噂は本当?嘘?
その日の昼休み。
四人はS組の木崎・宮間と一緒に屋上で一緒に昼食を取っていた。
そして、例の噂について彼らの意見を聞くことに。
「その話はうちのクラスでも聞いた。けど、それはその生徒の勘違いだろ」
最初にそう答えたのは宮間。その後に東間が「えっ、信じないの?」と尋ねる。
「幽霊なんてこの世にはいない。俺はそう思っている」
彼らしい回答だ。
「僕はいると思うよ。その方が夢あるし」
「道久君、それはなんか違うような…」
逆に畑本は信じる派。
だが、東間曰く、幽霊=夢とはまた違う気がする。
「えー、そうかなぁ~?なんでもかんでもうそうそって嫌じゃない?」
「まぁ…確かに」
東間の返事に櫻田・稲井も同意だった。
「そういうチビはおばけ怖くねぇーのかよ。マジで出たらどうするつもりだ?」
これは木崎のセリフ。
彼は外見からすれば、『幽霊なんて怖くねぇぞ!』という感じだが、実際はビビりかどうか
分からない。
「うーんー……怖いけど、もし出てきたら友達になりたいな」
「幽霊と意思疎通は不可能だと思うが」
宮間の冷静な言葉に畑本の出した答えは……。
「じゃあ、今日の放課後みんなで残ってそのおばけさんに会ってみようよ」
この可愛らしい少年の口から『おばけに会ってみよう』というセリフは反則。
だが、これに木崎が「お前、正気か?」と確認してくる。
「だって、みんなおばけ信じてないみたいだし、それに噂は噂で気になるじゃない?だったら
実際にこの目で確かめてみようよ。一人は怖いけどみんなで行けば怖くないでしょ?」
またしても、可愛さでごまかそうとする。
これに木崎は「おい、くそチビ」と言いかけたが、それは宮間の次のセリフでかき消された。
「いいな、それ。面白そうだ」
てっきり『俺はパスだ』と言うのかと思いきや、ここで宮間が畑本の話に乗っかった。
木崎は信じられないというような顔をして見るし、櫻田・東間・稲井はいったいどうしたんだ
ろうと心配する。
「その噂が本当か嘘かなんて、俺は正直どうでもいい。だが、このまま学内の噂が外に流れで
もしたら…幽霊が出る学校だなんだと騒ぎ立てる連中が出てくる可能性がある。それだけは避け
たい」
確かに『幽霊が出る学校』などと言われてしまったら、学校へは行きづらくなる。
だが、宮間はそんなことよりも、もっと重要なことがあって……。
「んなの、俺達じゃなくても誰かが解決してくれんだろーが」
「木崎、もしかしてお前…怖いのか?」
「んなことねぇーよっ!」
「じゃあ、決まりだな。放課後、全員帰り支度を済ませた後、いつもの場所に集合。そこで幽霊
が出る時間帯まで…中間考査のテスト対策だ」
「結局重要なのはそこかよっ!???」
「何を言うか。時間を有効的に使っていると言え」
それから木崎と宮間の口喧嘩が始まり、それを見ていた櫻田と東間がいつもの調子で戻ったな
と一安心した。




