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僕のキャラが崩壊します!!  作者: さくら
Ⅲ・3学期に突然の…
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僕のキャラが崩壊します!


  冬休みが終わり、3学期が始まった。

  いよいよ畑本道久が考えた『木崎と宮間のための作戦』を決行する時が来たのである。


  「稲井君、おはよ」

  「あぁ、おはよ…えっ?」

  最初に気づいたのは、櫻田と同じクラスの稲井だった。

  彼は櫻田に挨拶を返そうとした際、彼女がいつもと違うことに気づいた。


  「櫻田さん。今日はリボンなんだね?いつもはネクタイなのに」

  それは、ネクタイがリボンに変わっていたこと。

  「うん。どうかな?変じゃない?」

  「ううん、変じゃないよ。ネクタイも良いけど、リボンもすごく似合ってる」

  「本当?ありがとう」

  櫻田は稲井に笑顔でお礼を言う。

  これを見たクラスメイトは、『どうしたの?』という顔で彼女を見ていたのだった。

  しかし、これだけでは済まされなかった。


  

  それは、放課後の少人数教室でのこと。

  「やっほー、櫻田」

  「あっ、東間。やっほー」

  「えっ…」

  二人目は東間だった。

  テンションを上げて『やっほー』と挨拶したら、櫻田も同じようなテンションで返してきたこと

 に、違和感を覚えたのだ。

  

  「さっ、櫻田…お前具合でも悪いのか?」

  「えっ?何で?」

  「いや、何でって…明らかにおかしいだろ?いつもお前テンション低いし…それに、今日はネク

 タイじゃなくてリボンだし。どこからどう見てもおかしいだろ?」

  東間が知る櫻田柳のテンションはいつも低い。

  なので急に彼女がテンションを上げると、「えっ?」となるのだ。


  「あぁ~…まぁ、うん」

  これはいつものトーンだった。しかし…。

  「でも、たまにはこういうのも悪くないでしょ?いつもと違っててさ」

  「なっ…」

  東間美雪は思った。

  『櫻田が…櫻田が壊れた』…と。


 「なんだ?どうしたんだ?」

  するとそこへ木崎と宮間が教室へとやって来た。

  東間に声を掛けたのは、木崎。その後ろに宮間がいる。


  「あっ。木崎君、宮間君、こんにちは」

  櫻田が二人に笑顔で挨拶をする。

  それを見た二人は、背筋がぞくっとして一時思考停止してしまう。

  「あぁ、ちょうど良かったっ。二人共、櫻田の様子がおかしいんだっ!なんかよく分からないけ

 どぉっ…櫻田がいつもと違うんだよっ!」

  東間はもうお手上げだというような勢いで二人に助けを求める。

  櫻田は「何よ。大げさねぇ~」と少し不満げな顔をしていた。

  そんな時、彼が一人るんるん気分で教室へとやって来た。


  「こんにちは♪」

  その人物とは、もちろん畑本道久のことである。

  「あれ?みんなどうしたの?」

  「道久君っ、聞いてくれっ!櫻田がおかしくなっちまったんだ!」

  「えっ、りゅーちゃんが?」

  東間にそう言われた後、畑本は櫻田を見る。

  

  「あっ、りゅーちゃんリボンしてるっ♪可愛い」

  「「「えっ!?」」」

  木崎・宮間・東間は畑本の反応を見て一斉に驚く。

 

  「りゅーちゃん、リボンすごく似合ってるよ」

  「えっ、本当?」

  「うん。すごく似合ってる。可愛いよ♪」

  「ありがとう、道久君。じゃあ、明日もリボン付けて行こうかな?」

  「うん。りゅーちゃんにはリボンが似合うよ。この際、ネクタイやめてもうリボンにしちゃった 

 ら?」

  「うーんー…どうしようかな~…」

  

  この会話を黙って聞いていた三人は、教室の隅へと移動して小言で話し始める。

  「おい、なんなんだよ。あの会話っ!?櫻田ってあんなキャラだったか?」

  木崎が東間に尋ねる。

  「いやいやっ。私達の知る櫻田柳はあんなキャラじゃない!」

  東間はあんな櫻田見たことないと主張。

  「だったらあそこでくそチビと話してる櫻田はなんなんだよっ!?」

  「それが分かったら苦労はしないって」

  もはや、今ここにいる櫻田柳は偽物ではないかというバカな話にまで進んでいく。

  そんなバカな会話を宮間は完全にスルーして、櫻田と畑本の会話を聞いていた。


  「りゅーちゃん。今度のお休みの日、一緒にケーキ食べに行かない?美味しいケーキ屋さん、見

 つけたんだ♪」

  「えっ、そうなの?行ってみたーい!」

  「じゃあ、決まりだね。じゃあ時間と待ち合わせ場所は…」

  

  二人は楽しそうに喋っている。

  そんな彼女達を見て、宮間は『そのうち元に戻るだろう』と思い、「勉強会、始めるぞ」といつ

 も通り勉強会を始めるのだった。

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