第六話
あまねと歩いてしばらくすると巨大なピラミッドがあった。
「なにこれ…」
「ここはThe place that controls world time。名前の通りこの世界の時間を司る場所。
ここについての情報は全てここから取得したの。」
「よく見つけたな…」
「蜃気楼でピラミッドが見えたことがあってそれで探してみたの。」
「蜃気楼が起こるほど暑くなるんだ…」
「大丈夫、この周辺だけだから。」
「どういうこと?」
「それも中に入ればわかる。」
と言って天音は俺の手を取って中に入っていった。
しばらく見ているといろんなことが分かった。
まずここからもとの世界に戻る方法はないということ。
たまたま戻れることもあるし、(俺みたいに)元の世界からここに来ることもできるらしい。次にこの世界はloopと呼ばれていること。
語源はこの世界と元の世界が表裏一体でメビウスの輪に似ているからだそうだ。
それにここは方角によって気候が違うこと。
北東は秋、北西は冬、南東は春。そして南西は夏の気候にあたるらしい。
しばらく食い入るように見ていると
「疲れたから帰りましょ。」
と天音に言われた。
「もう少し。」
「騎士の少しは昔からあてにならないの。
ほら早く!!」
と天音に腕を引っ張られた。
「疲れてないじゃん…」
「疲れてるわよ、色々と昨日は大変だったんだから…」
「疲れるわよ…幼馴染と一緒に寝るなんて…」
「あのな、一緒に寝ようと言いだしたのはお前だろ…」
「でもあのベッドシングルだから…」
「別に襲ったりしないって…」
「そういうことじゃなくて!!」
「うるさいな…疲れたんだったらさっさと帰ろうぜ。」
「当然、そのつもりよ。」
と言って天音は先に行ってしまった。
学校に帰るとひとまず椅子に座った。
「なにか分かった?」
「昨日も話したけどもとの世界からこのloopに来た人間はもとの世界にいなかったことになるらしいのよ」
「俺たちの存在は向こうではないことになっているってこと?」
「そうみたい。だから仮にもとの世界に戻れたって知り合いは誰もいない。
1人で生きていくしかないの。それでその辛さに耐え兼ねてまたここに戻ってくる。そう言う意味でloopっていう意味もあるらしい。」
そういえば一度戻ったとき、誰も話しかけてこなかった。
それに彼女に送ったお見舞いメールも返って来てないし…
確かに辛い…・
「はぁ…まじかよ。でもとりあえず天音がいるから1人ってことはないだろ?」
「まあそうなんだけど…」
「とりあえず今までに分かったことをまとめないか?
いまいち理解しきれないし…」
「いいよ。空いてる部屋やまほどあるからそこ使えばいいし。」
「じゃあ行こうか」と俺は言った。
「場所、わかるの?」
「適当に入ってみる。」
と言って開けた部屋がちょうど図書室だった。
「ここでいいんじゃない?」
「いいけど、ちょっと狭いよ?」
「狭いほうが落ち着くから。」
しばらく作業を続けていると日が傾いていた。
大体あと3時間で日が暮れる高さだ。
感覚的には3時間ぐらい書いていただろうか。
いわゆるレポートのようにまとめた。
天音は何度も休憩していたが俺は休憩していなかったので腕が疲れ切っていた。
「休憩を兼ねて風呂にしない?」
「けど沸くのに1時間ぐらいかかるよ。それまでどうするの?」
「校長室に戻って紅茶でも飲んでる。」
「分かった。じゃあ行こう。」
寝室(校長室)に戻るとあまねが紅茶を入れようとしていた。
俺は疲れていたのですぐに椅子に倒れこむように座った。
しばらくして
「はい。できたよ。」とあまねが言いながら紅茶を運んできた。
俺の前に紅茶を置くと天音は俺の隣に座った。
「で、ほかにはどんなことが分かった?」
「図書室の書物も調べたし、自分なりに理論を考えてみたりしたけどこれ以上は何もわからなかった。」
「俺の方はloopっていうのがメビウスの輪からきているっていうこと。
あと、ここは年中冬みたいな気候だということぐらいかな…」
「えっと…私、ちょっと疲れちゃた。寝ていい?」
「いいよ。」
「勝手にどっか行かないでよ?」
「わかったよ。風呂沸かしてきたらここで本でも読んでる。風呂沸いたら起こすね。」
「お願いね。」
「じゃあおやすみ。」
「おやすみ。」
と天音は言った途端「スースー」と寝息を立てて寝てしまった。
早いものでもう六話。
昔作ったものをリメイクしているので比較的早く更新できます。
ただ貯蓄があるにのは十七話まで…
それ以降急激に更新ペースが落ちてしますかも…
そうならないようGWでまた貯蓄しときます!!
あと引き続き皆様からのコメントをお持ちしております。




