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神剣のセレスティア  作者: 玉響すばる


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第65話 神々の闘い

 邪神の座に、空はなかった。


 大地もない。


 風もない。


 雨もない。


 そこにあるのは、世界の外縁だった。


 世界の内側ではない。


 だが、完全な外でもない。


 三賢者の封印によって、七十年もの間、邪神本体が縛りつけられてきた場所。


 世界の理と、世界外の理が、互いに噛み合わぬまま押し合う場所。


 そこへ、剣神セレスティアは踏み込んだ。


 背には黒星。


 左腰には閃白。


 背には解白。


 だが、ここでは背も腰も意味を持たない。


 身体の位置すら、確かなものではない。


 それでも、セレスティアは立っていた。


 現世神として。


 真神格へ至った剣神として。


 帰る場所を持つ者として。


 目の前に、邪神がいた。


 姿はない。


 巨大でもない。


 小さくもない。


 人型でもない。


 竜でもない。


 獣でもない。


 黒い核。


 無数の根。


 裂けた空。


 腐った星。


 終わらぬ死。


 それら全てが重なったような存在。


 見ようとすれば、形が変わる。


 理解しようとすれば、理解そのものを腐らせる。


 それが邪神本体だった。


『来たか』


 声は、音ではない。


 神格に直接触れてくる理だった。


 セレスティアは、神眼を開いた。


 深く。


 だが、呑まれないところまで。


 邪神の外殻。


 邪神の冒涜理。


 死者の痛みを鎖にする理。


 魂の座を器にする理。


 終わったものを終わらせない理。


 世界を素材として扱う理。


 それらが、幾重にも重なっている。


 セレスティアは、黒星を抜いた。


 黒星は、邪神の座においても黒かった。


 だが、その黒は邪ではない。


 星を抱く重さ。


 守るために落ちる重さ。


 次に、閃白を抜いた。


 白い線が、邪神の座に走る。


 その白は、ここにあっても濁らなかった。


 背の解白が淡く光る。


 魂の座の結び目を見極める糸。


 三振りの神剣が、セレスティアの真神格へ重なる。


「剣神セレスティア」


 セレスティアは名乗った。


「邪神の冒涜を終わらせるため、参りました」


 邪神が笑った。


 笑ったというより、世界外の理が歪んだ。


『冒涜』


『お前たちは、そう呼ぶ』


「はい」


『世界は素材だ』


「違います」


『生者は器だ』


「違います」


『死者は再利用できる』


「違います」


『魂の座は、空けば使える』


「違います」


 セレスティアは、一歩進んだ。


 足元はない。


 それでも進む。


「死者は眠るべき者です」


『眠りなど停滞だ』


「違います」


『痛みは力だ』


「違います」


『後悔は鎖だ』


「違います」


『怒りは刃だ』


「違います」


 邪神の周囲に、無数の影が浮かび上がった。


 七十年前の戦場。


 補給陣地で死んだ者たち。


 不死の軍勢にされた兵。


 瘴気を浴びた魔物。


 竜に踏み潰された民。


 封印の楔となった者。


 名を取り戻された者。


 まだ名が分からない者。


 それらの痛みが、黒い鎖として邪神へ繋がっている。


 セレスティアは、その全てを見た。


 見ても、走らない。


 見ても、抱え込まない。


 地上では、名を呼ぶ声が続いている。


 完全な名。


 役目のみ判明した者。


 場所のみ判明した者。


 氏名未判明。


 七十年前、封印補助に関与した者。


 探索継続対象。


 忘却せず。


 その声が、邪神の座の遠くまで届いていた。


 邪神の鎖が、わずかに緩む。


『名など無意味』


「いいえ」


『名を呼んでも、死者は戻らぬ』


「戻すためではありません」


『ならば何のためだ』


「眠らせるためです」


 セレスティアは、閃白を横へ流した。


 白い線が走る。


 死者の痛みに絡む黒い濁りだけを祓う。


 痛みそのものは斬らない。


 痛みは、その者が生きた証でもあるから。


 終わらせるべきは、痛みを鎖にした邪神の理。


「閃白」


『祓います』


 白い光が広がる。


 邪神の鎖の一部が薄くなる。


 地上。


 白樹の森。


 豪雨が降っていた。


 王宮の屋根を叩く雨音は、まるで石を投げつけられているかのようだった。


 白樹の葉は激しく揺れ、精霊灯は明滅を繰り返す。


 だが、古記録庫の中では、読み上げが続いていた。


 ミレーヌは、濡れた外套を肩に掛けたまま、名簿を読んでいた。


