陛下、魔力と唇と
「『吸血鬼』の呪い……厄介な呪いを仕掛けてきましたね……」
ブラッキーが溜め息混じりに呟く。
「……まだドリアンは捕まらないのか?」
「高度な魔術ですからね、自分がやったとバレるとわかって即座に身を隠したようです。……陛下もここまでですね」
「噛み殺すぞ貴様」
つまりは捕まらない。
敗けを認めるブラッキーに尖った二つの牙を見せ付ければ、ブラッキーは後退りをした。
いつもの怒号より効果がある。
呪いは魔力を多く使う高度な魔術。中でも『吸血鬼』の呪いは、解く方法が闇に葬られており解くことが不可能であり、かけるのも並の魔術師では不可能。
可能性なのはこの国で一番の魔術師と謳われているドリアン・ジョーンズだけだ。
魔力を膨大に使ったならば弱っているはず。それなら並の魔力を持つ騎士達は捕まえることができたが、既に身を隠されてしまった。
この呪いを解く方法は、たった一つだ。
呪いをかけた術者を殺すこと。
「噛み殺すなら敵を噛み殺しましょうよ」
「貴様が最初だ」
「えぇー」
苦笑しつつ玉座に凭れたオレから距離を取る。
『吸血鬼』の呪いは、その名の通り吸血鬼になる呪いだ。
空想の産物の化け物。人間の姿をしているが鋭い犬歯で噛みつき血を啜る。
ひたすら血を欲する、血に縛られた哀れな怪物だ。
血を求める衝動が昨夜からオレの中で暴れている。既に騎士達にはオレが飛び掛かったら押さえ付けていいと許可を出したため、ブラッキー達は腰に携えた剣を握っていた。
「筋書きはこうだ。残り少ない味方を食い殺した国王は、吸血鬼だと国民に告げて公開処刑をする。オレは葬られ、クリストファーが新たな国王となり家臣が思うがまま操るんだ」
この場にいるのはオレが信用出来る味方だけ。
全員、顔を曇らせた。
全く、面白い方法で殺してきやがったな。奥歯をきつく噛み締める。
「陛下。見付け次第、殺す許可をください」
ブラッキーが跪く。
後からブラッキーの一歩後ろにいた騎士二人も跪いて頭を下げた。
その筋書きを阻止するには、あの魔術師を殺すしかない。
オレ達には、それしか方法がなかった。
「!」
この場には味方しかいない。はずだった。
壁際に聳え立つ柱にあの白い髪のメイドがいる。まるでオレを嘲笑うように笑みを浮かべていた。
「あの女っ……!!」
「!?」
身を乗り出したが、瞬いた次の瞬間あのメイドは消えていく。
まるで初めからそこにいなかったかのよう。
「なんです?」とブラッキーがオレの視線の先を追いながら問う。
気配に敏感なブラッキーが気付かなかったのは可笑しい。誰一人、あのメイドに気付かなかった。
隠れるわけでもなく、佇んでいたというに……。
幻でも見たのか?
「あの白い髪のメイドが……見えたんだが……」
「いませんよ? はは、陛下本当に惚れちゃったんですかぁ?」
「貴様! その喉を食い千切ってやろうか!?」
「お、落ち着いてくださいませ。陛下」
玉座から立ち上がり笑うブラッキーを殴り飛ばそうとしたら女官が割って入った。
オレの母親である王妃に仕えていた女官シルビー・アルサー。王妃を慕っていたからこそオレの味方だ。
「先程よりも顔色が優れません。お休みになられた方がよろしいのでは?」
「それより豚の血を飲めば顔色がよくなるのでは?」
「ブラッキー!!」
「ブラッキー……ふざけるのも大概になさい」
肘掛けに拳を叩き落として怒鳴り付けると、シルビーはブラッキーに咎める眼差しを向ける。
「でも陛下……試しに豚の血を飲んでみますか?」
にこり、と笑みを向けてきたシルビーに一瞬なにを言われたのか理解が遅れてその場に沈黙が降りた。
「シルビー!!」
怒鳴り付けるとシルビーとブラッキーは肩を震わせる。
「仲間に噛みつく前に喉を潤せば血の欲求も収まるのではないでしょうか?」
シルビーは苦笑しつつも、ふざけていないことを伝えた。
自分が血を飲む光景を想像するだけでも吐き気がするが、それとは真逆に血を欲するオレの中の"何か"が疼く。
「飲まないっ!」
「陛下……飲まないと死んでしまいますよ?」
「その前にアイツを殺せ!! 許可する!」
胸を押さえながら堪えつつ、怒鳴り声を上げて殺しの許可を出した。
それがいけなかったのか、喉に焼けるような痛みが走る。
「ぐっ……シルビーと二人騎士をオレの警護に回せ……後はドリアンを探しに行け。……休む」
オレがくたばるのが先か、ドリアンが始末されるか。
どちらが先だ?
