「大丈夫ですよ。ハゲなのはあともう少しです。この強力毛生え薬でふっさ、ふさですから」
「ありがとうございます」
特使さんはすっごく喜んで帰っていった。
ガチャ樹は便利なマシンだなぁ。




