第一話
第一話
平成24年11月5日午前8時、俺は普段通り学校へ向かっていた。
高校は勉強ばかりでつらいがそれでも楽しかった。
電車に間に合うかどうか調べるため、時計を見ていた。
すると急に足元から地面が消えた。
「うぁぁぁー」
と思わず叫んだ声がこだましている。
真っ暗闇で何にも見えないがとんでもなく広く深い場所だと落ちながら思った。
「痛っ!!」
地面に落ちたのだろう。
あまりの痛さにどんどん意識が失われていった。
それからどのぐらいの時間がたったのだろうか。
目を開けてみると磯の香りが漂うどこかの海にいた。
「えっ?俺は駅にいたんじゃ?」
あたりを見渡すと目の前になんとも可愛いらしい小さな女の子がたっていた。
その女の子の髪は黒のストレートで飾り気のないものだったがそれが逆に可愛かった。
「ねぇ。ちょっと来て。」
と言われたと同時に手首を引っ張られた。
力任せに手を引き離すこともできたが、何にも分からない状況でここには俺とその子のみ。その子に頼るしかなかった。
「ここはどこなの?」
精一杯、口調を柔らかくして言った。
「その口調気持ち悪いからやめて。」
内心結構傷ついた。
だがそれを気にするような素振りも見せずこう言った。
「それよりまずは自己紹介からでしょ。私は天音 。あなたは?」
「俺は騎士《ないと 》 、よろしく。」
とにかくその女の子は天音というらしい。
どこかで聞いたことのあるような気がした。
勘違いだろうと思い、すぐに忘れた。
「ここは私たち以外に人がいないの。ここは複雑すぎて私は完全には理解できてないの。だからあんまり期待しないでね。」
「じゃあ俺は何でここに来たんだ?」
「だから全て理解しているわけじゃないんだってば。
ただ一つ言えるのはいい荷物持ちが来てくれて良かったわ。」
と言い終えると笑った。
一瞬怒りを覚えたがその笑顔を見ると俺も勇気がわいてきた。
「よし、じゃあもう一度しっかり自己紹介しよう。俺は騎士。16歳。とにかくなんにもわかんないからいろいろ教えてくれ、荷物持ちでも何でもするから。」
「私は天音。特にいうことはないけど楽しくやっていきましょ。なんかあなたを他人とは思えないし。」
同じだった。俺もどこかで会ったような気がしたが、
「そうか。ありがとう」
としか言わなかった。
「じゃあご希望通りこの町の説明をするわ。とにかく家に行きましょ。」
俺は言われるがままに天音について行った。
この度はGIRLをお読みいただきありがとうございます。
今後GIRLをよりよいものにしていくためにアドバイスをしていただけると幸いです。
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