「ロウガン・エルド」


「辺境村出身」


「石工の子」


「圧力結界の賢者」


「好物、豆の塩煮」


 声は震えている。


 だが、止まらない。


 隣の記録官が続く。


「氏名未判明」


「七十年前、東山脈封印補助に関与した者」


「探索継続対象」


「忘却せず」


 ルシェルは、泉の水面と名簿を交互に見ていた。


 泉には、邪神の座の詳細は映らない。


 ただ、黒と虹色の光がぶつかり合っている。


 それだけで分かる。


 姉は戦っている。


 ミレーヌは読んでいる。


 自分は記録する。


 それぞれの持ち場。


 ルシェルは震える手を押さえ、筆を動かした。


「決戦第一時」


「豪雨発生」


「白樹の精霊灯、明滅」


「死者名簿読み上げ、継続」


「剣神セレスティア、邪神座にて交戦中」


 王妃は、読み上げ班へ温かい飲み物を配っていた。


 神々の戦いの最中でも、人は飲み、食べ、声を保たなければならない。


 王は、大広間で各地からの報告を受けていた。


「グランガルド、地震あり。炉は稼働継続」


「海底楔、渦発生。霊流維持」


「竜の谷、竜脈振動。支援継続」


「草原、竜巻三本発生。避難路維持」


「人間王国、豪雨。記録班、読み上げ継続」


 王は、静かに頷いた。


「続けよ」


 その一言だけだった。


 邪神の座。


 セレスティアは、第一の理を斬った。


 死者の痛みを鎖にする理。


 完全には斬れていない。


 邪神は深い。


 一太刀で終わるものではない。


 だが、閃白の白線は確かに通った。


 邪神が揺れた。


『痛みを残すか』


「残します」


『苦しませるのか』


「違います」


『痛みを消せば楽になる』


「消しません」


『なぜ』


「消すことと眠らせることは違うからです」


 邪神の根が、今度は魂の座へ伸びた。


 無数の空の器。


 死者の魂が抜けた座。


 邪神が触れようとする場所。


 かつて、前世セレスティアの肉体に邪神格が入り込んだ場所。


 黒い根が、魂の座を器として扱おうとする。


 セレスティアの胸に、静かな痛みが走った。


 名もなき森の石室。


 セレスティア、ここに眠る。


 前世セレスティアの肉体。


 邪神すら気づけなかった魂の残渣。


 絶対に邪神戦争を終わらせるという想い。


 邪神が囁く。


『お前の身体も器だった』


「違います」


『前世のお前は空だった』


「違います」


『空なら使える』


「違います」


『死者は拒まない』


「違います」


 セレスティアは、解白へ意識を向けた。


「解白」


『結び目、確認』


 淡い糸が伸びる。


 魂の座へ絡む黒い根を、一つ一つ見極める。


 切るのではない。


 ほどく。


 無理に引き抜けば、魂の座そのものが傷つく。


 だから、解く。


『魂の座、邪神根接続多数』


「解きます」


『主、過剰介入注意』


「分かっています」


 セレスティアは、解白の糸を通した。


 黒い根がほどける。


 魂の座は、空のまま眠りへ沈む。


 空だから使えるのではない。


 空だから眠れるのだ。


「死者の座に、あなたを入れません」


 邪神の根がうねる。


『空白は埋めるためにある』


「違います」


『器は使うためにある』


「違います」


『終わったものに意味などない』


「違います」


 セレスティアの声は、静かだった。


「終わったものは、終わったまま眠る意味があります」


 解白の光が広がる。


 第二の理が裂けた。


 魂の座を器にする理。


 完全には消えない。


 だが、邪神の根が大きく後退した。


 地上。


 名もなき森。


 石室の中で、聖布が揺れた。


 石棺の中、前世セレスティアの肉体の魂の座が淡く光る。


 復活ではない。


 覚醒でもない。


 ただ、邪神の根が届かなくなったことへの、静かな反応だった。


 見張りの精霊が震えた。


 白樹の森へ報告が飛ぶ。


 名もなき森。


 前世セレスティア安置所。


 清浄反応増大。


 邪神反応なし。


 ルシェルは、それを受け取って記録した。


「名もなき森、清浄反応増大」


 ミレーヌは一瞬だけ目を閉じた。


 そして、また名簿を読み上げる。


 グランガルド。


 地面が揺れていた。


 鍛冶場の棚から工具が落ちる。


 炉の火が青白く跳ねる。


 若い弟子が思わず槌を止めかけた。


 ゴルドが怒鳴った。


「槌を止めるな!」


「ですが、親方、揺れが!」


「揺れてんのは地面だけじゃねぇ!」


 ゴルドは封印杭を押さえながら叫ぶ。


「神々がぶつかってんだ!」


「はい!」


「こっちが止まれば、向こうの刃が鈍る!」


「はい!」


