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僕のキャラが崩壊します!!  作者: さくら
Ⅱ・中間期末考査対策の勉強会+真保の高校受験
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真保の家庭教師


 パフェを食べ進めて約30分が経過した頃、五人のうち三人が脱落した。

 「もっ、もう無理…」←高良

 「あっ…頭が…」←三隈

 「しばらく甘いものは見たくないな」←金原

 

 そんな中、まだ食べ続けているのは櫻田と蔵橋のみ。

 

 「おい、お前ら。無理して食べなくても良いんだぞ?」

 「そうだ、櫻田。無理をするな」

 「誰も無理なんてしてない。お前こそ無理してるんじゃないのか、蔵橋」

 「いいや、全然。こんなの余裕だね」

 

 意地・プライドというものか、櫻田と蔵橋は金原達が止めるのも聞かずにパフェをどんどん食べてい

 く。そして…タイムリミットまであと1分となったところで、特大パフェは二人によって完食された。


 「おめでとうございます。完食成功でーす」←来宮

 「「おぉ~!」」←金原・高良

 「おめでと、二人共」←三隈

 「「…」」


 だが、三隈達の声は二人に届いていなかった。完食した瞬間、櫻田と蔵橋は力尽きてぐったりして

 動かなくなってしまう。来宮は食べ終えたパフェの器を下げた後、仕事へと戻って行った。櫻田と

 蔵橋がなかなか起きないので、三隈が二人分の水を汲んで持って来る。それから数分後に回復した

 ところで櫻田と蔵橋は身体を起こしてゆっくりと水を飲んだのであった。


 「そういえば、金原君達ってどこの高校なの?うちら桜山西女子高等学校なんだけど」

 「へぇ~女子高かぁ~。俺達は聖南高校だ」

 「おぉ~聖南。永愛より頭良い高校だな」

 「えっ、そうだっけ?永愛の方がレベル高いだろ?」

 「金原…お前」

 「えっ?」

 「ここら辺じゃ1に聖南、2に永愛、3に永愛産業だ。そうでなければ、俺が行くわけないだろ」

 「負けず嫌いだもんなぁ~蔵橋は」

 「じゃあ、永愛のたっ君より二人に教えてもらった方が良いんじゃないかな?」

 「「えっ?」」

 

 「そうだな。柳さん、二人にお願いしてみたらどうだ?」

 「えっ、何?何の話?」←金原

 「…うちの妹が永愛を第一志望にしてるんだが、光寺玉恵に…今の成績では無理だと言われたんだ」

 「それだけじゃなくて、柳さんと同じように専願で私立に行けばって言われちゃったらしいの」


 最初に櫻田、その次に三隈が二人に事情を説明。それを聞いた金原と蔵橋は。

 「あぁ~玉恵先生って女子に厳しいんだよなぁ」

 「ふんっ。何かと思えば、くだらんな。そんなのお前の妹が悪いんだろうが」

 「んだと、蔵橋っ!」

 櫻田はすぐさま立ち上がって蔵橋を睨みつける。

 「まぁまぁっ、櫻田」

 それをすぐさま金原が止めに入る。三隈・高良も櫻田を止めようと立ち上がった。


 「真保は僕より頭が良いんだぞっ!それなのに僕と比べられて専願で私立に行けだとっ?ふざけんじ

 ゃねぇーよ!お前は真保のこと知らねぇからそんなことが言えるんだよっ。いつもいつも上から目線

 で偉そうにいいやがってぇー」


 「お客様、店内で大きな声を出さないでください。他のお客様に迷惑です」

 騒ぎを聞きつけて来宮が注意しにやって来た。それを聞いた櫻田は来宮に怒鳴る。

 「うるさいっ!うちの妹を侮辱したこいつが悪いんだよっ!文句があるならこいつに言えっ!僕は

  こいつが謝るまでは絶対に許さないぞっ!」

 「…蔵橋」

 「なんだ?まさかお前までこいつの味方をするのか?」

 「そうじゃない。けど…もう少し言い方ってものがあるんじゃない?櫻田の妹の成績がどれほどのも

 のか分からないから何とも言えないけどさ」

 「ふんっ。だったらレベルを下げて他の高校に変えればいいだけだろ」

 「それが…永愛じゃなきゃダメなんだって本人が言ってるんだよ」

 

 柳は相談を受けた別の日に『永愛じゃなきゃ嫌なんだ』と真保から聞いていた。そこまで永愛にこだ

 わるのには何か理由があるのかもしれないと姉は考えているがそれがいったい何なのかは分からない。

 だがその話を聞いた金原が蔵橋にこう話し始める。


 「もしかしたら、お前とおんなじこと考えてるんじゃないか?」

 「…なんのことだ?」

 「えぇ~分からないの?ならここではっきり言おうか。お前が来島にいっ…「言わなくていい」

 

 金原が言いかけた口を大きな手で塞ぐ蔵橋。それを見ていた四人はいったい何をしているのかさっ

 ぱり分からなかった。


 「…櫻田、お前の妹は今どこにいる?」

 「えっ?家にいるけど…」

 「そうか」


 そう聞くと、蔵橋は席を立ってレジの方へと向かう。

 「えっ、ちょっとどこ行くんだっ!?」

 櫻田は蔵橋に叫ぶ。

 「店を出る。金原、お前もついてこい」

 「あぁ~はいはい。行こう、櫻田」

 「えっ、えぇ???」

 金原と櫻田は蔵橋の後を追い、レジで会計を済ませるとすぐ店を後にした。



 「…うちらはどうする?」

 「あぁ~どうしよっか」

 「ここにいなよ。連絡先交換したんでしょ?」と来宮が三隈に尋ねる。

 「あっ、うん。一応」

 「じゃあ、ここにいたらいいんじゃない?パフェも無事に完食したんだし」

  櫻田と蔵橋が。と来宮が言う。


 「あぁ~しばらくの間、パフェは勘弁だな」

 「そうだね。しばらく見たくないかも」

 

 

 

 それから30分後、金原・蔵橋は櫻田家を訪れて真保と対面。それから成績やらなんやらを聞き

 話し合いの結果、金原と蔵橋が真保の家庭教師をすることが決まる。ちなみにバイト代は真保が受験

 に合格した際に柳のお年玉か岬から支払わせると言ったのだが、『金は良いからあることについて

 相談に乗ってほしい』と頼まれた。そのあることというのは…その日が近づいてから話すとのことで

 あった。こうして、長いようで短い日曜日が終わったのであった。

 

 

 


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