血の欲求に堪え、体力は徐々に奪われていく。眠っていたが、焼ける痛みが悪化してオレは目を覚ました。
まるで火傷を負っているように吸い込んだ酸素に反応して喉にヒリヒリとした痛みが走る。
空は暗い。もう夜だ。
限界が近づいてきている。
ブラッキーはまだなのか?
使用人を呼ぶベルを鳴らしてもう一度目を閉じた。数分経っても来る気配がない。
シルビーが来ない?
もう一度鳴らして扉に目をやるが、足音すら聴こえてこなかった。
よろめきながらも、ソファーから出て扉に向かう。その向こうに騎士が待機しているはずだ。
扉を叩くが返事はない。
ノブを回しても扉は開かなかった。
「? おい! シルビー!」
引いても押しても開かない、鍵も掛かっていないのにだ。
体当たりをするもびくともしない。
手を翳し、魔力で衝撃波を放って抉じ開けようとした瞬間。
バチン!
弾かれてオレはテラスの扉まで吹き飛ばされた。
背中を打ち付けてしまい噎せる。
「くそ……閉じ込められたのか!」
魔力を跳ね返すのならば、魔術で結界を張られて部屋に閉じ込められた。十中八九、ドリアンの仕業だ。
ドリアンの捜索で薄手になった王宮に戻ってきて、このオレを部屋に閉じ込めた。
「ハァ……シルビー!! おい! 誰か!!」
立ち上がり呼び掛けるが、やっぱり返事はない。聴こえていないんだ。
テラスの扉に手をついて立ち上がりながら押し開けようとしたが開かない。
手を翳し窓に向かって魔力を放ったが弾かれて消失した。
「おい! 開けろ!!」
完全に隔離されてしまっている。もう一度扉に体当たりするも身体にダメージを受けるだけでびくともしない。
「畜生っ!!」
何度も外に呼び掛けたが、この部屋に木霊するだけで終わってしまう。
声を発する度に焼ける痛みがチクチクと喉に走る。
オレの中で"何か"が暴れて、オレの理性を壊そうとする。
豚の血を飲むべきだったと屈辱的な後悔をした。
シルビーがこの結界に気付いても、これを抉じ開けるにはブラッキー達が必要だ。アイツらが戻ってくる前に、オレの理性が死ぬ。
血の欲求にかられ、正真正銘化け物になって味方を食い殺す。
オレがアイツらを殺したら、終わりだ。
アイツらがオレを殺しても、終わりだ。
――――…終わってしまう。
立っていられなくなり、崩れ落ちる。
衝動を堪えると体力が削られた。
血を求める喉は血を飲めと苦痛を与えて、精神を削る。
焼けるような痛みがする喉から、もう声を出すのは無理そうだ。
嫌な汗が滴り落ちる。
雫は月の光を乱反射させて、オレが平伏す絨毯の上に消えていった。
オレを玉座から蹴落としたい者達が見たら、さぞ喜ぶだろう。
込み上げた悔しさと屈辱で燃える怒りで、痺れているような腕に力を振り絞り起き上がろうとした。
顔を上げたらそこに、人が居てオレは目を丸める。
この部屋にはオレしかいなかったはすだ。他人がいるはずがない。入れるはずもないんだ。
メイドの服を着た少女らしき人物は、何度体当たりしても開かなかった扉の前にいた。
――――あのメイドだ。
腰まで届く白い髪を揺らし、彼女はオレを見下し嘲笑う。
「無様だのう、人間の王よ」
一歩、踏み出すと首を傾けた。
「何者だっ……お前はっ……!!」
振り絞った声は、情けないほど掠れている。
オレをここまで衰弱させた"何か"が、肉だけを食らう猛獣のように暴れろと体に命令してきた。その衝動を堪えるように自分の身体を抱き締める。
「我は――――魔女だ」
「!! ……ま、じょ……だと?」
目の前で少女はしゃがみ、オレの顎を指先で上げさせた。
その顔はゾッとするほど美しく、真珠のような瞳に目が奪われる。
魔女。それは神に並ぶ存在だ。
大昔に存在したと言い伝えにある、魔術と精霊の創造主。
その魔女だと、いうのか?
