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僕のキャラが崩壊します!!  作者: さくら
Ⅳ・二年生進級
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部活動



   櫻田と東間の後輩、茅野瀬力は双見に入学して一年C組となった。入学式を終えた翌日から、

  櫻田・東間・茅野瀬の三人一緒に学校へ登校する。


  「そういえば、お二人は部活って入ってるんですか?」

  「ん?なんだよ、突然」

  「いや、俺…高校でも野球しようかなって思ってて」

   茅野瀬は小学校の頃から野球をやっていて、中学は野球部に所属していた。

  「それで、東間先輩と櫻田先輩は部活に入ってるのかな?って疑問に思いまして」

  「入ってねぇよ」

  「僕も入ってない」

  「入ろうとは思わないんですか?」

  「「思わない」」

   綺麗に声が揃った。

  「東間先輩。中学の時、卓球部に入ってましたよね?」

  「あぁ。馴染めなくてすぐ辞めたけどな」

  「よく言うよ。毎日行くのが面倒だって愚痴溢してたくせに」

  「そういうお前は部活動見学もせず、一度も部活に入ってなかったじゃねぇか」

  「入りたい部活がなかったし…入ったって足手まといになるだけだろ」

   運動が得意というわけではなかったし、かといって美術部や吹奏楽部には入る気がしなかった櫻田。

 実はソフトボール部の見学を見に行こうと考えていたのだが、担任教師に教えてもらった場所がよく

 分からなかったので見学するのをやめてまっすぐ家に帰ってしまったのだ。

  「毎日行くのが嫌なら、文化部はどうですか?週一で大丈夫なのもありますよ?」

  「力、お前は私達に部活に入ってほしいのか?」

  「いえ、俺は別にそういうつもりで言ったんじゃないですよ。ただ…」

  「ただ、なんだよ」

  「…やっぱり、なんでもないです」

  「なんだよ。はっきり言えよ」

  「いえ、大丈夫です」

  「力~言いやがれぇ~!」

  東間は茅野瀬の後ろへ回り込み、両脇をくすぐる。

  「ぎゃあーっ!?やっ、やめっ、やめてくださいっ、とうましぇんぱいっ!」

  「東間、やめろよ。くすぐり攻撃なんて」

  「さぁ、はけっ。白状するのだっ」

  東間は櫻田の言葉を無視した。

  「いっ、いやっ…いやですっ!」

  「己、まだ白状しないかっ。ならば、これなら…」

  「二人共、学校遅刻するぞぉ~?」

  

  櫻田は二人を置いて、先に学校へ向かうことにした。しかし、二人はすぐに櫻田の後を追いかけ、

 結局三人で登校した。


  

  「おはよう、櫻田さん」

  「おはよう、稲井君」

  A組の教室へ入ると、稲井が櫻田に声を掛ける。席は離れているが、稲井は休み時間によく声を

 掛けてくれるのだ。

  「そうだ。稲井君って部活何か入ってる?」

  「ん?入ってないよ」

  「そっか。中学の時も入ってなかったの?」

  「いや。中学はバスケ部に入ってたよ」

  稲井は中学の時、友達に誘われてバスケ部に入った。双見にもバスケ部はあるが、誘ってくれた

 友達とは別の高校になったので入る気がないらしい。

  「そうなんだ。稲井君がバスケしてるとこ、見てみたかったな。体育の時の稲井君っていつもと

 違うというか…上手く言えないけどなんか別人に見えるんだよね」

  教室での授業では寝ているが、体育の時はちゃんと起きている。櫻田は体育の時の稲井の姿を見

 る度に別人だと思っていたのだ。

  「櫻田さんは中学の時、何部だったの?」

  「僕は帰宅部だったよ。入りたい部活がなくってね」

  「そうなの?」

  「あらあら。朝から仲良しね、お二人さん」

  「あぁ、おはようございます。高…「見島よ!」

  櫻田が最後まで言うのを待たず、高見島が被せてきた。また高飛車と言われるのを恐れて…。

  

  「高見島さんは中学の時、何か部活入ってた?」

  稲井が高見島に質問する。

  「部活?私はコーラス部に入ってたわ」

  「「コーラス部?」」

  「そうよ。歌が好きだから、コーラス部に入ったの」

  「そうなんですか。九官鳥のように?」

  「はぁっ!?誰が九官鳥よっ!?」

  「あっ、すみません。ウグイスのようにって言おうとしたのを間違えました」

  「あなた、わざとでしょっ!?」

  「いいえ、わざとじゃありませんよ。本当に間違えたんです」

  「…まぁ、いいわ」

  「それで高見島さんは今部活に入ってるの?」

  また稲井が高見島に質問する。

  「えぇ、ここのコーラス部に入っているわよ。ちなみに私、ソプラノのパートリーダーなの」

  「あぁ~やっぱり。そうだと思ってました」

  「そうでしょ?なんだか申し訳なかったけど、仕方ないわよね。実力が違うんだもの」

  「はぁ…実力、ですか」

  このままだと自慢話が長く続きそうなので、櫻田は適当に話を終わらせたのだった。

  

  

  その頃、東間は畑本のいるD組へ来ていた。

  「道久君って中学の時、部活入ってた?」

  「部活?ううん、入ってないよ」

  東間も櫻田と同じように畑本に部活のことを聞いていた。今まで話題にしたことがなかったので、

 これを機に聞いてみることにしたのだ。

  「うーんーとね、初等部の時、お菓子が食べれるって理由で茶道部に入ったことがあるよ」

  「えっ…」

  「でも、正座するし、いろいろとルールがあったから辞めちゃったの」

  「あぁ~正座ってきついよね。分かる分かる」

  さすがにお菓子欲しさには入部しないけど、とは言わなかった。

  「それで今度は当時仲良くしてた友達に勧められて、筝曲部そうきょくぶに入ったの」

  「えっ?なにそれ?」

  「ことって楽器知ってる?」

  「あぁ、うん。中学の時、音楽の授業でやったことある」

  「うん。上手く説明出来ないんだけど、筝曲っていうのは『こと』っていう楽器のことなんだ」

  「へぇ~」

  「でも、なかなか上手くいかなかったからすぐ辞めちゃって、その後いろんな部活に入ってはすぐ

  に辞めちゃったってわけ」

  説明が長くなるので省略したらしい。

  「宮間君とかは中学の時、部活に入ってたの?」

  「ううん、ゆーと君は部活に入ってなかったよ。でも、先生に生徒会へ入らないかって薦められて

 たな。断ってたけど」  

  「えっ、なんで?」

  「さぁ?詳しいことまでは知らないけど、別に本人が入りたくないって言うならそれでいいんじゃ

 ないかなって僕は思うよ」

  「まっ、まぁ…そうだけど」

  生徒会へ薦められるなんてさすがだな、と思った東間であった。

  

  

  

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