表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕のキャラが崩壊します!!  作者: さくら
Ⅱ・櫻田家訪問
35/75

大富豪からの柳の奇跡話


 昼食を食べ終わった後、柳と真保は後片付けに取り掛かっていた。

 客人である宮間は父親と少しばかり柳のことについて聞かれたが、すぐに自分の部屋へと戻ったた

 め、残っているのは柳・真保・宮間の三人だけとなった。


 「終わったー!」←真保

 「終わったね」←柳

 「ねぇ、お姉ちゃん。久し振りにトランプして遊ばない?」

 「えっ?どうしたの、急に」

 「だって最近全然遊んでないじゃない。お姉ちゃん、ずっと東間さんと遊んでるし」

 「あぁ…まぁ…うん」

  小学生の時は兄妹としか遊ばなかったが、中学に上がってからは休みの日をほとんど東間と遊ぶこ

  とが多くなっていた。それがもう当たり前になってきていたから…。


 「宮間さんもトランプ一緒にしましょう。神経衰弱とか大富豪、ババ抜き、7ならべとか出来ますよ」

 「えっ、ちょっと真保っ…」

  

  柳は宮間の存在を完全にではなかったが、半分忘れていた。そして彼を誘う妹を止めようとした。

  しかし…。


 「いいよ。一緒にやろう」と、真保に優しい笑顔で答える宮間。

  だが、その笑顔を見て柳の方は嫌な予感しかしない。もしかしたら何か裏があるのではないか…と。

  柳がそう考えているうちに、真保が自分の部屋からトランプを持ってきた。どうやらここで行う

  らしい。


 「じゃあ、何からしましょう」

 「神経衰弱」←柳「大富豪」←宮間

 「あっ、分かれましたね。じゃあ、二人共じゃんけんしてください」

 「…櫻田、お前が掛け声をしろ」

 「あっ、はい。ではいきます。じゃんけんー…ぽい!」

 

 じゃんけんの結果は、柳がグーを出して宮間がパーを出したので最初のゲームは大富豪に決定した。

 大富豪とは、三人~五人ほどで遊ぶトランプゲームである。


 「よしっ。私いっちばーん!」

 「強いな」

 「真保ってこういうの強いんですよ。兄妹の中では断トツで」

 「お姉ちゃんだって強いでしょ?くじ引きとか」

 「くじ引き?」

  宮間が柳の方に視線を向ける。


 「昔の話ですよ」

 「小学生の頃に商店街の福引で3等のみかん一箱分をお姉ちゃんが当てたことがあるんです」

 「へぇ~すごいじゃないか」

  宮間が『みかん一箱分』と聞いてどう思ったかはわからないが、柳に向けて軽く手をぱちぱちと

  拍手を送る。別にそんなすごいことでもないだろうと思いながらも、柳は「たまたまですよ」と

  彼に返すのであった。


 「それだけじゃないですよ。私が欲しかったおもちゃや景品を一発で取ったこともありました」

 「偶然だろ。いつもそんな奇跡が起きるわけじゃない」

  柳は妹に反論する。それを隣で見ていた宮間は…。


 「けど何度か起こしてるのは事実だろ?そのくじに使っている奇跡を学業でも起こしてくれれば…俺

  も嬉しいんだがな」

 「やっぱり…そう言うと思ってましたよ」

 

  けれど、そんな奇跡は今まで起こしたことは一度もない。起こせるものなら今すぐにでも起きてほ

  しいものだと、柳は思ったのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