バカにしているのか?
「……魔女だと言うならっ……ハァ……この呪いを……解け!」
魔術を作った魔女だと言うならば、この闇に葬られた呪いの解き方を知っているはずだ。
「クククッ……我に命令かい? 人間の王よ。人々の上に立つ王というのに、命を狙われ呪いをかけられるとは傑作よのう」
彼女はただオレを嘲笑う。
指先でオレの首をなぞるその手をオレは振り払った。
起き上がっていられなくなり、また絨毯の上に倒れてしまう。
「さぞ苦しかろう。衝動に負けさえすれば楽になるというのに、その呪いをかけられてこれ程の時間誰も傷付けていないとは大した自我だ。強いな、人間の王よ」
また彼女は笑い、オレの唇の中にその指を入れた。噛み千切ってやりたかったが、そんなことをしたら抑え込んでいるコイツがオレの身体を支配してしまう。
口の中に入った指先は、鋭利に尖った牙に触れた。
「人間の王よ。我が助けてやろうか?」
オレの口から指を抜くと、その指を妖艶に彼女は舌で舐めながらそう囁く。
真珠のような瞳を細めて、純白の髪をした少女は微笑んだ。
「魔力と唇を引き換えに───」
顔を近付けて囁いた白い少女の吐息が吹きかかる。その髪と瞳が、月光で純白の光を放つ。
似たような艶やかな光を放つ掌が差し出された。
意識が遠退きそうだったがその手を見る。
本当に魔女なのか?
神のような存在か?
何かはわからない甘い香りが、鼻を擽り喉を刺激した。痛みで息を吐くと彼女の純白の髪が揺れる。
オレを助けてくれるのか?
まるで聴こえていたみたいに返事をするように彼女は目を細めた。
オレには、彼女の手を取るしか道がない。
最後の力を振り絞り、オレは彼女の手を掴んだ。彼女は愉快そうに笑った。
瞬いた次の瞬間───オレは玉座に座っていた。
「は、あ?」
オレは幻でも見せられているのだろうか。
あれほどビクともしなかった結界から、意図も簡単に出ただけではない。場所まで移動した。瞬いた一瞬だけで。
目の前に悠然と立つ純白の髪をした少女を目で見張る。
「……本当に魔女、なのか?」
「嘘はつかない、人間ではなく魔女だからな」
フラフラと周りを歩いていた少女は、オレに歩み寄ると左側の肘掛けに座った。右側の肘掛けに足を置くと掃いているブーツを脱ぎ始める。
どう見ても、人間にしか見えない。
肌は真珠のように艶やかで、純白の髪をしていて美しい顔立ちをしているせいで幻想的だが、人間のように呼吸をしていて瞬きをしている。
神も魔女も人と同じ姿をしていたと、言い伝えにあったが人間そのものだ。
「さて、お前の数少ない味方を呼ぶか。ヴァルク陛下」
ブーツを投げ捨てると、魔女は指を鳴らした。
彼女の指の向こうに、オレの仲間が現れる。
「ブラッキー! シルビー!」
「陛下!? これはっ……!」
指を鳴らしただけで、召喚した。数少ない味方をたった一瞬で呼んだ。
全員状況がわからず目を丸めていたが、流石は近衛の騎士隊長。ブラッキーはオレの前にいる魔女を視認するなり、剣を抜いた。
「心優しいヴァルク陛下の忠実な部下達よ、自己紹介しよう。我は魔女だ」
足を組むと魔女はそう告げる。
「魔女だと……?」
いつでも切りかかれるように構えた騎士達が聞き返す。
