第二話
しばらくすると目の前に大きな家?いや小学校があった。
「えっ?ここって小学校じゃ?」
「ええ、そうよ。校長室と職員室が寝室替わりなの。結構いい場所よ。
とりあえず中に入りましょうよ。外は寒いから。」とまたも俺の手を引っ張った。
(なんでこんなに馴れ馴れしいんだ?しかもどっかであったことのあるような…)
中に入ると予想外に綺麗な場所だった。
「オレンジ色の階段の3階に職員室と校長室があるから」
天音は慣れた足取りですたすたと歩いて行った。職員室につくと呆気にとられた。
机が山積みになっていて中に入れもしなかった。
「騎士は職員室で寝てね。私は校長室で寝るから」
「おいおい。こんな場所で寝れねーよ、交換してくれ。」
「うそうそ冗談。ベッド1つしかないから私と一緒だけどいいよね?」
「ロリコンじゃないから大丈夫。」
「…じゃあ寝ようか。ここ日が暮れるのが早いくせに電気通ってないから」
と軽くスルーされた。
「じゃあおやすみ、天音。」と言って俺はベッドに入った。
だが俺は気が付いてしまった。
「風呂は?」
「やっぱりね。言うと思った。騎士が寝てから入ろうと思ったんだけど。とりあえずついてきて」
電気がなくてどうやって風呂を沸かすのかと考えている間についた。
「ここよ。電気はそこにある発電機から作られているのよ。ただ照明をつける分だけの電力がなくて。」
「じゃあ俺をだましたのか?」
「男なら川でもいいかな~と思って」
と天音は笑いながら言った。
「寒くて死んじまうよ」
俺は真顔で言った。
「まあまあ。とにかく川から水を汲まないと」
「川なんてどこにあるんだ?」
「そこの窓の外。」
と天音は言いながらボイラーを動かそうとしている。
「重いし、冷たい…ついさっきまで通学中だったのに…」
とぼやきながら20分ぐらいでようやくお風呂が満水になった。
「毎日こんなことするのかよ…」
「川じゃないだけ感謝しなさいよ。」
と怒られた。
ボイラーが低いうなり声をあげている。
「お風呂が沸くまで1時間ぐらいかかるから。」
「そんなかかるのかよ…」
「文句言わないの。」
これじゃどっちが年上か分からない。
年上の威厳を取り戻す努力をしようと心に誓った。
校長室に戻ると携帯電話のようなものを渡された。
「これは?」
「電話っていうのかな?あなたが昨日までいた世界とこの世界をつなぐものなの。」
「どういうこと?」
天音は間を空け、ゆっくりとこう言った。
「まずここはあなたがいた場所とは違う場所なの。時間の進み方が違う。」
「えっ?」
俺はおもわず時計を見てしまった。
するとまた地面がなくなった。
「うぁぁぁー」
と声を出しながらまた落ちていった。
もちろん携帯は持ったまま…
引き続きお読みいただきありがとうございます。
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