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神剣のセレスティア  作者: 玉響すばる


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第46話 第三層 三振りの神剣

 第二層の奥にあった圧が、静かにほどけた。


 山。


 海。


 火炉。


 死者。


 夜。


 竜。


 古き神々の神格圧を受け、セレスティアは立った。


 膝をつきかけた。


 手をついた。


 息を乱した。


 だが、最後には立った。


 そして、少しだけ神格が深くなった。


 破邪。


 葬送。


 守護。


 終焉。


 剣。


 五つの柱は、まだ邪神を上回るほどではない。


 だが、以前より太く、深く、静かになっていた。


 白い神域の大地に、第三層への道が現れる。


 それは、扉ではなかった。


 三本の線だった。


 黒い線。


 白い線。


 淡い白い糸のような線。


 黒星。


 閃白。


 解白。


 三振りの神剣を示す道である。


 白樹の精霊王の声が響いた。


「第三層の修行は、神剣同調である」


 セレスティアは、静かに頷いた。


「はい」


「黒星は砕く」


『我は砕く』


「閃白は祓う」


『私は祓います』


「解白は解く」


『我は解く』


「三振りは、それぞれ神剣である」


「はい」


「だが、今のお前はまだ、三振りを三振りとして扱っている」


 セレスティアは、三振りを見た。


「違うのですか」


「違う」


 精霊王の声は静かだった。


「邪神本体と向き合う時、黒星、閃白、解白を順に使う暇はない」


「はい」


「砕き、祓い、解く」


「はい」


「それらを一つの剣神神格として通さねばならぬ」


 黒星が低く鳴った。


『主の神格を通じて、我らは一つの刃となる』


 閃白が続ける。


『三振りでありながら、一つの理を通す必要があります』


 解白が淡く言う。


『個別運用から統合運用へ移行』


「解白は時々、妙にルシェルのような言い方をしますわね」


『記録体系と相性がよい』


 セレスティアは苦笑した。


 だが、言っていることは分かる。


 これまでは、状況に応じて剣を使い分けていた。


 黒星で受ける。


 黒星で砕く。


 閃白で斬る。


 閃白で祓う。


 解白で結び目を見つける。


 解白で縛りを解く。


 それで足りる相手ならばよい。


 だが、邪神本体は違う。


 世界外の理。


 神格圧。


 死者を縛る楔。


 瘴気。


 冒涜。


 封印の歪み。


 それらが一つに絡む相手である。


 一つずつ対処していては、呑まれる。


 精霊王の声が告げた。


「第三層へ入れ」


「はい」


 セレスティアは、三本の線が重なる場所へ足を踏み入れた。


 瞬間、白い大地が変わった。


 目の前に現れたのは、黒い結界だった。


 球体のようであり、網のようでもある。


 外側は黒く硬い殻。


 内側には白く濁った瘴気。


 さらに奥には、細い糸のような邪神の縛りが絡んでいる。


 精霊王の声が響く。


「邪神の理を模した結界である」


「はい」


「黒い殻は、世界外の硬き理」


「はい」


「白く濁った瘴気は、死者を眠らせぬ冒涜」


「はい」


「奥の糸は、魂の座を縛る楔」


「はい」


「砕き、祓い、解け」


 セレスティアは、黒星を抜いた。


 黒銀の大剣。


 神剣。


 神の持つべき剣。


 不壊。


 鋭刃。


 破邪。


 聖剣。


 永続斬撃。


 重量自在。


 重く砕く神剣。


 セレスティアは黒星を振り下ろした。


 黒い殻に、重い一撃が入る。


 神域が震えた。


 黒い殻が割れる。


 だが、割れた隙間から白く濁った瘴気が噴き出した。


 セレスティアは閃白を抜こうとする。


 だが、遅い。


 瘴気が腕へ絡む。


 閃白が沈黙した。


 解白が淡く言った。


『主、遅延発生』


 セレスティアは後退した。


 黒い結界は、すぐに自己修復した。


