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僕のキャラが崩壊します!!  作者: さくら
Ⅱ・櫻田家訪問
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東間と茅野瀬


 櫻田が宮間と話している頃、東間は茅野瀬家に遊びに来ていた。


 「なぁ~力~」

 「なんですか?今勉強してるんで邪魔しないでもらえます?」

 「んな冷たいこと言うなって~」

 

 茅野瀬力は櫻田の妹の真保と同じ中学校に通う三年生。

 高校受験のため、休みの日は一人受験勉強をしているのだが…東間が彼の家によく遊びに来るので

 あまり集中出来ずに困っていた。


 「先輩、遊びたいなら櫻田先輩と一緒にどこか出かけたらどうです?」

 「えぇ~だってお前んちすぐ目の前じゃん。櫻田の家よりもすぐじゃんかぁ~」

 「…でも俺、受験生だし。去年先輩達が受験だった時、俺邪魔しないようにしてましたよね?」

 「そうだったっけ?忘れちゃったよ、もう」

 「あっ…そうですか」


  聞くんじゃなかった。と茅野瀬は後悔した。


 「分かったよ。私が邪魔だって言うなら櫻田んちに行ってやるよ」と東間はケータイを取り出して

  櫻田に電話を掛けようとする。

 「そうしてくれると助かります」

 

 良かった。これで勉強に集中出来る。と茅野瀬は思っていたのだが…。


 「あっ、もしもし櫻田?今、家にいる?」

 『あぁ…いるけど?』

 「そっかそっか。実は私、力の家にいるんだけどさ~勉強の邪魔だって言われちまって」

 

 それを櫻田は深いため息をついた。まさかと思っていたことを彼女は本当にしていたからだ。

 いくら茅野瀬と仲が良いからといって、受験勉強の邪魔をしていたらさすがに嫌われると思わない

 のだろうか…ますます心配になってくる櫻田。だがあえて口には出さなかった。

 

 『ふーんー…それで?』

 「お前んち今から行っても良い?力も一緒に」

 「はぁ!?」

 『えっ?力君も連れてくのか?』

 「お前、宮間君に勉強教えてもらって頭良いじゃん。だから余裕っしょ?」

 『ちょっと待て。何さりげなく僕に家庭教師を押し付けてんだよ、お前はっ!?』


 いくら宮間に勉強を教えてもらっているとはいえ、櫻田に勉強を教えるというスキルは全くない。

 むしろ皆無かいむに等しかった。それは東間も例外ではない。


 

 『おい。どうしたんだ?櫻田』

 「「っ!?」」

 するとケータイから男性の声が聞えてきて、東間と茅野瀬は同時に反応した。もちろん、その声が

 誰のものなのかも把握して…。


 『あっ、いや…東間から電話で。力君と一緒にこれから僕の家に行きたいって…』

 『なんだ。そんなことで騒いでいたのか、お前は?』

 『いや、だって…「あの~」


 『ん?何だよ?』

 「ごめん。やっぱいいわっ。その……邪魔してごめんなさいっ!」と東間は櫻田との電話を切ってし

  まう。


 「はぁ…櫻田が」

 「東間先輩?」

 「あの櫻田が…とうとうリア充になってしまった」と東間は深く落ち込んだ。

 それを見て茅野瀬は…「いや。東間先輩も…ある意味リア充じゃないですか」と聞き取れないぐらい

 の小さな声で突っ込みを入れたのであった。



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