「打て!」


 槌が鳴る。


 地震の中で、鍛冶場の槌音が響く。


 青白い炉の火に照らされながら、封印杭が打たれる。


 ゴルドは空を見なかった。


 祈らなかった。


 ただ、鉄を見た。


「バカ姫」


 低く呟く。


「そっちは斬れ」


 槌を振るう。


「こっちは打つ」


 邪神の座。


 セレスティアは、黒星を構えた。


 第三の理が来る。


 生者を素材にする理。


 邪神は、無数の生者の幻を見せた。


 白樹の森の民。


 王。


 王妃。


 ルシェル。


 ミレーヌ。


 ゴルド。


 監視術師。


 海の巫女。


 竜の谷の若い竜。


 草原の子ども。


 人間王国の記録官。


 全てが、器として並べられている。


『一人を使えば十人を救える』


「違います」


『十人を使えば千人を救える』


「違います」


『千人を使えば世界を救える』


「違います」


『犠牲は合理だ』


「違います」


 セレスティアは、黒星を握った。


 重い。


 だが、怒りではない。


 守護の重さ。


 終焉の重さ。


「黒星」


『押さえる』


 黒星が、邪神の理へ重く落ちた。


 生者を素材にする理の外殻を押さえる。


 斬り飛ばさない。


 暴れさせない。


 そこへ閃白が白線を通す。


 解白が、犠牲という名の結び目をほどく。


 邪神が囁く。


『お前も世界を守るために、己を使うではないか』


「違います」


『何が違う』


「わたくしは、自分の刃の責を引き受けています」


『同じだ』


「違います」


 セレスティアは、一歩踏み込んだ。


「他者を素材にすることと、自らの責を引き受けることは違います」


『詭弁だ』


「違います」


『神ならば使え』


「使いません」


『神ならば選別しろ』


「選別しません」


『神ならば支配しろ』


「しません」


 黒星の重さが、邪神の理を押し潰す。


「生者は、世界を生きる者です」


 閃白が白く走る。


「神の素材ではありません」


 解白が淡く光る。


「邪神の器でもありません」


 セレスティアは、終焉を細く通した。


「終わるべきものだけ、終わりなさい」


 第三の理が裂けた。


 生者を素材にする理。


 邪神が、初めて大きく揺れた。


 地上。


 草原。


 竜巻が三本から五本へ増えた。


 黒い雲が渦を巻き、草を巻き上げ、避難路へ向かう人々を妨げる。


 獣人の族長が叫んだ。


「子どもを中央へ!」


「荷を捨てろ!」


「備蓄は後でいい、まず人だ!」


 若い戦士が、風に飛ばされそうな子どもを抱え込む。


 別の戦士が、風除けの柱を立てる。


 草原の巫女が、地面に爪を立てて結界を張る。


 遠くで雷が落ちる。


 子どもが泣く。


 誰かが叫ぶ。


「剣神様は」


 族長が怒鳴った。


「剣神は戦っている!」


 風の中で、族長は拳を振り上げた。


「なら、俺たちは走る!」


 人々は走った。


 竜巻の横を抜け、避難路へ入る。


 剣神に祈る者もいた。


 だが、足は止めない。


 祈りながら、走る。


 それが地上の戦いだった。


 邪神の座。


 セレスティアの神格が軋んだ。


 まだ始まって数時間。


 だが、神格同士の戦いにおいて、時間の意味は薄い。


 一瞬が百年のように重い。


 百年が一瞬のように過ぎる。


 邪神は深い。


 理を一つ斬っても、奥にまた理がある。


 冒涜は層になっている。


 死者。


 生者。


 魂の座。


 痛み。


 怒り。


 後悔。


 忘却。


 封印。


 神格。


 世界。


 それら全てへ、邪神は根を伸ばしている。


 セレスティアは、それを一つずつ見た。


 急げば、間違える。


 遅ければ、地上が持たない。


 七十二時間。


 最低でも七十二時間かかる。


 そう判断した理由を、今、身体ではなく神格で理解していた。


 これは、力で押し切る戦いではない。


 邪神の理を見極め、剥がし、祓い、解き、最後に終焉を通す戦い。


 一つでも誤れば、残すべきものまで終わる。


 セレスティアは、白樹水を一口飲んだ。


 邪神の座に水はない。


 だが、携行袋から取り出した白樹水は、確かにそこにあった。


 地上の味。


 白樹の森の水。


 邪神が嘲る。


『戦いの中で水か』


「はい」


『神が水を飲むか』


「現世神ですので」


『滑稽だ』


「そうかもしれません」


 セレスティアは、干し肉を取り出した。


 噛む。


 硬い。


 邪神の座でも硬い。


 黒星が低く鳴った。


『よい』


 閃白が澄む。


『主、安定』


 解白が淡く告げる。


『地上錨、機能中』