 黒星で砕いた痕が、塞がっていく。


 精霊王の声が響く。


「遅い」


「はい」


「黒星で砕いてから閃白へ移る。その間に邪神の理は戻る」


「はい」


「もう一度」


 セレスティアは息を整えた。


 次は、黒星と閃白を同時に抜く。


 右手に黒星。


 左手に閃白。


 黒星で黒い殻を砕き、同時に閃白で瘴気を祓う。


 今度は白い濁りが消えた。


 だが、奥の細い糸が残った。


 邪神の縛り。


 それが黒い殻と瘴気を再び結び直す。


 結界はまた戻る。


 解白が淡く言った。


『我の介入が遅い』


 セレスティアは歯を噛んだ。


「分かっています」


 精霊王の声は厳しい。


「遅い」


「はい」


「黒星と閃白だけでは足りぬ」


「はい」


「三振りを同時に通せ」


「はい」


 セレスティアは解白へ意識を向けた。


 背中に横付けされた小剣。


 抜くには一瞬の動作がいる。


 だが、邪神本体相手には、その一瞬すら遅い。


 ならば、抜く前に通す。


 剣神の神格を通じて、三振りへ同時に命じる。


 砕け。


 祓え。


 解け。


 セレスティアは、目を閉じた。


 黒星の重さを感じる。


 閃白の線を感じる。


 解白の糸を感じる。


 三つを別々に持つのではなく、自分の神格の中へ通す。


 破邪。


 葬送。


 守護。


 終焉。


 剣。


 その五つの柱の中で、三振りの役目を重ねる。


 黒星は、守護と終焉を通じて砕く。


 閃白は、破邪と葬送を通じて祓う。


 解白は、葬送と終焉の間にある縛りを解く。


 セレスティアは目を開いた。


 黒星を右手に。


 閃白を左手に。


 解白は背に収まったまま。


 だが、神格の中ではすでに抜かれていた。


「行きます」


 黒星が低く応える。


『砕く』


 閃白が澄んで続く。


『祓います』


 解白が淡く言う。


『解く』


 セレスティアは踏み込んだ。


 黒星が黒い殻を砕く。


 同時に、閃白の白い線が瘴気を祓う。


 さらに同時に、解白の淡い糸が奥の縛りへ届く。


 黒い殻。


 白い瘴気。


 邪神の縛り。


 三つの層が、同時に崩れた。


 結界は大きく揺らいだ。


 だが、まだ消えない。


 奥から、さらに黒い核が現れた。


 セレスティアは黒星を構え直す。


 だが、精霊王の声が響いた。


「違う」


 セレスティアは動きを止めた。


「違う?」


「核を砕くだけではない」


「はい」


「核を祓うだけでもない」


「はい」


「核を解くだけでもない」


「はい」


「三つを一つにせよ」


 セレスティアは、黒い核を見た。


 核は小さい。


 だが、深い。


 そこに、邪神の理を模したものがある。


 硬さ。


 濁り。


 縛り。


 三つが絡んでいる。


 これを黒星で砕けば、破片が残る。


 閃白で祓えば、芯が残る。


 解白で解けば、黒い硬さが暴れる。


 三つ同時。


 それだけでも足りない。


 三つを一つの神格として通す。


 セレスティアは、黒星と閃白を下ろした。


 黒星が低く問う。


『主?』


「一度、剣を振るうことから離れます」


 閃白が澄んで言う。


『よい判断です』


 解白が淡く言った。


『統合処理へ移行』


 セレスティアは、自分の胸に手を当てた。


 剣神セレスティアの神格。


 そこに、三振りを並べるのではない。


 重ねる。


 黒星の重さ。


 閃白の線。


 解白の糸。


 重さが線を支え、線が糸を導き、糸が重さの届く場所を解く。


 砕くために解く。


 祓うために砕く。


 解くために祓う。


 三つを循環させる。


 セレスティアの神格が、白い大地に広がった。


 影はない。


 だが、神格の輪郭が見える。


 黒。


 白。


 淡白。


 三つの色が、剣神の中心で重なる。


 黒星が言った。


『主よ。我は重さを渡す』


 閃白が続けた。


『私は線を渡します』


 解白が言った。


『我は結び目を示す』


 セレスティアは頷いた。


「受け取ります」