「下ろせ、お前達。事実のようだ……。現にお前達は指一本で召喚された」
オレは静かに皆に言う。
立つ力もないから、声は小さいが皆には届いた。
驚愕でざわめきが走る。
ブラッキー達は困惑していたが、顔を合わせるなり全員が跪いた。
「な、なにを?」とオレが問えば、ブラッキーが口を開く。
オレにではない。
魔女にだ。
「魔女様、どうか陛下の呪いを解いてくださいませんか」
「!」
「私の命を引き換えにしてでも、救っていただきたいのです、魔女様」
「シルビー!」
口々に彼らは魔女に頼む。
オレを救ってくれ、と。
命を引き換えに、ってなにをバカなことを!!
「やめろ! 魔女! アイツらの命を引き換えになんてしないでくれ!」
聞き入れるその前に掠れる声で魔女に言った。目の前にいるのに、掴む力すらない。
魔女は。
跪くオレの部下を嘲笑うように見ていた。怒りが沸いたが、怒鳴る力もない。
「命?そ んなものを捧げられてもなぁ。くははは、面白いなぁ人間よ」
嘲笑う彼女の声が響き渡る。
絶望にブラッキー達の顔が歪んだ。
「そう絶望するでない……名はなんだったかのう? 嗚呼、ブラッキーだ。立て、ブラッキーよ」
「はい」
クスクス、と笑う魔女の笑みは冷たく感じた。
名を呼ばれたブラッキーは直ぐに立ち上がる。その表情は固い。
「報告を聞こう。ドリアンは見付かったかい?」
意地悪な問いだ。見付からなかったからこそ、オレは苦しんでいてブラッキー達は跪いてまで懇願したというのに。
「見付かりませんでした」
ブラッキーは目を伏せて答えた。
「ならば我がこの呪いを解いてやろう。ヴァルク陛下に助けを求められたし、ヴァルク陛下が目にする光景も楽しめたからな」
嘲笑しながら魔女が告げた言葉に皆が顔を上げる。
魔女はブラッキー達が懇願する前から、この呪いを解く気だったのか。
「ここまで耐えたことを評価して呪いを解くだけのつもりだったのだがなぁ。跪く光景を見れたからのう、愉快だった。ついでにドリアンとソイツの裏にいる家臣を捕まえてやろう」
しなやかに指を動かして手を握る魔女の顔は至極楽しげに笑っていた。
「クククッ――――面白い」
喉の奥で笑うと、魔女は素足をオレの上に置く。かと思いきや、オレの膝の上に腰を落とした。
驚く暇もなく、オレの唇を魔女の唇に重ねられる。柔らかい唇の感触が押し付けられた。
部下の目の前で、唇を奪われている。
国王であるオレがだ! なんたる屈辱!
魔女は重ねるだけでは飽きたらず、湿った生温かい舌を入れてオレの舌を絡み取る。
最後の力で抵抗しようとしたが、それすらもでない。まるで口付けから力を奪われているような感覚がする。
なのにぞくりっと背筋に走るような感覚が起きた。なんだこれ?
魔女の口付けはこんな副作用があるのか?それともこれは人間とするのと変わらないただの口付けか?
理性が飛びその柔らかな舌を噛み千切りたい衝動をなんとか堪える。
「ふっ……。青ざめていた顔が真っ赤になっているぞ、初めての口付けだったか?」
「っ……!」
やっと唇を離したかと思えば、唇に吐息がかかるその距離で魔女は嘲笑った。
彼女の肩の向こう側にいるブラッキーが口を押さえて笑いを堪えているのが見えた。あの野郎……!!
