第四話
お風呂場に行く途中・・・
「一つ聞いていいか?」
「何?」
「俺が元の世界にいた時間は約10時間。
その間ここでは天音の言うことが正しければ約83日経っていることになるよな?」
「そうだけど?」
「その間一体何をしていたんだ?」
「えっと・・・なんていうか・・・」
「時間がかかってもいいから教えて。」
と更に追い討ちをかけた。
「あの電話にはもう二つ機能があって・・・」
「どういう機能?」
「一つは未来と電話する機能。
もう一つは・・・」
「何?」
天音は少し躊躇した様子だったがこう言った。
「電話をかけた相手がWを3秒以上押し、更に行き先を念じた場合、その人の寿命1日分と引き換えに過去への強制ワープを行うの…」
「寿命、一日…」
「ちなみにこの場合の一日というのは向こうの世界の時間で…」
「つまりここだと200日分…」
「まあそういうことかな…」
「…それホント?」
「ワープ時に使う膨大なエネルギーを生命エネルギーから摂取するという画期的アイデアの下開発されたの。」
「全然画期的じゃないよ!!」
「…ごめん…」
と天音は少ししょんぼりしていた。
「まあいいか。どうせ元の世界に戻るんだし…」
「…どういう意味?」
と天音が遠慮がちに聞いてきた。
「ここでは200日だけど向こうでは1日だろ?
一日ぐらいだったら延命治療でなんとか生きられるし、お金もその分かからないかなって。」
「ホントにごめん…」
「気にしないで。たった寿命一日でまた天音と会えたと思えばそれでいいよ。」
「ありがとう…」
と天音は少し照れた様子で言った。
しばらくしてお風呂場につくと中から温かい空気が漂ってきた。
脱衣所はないらしいのでお風呂場の外で服を脱ぐんだそうだ。
ふと思いついたことがあり天音に聞いた。
「洗濯ってどうするの?」
「川でするの。洗い終わったらボイラーの熱で乾かして」
「着替えはどうするんだ?」
「ボイラー室の隣に倉庫って書いてあるでしょそこの中。」
俺が倉庫に入ろうとすると
「いいよ、私とってくるから。
だけど先にお風呂入ってるのはだめよ。まだ話したいことがあるから。」
と止められた。
「は~い」俺は適当な返事をした。
するとすぐにあまねはパジャマを持って帰ってきた。
「とりあえず今はこれに着替えて。
私は倉庫で着替えるから騎士はここで着替えてね。」
「了解…」
天音が倉庫に入ったのを確認してさっさっと着替えるとまず脱いだ服を持って外に出た。前確認した通りすぐ近くに川がある。
天音がパジャマに着替えて外に出てきた。
「いい?まず下着以外のものを洗濯板で洗う。そのあと下着は手洗いで。分かった?」
「OK」
「じゃあわたしの分もお願いね。」「おい、なんでだよ。自分でやれよ。」
「だって勝手にいなくなったんだからそれぐらいいいでしょ。」
「勝手に床が抜けたんだけどな…」
「文句言わない!!」
とまた怒られた。
渋々応じるとあまねは俺の後ろにずっと立っていた。
「なんで後ろにいるの?」
「またいなくならないように。すごく寂しかったんだから」
「もういなくならないよ。」
「信用できない。」
とあっさり否定された。
しばらくして洗濯は全て終わった。
「はい、できた。よし風呂だ」
と言って俺が立つと
「ちょっと待って。」
と天音に言われた。
「何?」
「私がお風呂先に入る。」
「いや、俺が先に入る。」
体が洗濯で底冷えしていたため譲れなかった。
「こうなったら…」
「ジャンケンしかないな。」
「最初はグー、ジャンケンぽい!!」
と二人で同時に言った。
結果は俺がチョキ、天音がパーだった。
「よっしゃ!!」
「負けた…」
「じゃあ先入るわ。」
と言って扉を開けた。
「十分交代だからね!!」
「了解。」
中に入って服を脱ぐと外の一番取りやすいところに畳んでおいた。
10分後
少しオーバーしてタオルで体を拭き、パジャマを着て外に出た。
「遅い!!」
「ちょっと手間取っちゃって…」
「私、入ってくるけどちゃんと待っててよ。」
「20分なら待っててやる。
それを越したら帰るからな。」
「うん。」
と言ってお風呂場に入っていった。
若干中途半端な場所で終わってしました。
これからも結構こういうことがあると思いますが目をつぶっていただけると幸いです。
皆様からのコメントお待ちしております。