 邪神の気配が、一瞬だけ不快そうに揺れた。


『神が、地上に縛られるか』


「はい」


『だから弱い』


「いいえ」


 セレスティアは、干し肉を飲み込んだ。


「だから、あなたを世界の素材として見ずに済みます」


『我を素材と見る必要などない』


「いいえ」


「あなたを憎しみだけで斬れば、わたくしもあなたと同じになります」


『同じ?』


「世界を自分の感情の素材にする者です」


 邪神が、深く沈んだ。


 次の理が来る。


 怒り。


 後悔。


 怨嗟。


 それらを刃にする理。


 セレスティアの前に、前世セレスティアの戦場が広がった。


 家族が殺される。


 公爵家が断絶する。


 自分の肉体が邪神格に使われる。


 黒星と閃白を握った死体が、家族を斬る。


 その映像が、何度も何度も繰り返される。


『怒れ』


「……」


『怒りは正しい』


「……」


『憎め』


「……」


『邪神を憎め』


「……」


『憎しみの刃は鋭い』


 セレスティアは、黙って見た。


 痛みはある。


 怒りもある。


 憎しみも、全くないとは言わない。


 それを否定しない。


 だが、刃にしない。


 火炉の神の修行を思い出す。


 怒りは炉へ沈める火。


 刃にするのではない。


 鍛える熱にする。


 セレスティアは、静かに言った。


「怒りはあります」


 邪神の理が、喜ぶように揺れた。


『ならば』


「ですが、あなたへ渡しません」


 黒星が深く鳴る。


「炉へ沈めます」


 閃白が白く澄む。


「憎しみではなく、見極めに変えます」


 解白が淡く伸びる。


「後悔ではなく、選択の慎重さに変えます」


 セレスティアは、黒星と閃白を交差させた。


「あなたの刃にはしません」


 第四の理が裂けた。


 怒りを刃にする理。


 邪神の座が揺れる。


 地上では、雷が落ちた。


 白樹の森の上空を、黒い稲妻が裂く。


 王宮の窓が震える。


 ミレーヌの手から名簿が滑りかけた。


 ルシェルが即座に押さえる。


「続けろ」


 王が言った。


 ミレーヌは頷いた。


「はい」


 声を整え、読み上げを続ける。


「氏名未判明」


「七十年前、南方砂漠封印補助に関与した者」


「探索継続対象」


「忘却せず」


 王妃が、温かい飲み物を差し出す。


 ミレーヌは一口飲んで、また続けた。


 邪神の座。


 セレスティアは、少しだけ息を吐いた。


 まだ、第一日目。


 七十二時間のうち、ようやく数時間。


 邪神の深層には、まだ届いていない。


 だが、確かに剥がしている。


 痛みを鎖にする理。


 魂の座を器にする理。


 生者を素材にする理。


 怒りを刃にする理。


 四つを斬った。


 邪神本体は、まだそこにいる。


 深く。


 黒く。


 世界外の理として。


 だが、その輪郭は、わずかに見え始めていた。


『剣神』


「はい」


『七十二時間、保つと思うか』


「保ちます」


『地上が?』


「はい」


『お前が?』


「はい」


『ならば、試そう』


 邪神が、全ての根を地上へ伸ばした。


 同時に、地上で天変地異が強まった。


 豪雨はさらに激しくなった。


 海は裂けるように荒れた。


 竜巻は数を増した。


 山脈は低く唸った。


 竜脈は軋んだ。


 白樹の泉は、黒と虹色に激しく揺れた。


 人々は理解していた。


 これは、邪神が地上へ現れたのではない。


 剣神と邪神が、世界の外縁でぶつかっている余波だ。


 神々の闘い。


 だが、ただ怯えている者ばかりではなかった。


 鍛冶師は槌を振るう。


 巫女は霊流を繋ぐ。


 竜は竜脈を支える。


 記録官は名を読む。


 獣人は民を導く。


 王は指示を出す。


 王妃は食事を配る。


 ルシェルは記録する。


 ミレーヌは死者の名を読む。


 ゴルドは鉄を打つ。


 世界は震えている。


 それでも、立っている。


 邪神の座で、セレスティアはその全てを感じた。


 そして、静かに黒星を構え直した。


「地上は、立っています」


 閃白を構える。


「わたくしも、立っています」


 解白が光る。


「ならば、続けます」


 邪神が笑う。


『来い、剣神』


 セレスティアは、神眼をさらに一層だけ深めた。


 邪神の中心へ。


 冒涜理の奥へ。


 まだ終焉は通さない。


 まだ、早い。


 もっと剥がす。


 もっと見極める。


 終わるべきものだけを終わらせるために。


 七十二時間の神々の闘い。


 その第一日は、まだ始まったばかりだった。

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