それでも近衛隊長か!!
魔女とはいえ女に口を奪われている国王のオレは恥さらしだが、その国王を助けるのはお前の仕事だろう! なにを傍観しやがってる!
ブラッキーから魔女へと睨み付ける対象を変える。
未だに魔女は玉座に持たれているオレの膝の上だ。
「言ったであろう? 魔力と唇を引き換えに救ってやると」
オレの睨みなど怖くもないらしく、垂れた唾液を舌で舐めとる魔女。その唾液がオレのだと思うと恥ずかしくて赤くなる。
つまり、なんだ?
意味がわからない。
「口付けでお前の魔力を少し頂いた」
「!」
じゃあ力が抜ける感覚は、魔力を奪われた感覚だったのか。
だから今の口付けはそのために必要な行為だった。
それならそうと予め言え。
恥をかいただろう。
で、どうするのかと見ていたら魔女は着ている服のボタンを外し始めた。
「な……なにをしている……」
初体験は口付けだけで十分だ。
何故玉座で異性が膝の上で服を脱ぐというを経験をしなくてはならない。しかも部下の目の前で!
胸元までボタンを外すとシャツを捲り、肩を露出させた。
晒された首筋に喉が疼き、オレは目を逸らす。
「噛め」
「は!?」
「我の血を飲めば呪いは解ける」
「何故血を! 他に方法はないのか!?」
結局、血を飲むことは避けられないのか!?
声を上げたことで喉が痛み、オレは彼女のスカートを握り締めた。
「あるぞ。お前の喉に手を突っ込み中に入った蝙蝠を引っ張り出す方法」
「それもいいですね……」とブラッキーの呟きが聴こえたため、睨みを向けるとブラッキーはそっぽを向いて避ける。アイツ、絶対に蹴り飛ばしてやる!
「呪いの蝙蝠だけを我の血で殺すんだ。我の手で身体を掻き乱されるよりは楽な方法だと思うが?」
「噛む……噛むよ」
オレの口に今度は手を突っ込む気で手を上げる魔女に直ぐ様血を飲む方法を選ぶ。
すると頭に手を回されて引き寄せられた。オレの唇が彼女の肩に押し付けられる。
噛み付けと衝動が急かす。
彼女の肌を引き裂かないようにその衝動を抑えつつ、口を開き牙を立てる。人の肌だ。耳元に彼女の呼吸が聴こえて吹きかかる。
もう堪えることが出来ずに、牙を突き刺す。その傷から漏れ出すのは、生温かい血。
気持ち悪さに襲われたが、オレはそれをゴクリと飲み込んだ。
「んっ」
ヒリヒリとした痛みが嘘のように消えて潤う。それが快楽でオレは出ないと思っていた力で魔女の身体を抱き締めた。見た目よりも細く、簡単に抱き寄せることが出来る。
牙で開けた穴から血を吸い上げてもう一度飲み込む。
ゴクリ。
また吸い上げて飲み込んだ。
これ以上はだめだ、と弱々しい理性が警告する。
言うことがきかない唇を離して「とめて、くれ……」と呟く。
それはまたか細い声だったが、ちゃんと魔女には届いただろう。
この言葉を最後に理性を失い、猛獣のように暴れるかと思ったが違った。
純白の髪を最後に、オレの意識は遠ざかりそして消えてしまう。
オレは気を失った。
以上!「首輪という名の指輪を」に出てきた国王と魔女の出会い編でした!
え?これで終わり?
はい、終わりです。←
昨日「首輪という名の指輪を」を読み返して、そう言えば長編を途中まで書いていたことを思い出して、載せてみました!
日付が8月20日。
その頃、色んな物語を思い付いて手当たり次第書いていました。だいたい50000文字で執筆止まってしまいましたがね。
この長編もその一つです。
今回は中編として公開させていただきました。
この続きが書けたら、また更新したいと思います。
国とか壮大なものを描ける自信はないですがね←
失礼しましたー!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!