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櫻田家
とある日の櫻田家。
目覚まし時計を止めて一度目が覚めたものの、5分ほど寝てしまい
少し遅れてからベッドから起き上がって制服に着替え、一階へと下りてきた。
「お姉ちゃん、おはよう」
「おはよう。ごめん、寝坊した」
「ううん、いいよいいよ。大丈夫だから」
台所でてきぱきと作業しているのは、次女の真保。
15歳の中学三年生で、姉の柳と共に家事全般をこなすしっかり者。
「おはよう…ふぁああ~」
「「おはよう」」
次男の勇。18歳の高校三年生で柳とは違う公立高校へと自転車
通学で通っている。
「あれ、親父は?」
「もう行っちゃったよ」
「そっか~早いなぁ~」
櫻田家の父親は、会社員。
この日は少し早目に起きて仕事に行ったらしい。
ちなみに長男の岬は20歳の大学二年生で現在は実家を出て
一人暮らしをしている。
「んじゃあ、行ってきまーす」
「あっ、ちょっとお兄ちゃん。たまには手伝ってよ!」
「また今度なぁ~」
勇は真保にそう言ってすぐさま家を出て行った。
それは毎度おなじみの光景。
「真保、急がないと遅れるよ」
「はーい!」
真保は機嫌が悪くなりながらも、柳と一緒に食器洗いを済ませて
すぐに学校へと向かっていったのでした。




