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僕のキャラが崩壊します!!  作者: さくら
Ⅳ・二年生進級
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佐木愛



二年S組、佐木愛。

   彼女は宮間結斗と同じく中学受験で双見へ入学し、S組在籍歴は5年目となる美少女。

   中学入学後、彼女に一目惚れして交際を求む男子生徒が数多くいたが、佐木は即断っている。  

   このお話は佐木愛を一時物語の主人公としてお送りします。



   佐木の自宅から双見までは、最寄駅を利用して二駅。

   しかし、佐木はある理由から早めに家を出て、双見へと通学している。

   最寄駅のホームへ行くと、「佐木」と彼女の名を呼ぶ声が聞こえた。

   振り返るとそこには、彼女と同じクラスの荒矢谷浩太の姿が。

   彼は佐木と同じ小学校出身、そして中学受験で双見へ入学した男子生徒である。

   「おはよう」

   「おはよう。今日も早いわね」

   最初に話しておくが、この二人は一緒に通学する約束をしていたわけではない。

   彼女がいつも通りの時間帯に家を出て駅のホームへ行くと、なぜか彼がいるのだ。

   「今日、小テストあるから。早く行って勉強しようと思って」

   「…あ~そうだったわね。今日は小テストやる教科が2個あってしんどいなぁ~」

   「佐木なら大丈夫だよ。この間の小テストもなんだかんだでクリアしてたじゃん」

   「そんなことないわよっ。私、英語苦手なこと知ってるでしょ?本当にやばかったんだから」

   「あははっ」

   「もう笑いごとじゃないわよ」

   「ごめんごめん」

   こうして二人は仲良く一緒に同じ電車に乗り、双見へと通うのが日常。

   しかし、佐木は荒矢谷と駅のホームで会う度に『なんでいつもいつもこの時間帯にホームに

  いるのかしら?』と思っていた。だが、それは口にしない。

   なぜなら……それは…。


   彼女達が目的の駅へ降り、双見へ向かっていると、見覚えのある二人の男子生徒を見かけた。

   「木崎。今日小テストがあるぞ?忘れてないだろうな?」

   「えっ!?マジで?聞いてねぇーぞ!?」

   「聞いてないのはお前だよ。しかも喜べ。今日は英語と歴史、1時間目と5時間目だ」

   「うげぇ~~~~~なんだよ、その時間帯!授業の最初と飯食った後とかマジ最悪なんですけ

  どぉ…」

   「仕方ないだろ。この間の授業内容が急遽変更になって、小テストが二つ重なったんだから」

   「あ~そう言えばそうだったな……くそぉ~めんどくせぇー小テスト」

   「だからと言って手を抜くと、後が怖いぞ」

   「ちっ。あーくそっ。結斗、英語と歴史のテスト範囲教えろ」

   「やれやれ。一度しか言わないからよく聞けよ。英語のテスト範囲は……」

   それは佐木と荒矢谷のクラスメイト、木崎文哉と宮間結斗の二人だった。

   会話はあまり聞き取れていなかったが、話の内容は小テストのことと把握出来た。

   佐木は彼らが話しているのを見て、「やっぱりあの二人仲良いわね」と思わず呟く。

   それに対し、荒矢谷は「そうだね」と冷たい口調で返事を返すのであった。


   その後、二教科の小テストの点数結果が6時間目終了後に返ってきた。

   佐木は英語75点・歴史80点だった。

   「良かった…50以上はとれたわ…」

   「英語難しかったよね。僕もぎりぎりだったし」

   荒矢谷は佐木に自分のテストを見せると、英語55点・歴史60点と確かにぎりぎりの点数。

   その二人に対して、宮間と木崎はと言うと…。

   「どうだ、結斗。俺様の実力、思い知ったか?」

   「あぁ…お前にはいつも驚かされてばかりだよ」

   木崎はまたしても即日勉強にも関わらず、二教科の小テストで満点を出したのだから。

   ちなみに宮間は英語でミスをしてしまい、満点を採れなかったこともあってひどく落ち込んで

  いた。

   その落ち込む彼の姿を見て、佐木は『チャンスっ!』と目をキラキラと輝かせたのだった。


   

   「宮間君」

   「…佐木さん。何か用?」

   「いや、用事はないんだけど…大丈夫?なんかさっき落ち込んでたみたいだったから、心配で」

   「あぁ…そのことか。全然大丈夫だよ」

   「そう?その、力になれないかもしれないけど…何か困ったことがあったら相談に乗るから。

   無理しないでね」

   「…ありがとう。もしそうなった時はすぐ佐木さんに相談するよ」   

   佐木は宮間からその言葉を聞いて、『よっしゃあー!!!!!!!』と心の中で大喜びした。

   これで彼との距離が縮まれば…と、佐木の妄想は膨らんでいく。

   「結斗~」

   しかし、その妄想は強制終了させられ、佐木は現実の世界へ戻った。

   木崎が宮間の名前を呼んだからだ。

   「掃除終わったから行こうぜ」

   「あぁ。…じゃあ、佐木さん。また明日」

   「あっ…うん。また明日ね」

   宮間は鞄を持ち、木崎と一緒に教室を出て行った。

   佐木は二人の後を追って教室を出てみると、なぜか彼らはA組の教室へ入って行くのを目撃

  する。

   『A組の教室?…まさか!?』

   佐木の女の勘が働く。

   怪しまれないようにさりげなくA組教室の中を覗いてみると、木崎と宮間は一人の女子生徒と

  親しそうに会話をしていた。

   『嘘でしょ…。宮間君が私以外の女子と話している!?しかも、木崎君とも仲良しそう…』

   彼女の中では木崎よりも宮間の方が重要。

   それもそのはず。佐木愛は宮間結斗に好意を持っているのだから。

   『それにしても、二人と喋ってる女の子…誰なんだろう…。気になる…』

   その後、宮間達の会話を盗み聞きした結果、二人と仲良く話していた女子生徒の名前が櫻田柳

  と判明。佐木は彼女を利用して、宮間との距離を縮める作戦を計画するのであった。

  

   

   

   

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