 三振りの神剣が、セレスティアの神格へ沈む。


 武器として手にある。


 だが同時に、神格の一部として内側にある。


 セレスティアは黒い核へ手をかざした。


 剣を振らない。


 だが、刃は通っている。


「砕きます」


 黒星の重さが核の外殻へ落ちる。


「祓います」


 閃白の白線が濁りを裂く。


「解きます」


 解白の糸が縛りをほどく。


 そして、三つを一つにまとめて告げた。


「終わりなさい」


 黒い核が、音もなく消えた。


 割れたのではない。


 燃えたのでもない。


 ほどけたのでもない。


 砕かれ、祓われ、解かれた上で、終わった。


 神域の白い大地に、静けさが戻る。


 精霊王の声が、しばらく響かなかった。


 セレスティアは、手を下ろした。


 息を吐く。


 黒星と閃白は手にある。


 解白は背にある。


 だが、さっきまでとは違う。


 三振りの気配が、以前より近い。


 自分の外にある武器ではなく、自分の神格と繋がる刃。


 精霊王の声が、ようやく響いた。


「第一同調、成立」


 セレスティアは、少しだけ肩の力を抜いた。


「これが、神剣同調ですのね」


「入口だ」


「入口」


「そうだ」


 セレスティアは苦笑した。


「神域では、何をしても入口ですわね」


 黒星が低く言う。


『主はまだ若い』


 閃白が続ける。


『若いから伸びます』


 解白が言う。


『伸長余地大』


「解白、褒めております?」


『肯定』


「なら、ありがとうございます」


 だが、修行は終わらなかった。


 白い大地に、次の結界が現れた。


 今度は、三つ。


 黒い殻の結界。


 白く濁った瘴気の結界。


 細い糸で絡む縛りの結界。


 精霊王の声が告げる。


「次は、順序を変える」


「はい」


「砕けばよいとは限らぬ」


「はい」


「祓えばよいとは限らぬ」


「はい」


「解けばよいとは限らぬ」


「はい」


「選べ」


 セレスティアは、三つの結界を見た。


 左の黒い殻。


 中央の白濁。


 右の糸の縛り。


 普通なら、黒星、閃白、解白をそれぞれ当てる。


 だが、それでは修行にならない。


 セレスティアは、まず右の糸を見た。


 縛りが、白濁へ力を送っている。


 白濁が、黒い殻を内側から支えている。


 なら、先に砕けば、白濁が溢れる。


 先に祓えば、縛りが別の形に結び直す。


 先に解けば、黒い殻が落ちる。


 順序は。


「解白」


『何か』


「あの縛りを直接解けば、黒い殻は落ちますか」


『落ちる。だが、白濁が広がる』


「閃白」


『はい』


「白濁を先に祓えば」


『縛りが黒い殻へ直接接続します』


「黒星」


『何か』


「黒い殻を押さえ込めますか」


『砕かず、重さで封じることは可能』


 セレスティアは頷いた。


「では、黒星で黒い殻を砕かず封じます」


『承知』


「閃白で白濁を細く祓います」


『承知しました』


「解白で、最後に縛りを解きます」


『承知』


 セレスティアは両剣を構えた。


 黒星を振り下ろさない。


 黒い殻の上へ、重さを落とす。


 砕くのではなく、動きを止める。


 閃白を大きく振らない。


 細い白線だけを通し、白濁の逃げ道を祓う。


 そして、解白。


 背の小剣が淡く光り、糸の結び目へ届く。


 解く。


 三つの結界は、崩壊しなかった。


 静かにほどけた。


 黒星が低く言った。


『砕かぬ重さ』


 閃白が続ける。


『広げぬ祓い』


 解白が言う。


『乱さぬ封解』


 精霊王の声が響く。


「よい」


 セレスティアは、少しだけ微笑んだ。


「斬らない神剣同調ですのね」


「そうだ」


「神剣は、斬るためだけではない」


「その通りだ」


 そこから先、第三層の修行は速く進んだ。


 黒星で砕く。


 だが、時には砕かない。


 閃白で祓う。


 だが、時には祓いきらない。


 解白で解く。


 だが、時には結び目を残す。


 セレスティアは、三振りを使い分けるのではなく、三つの役目を同時に見るようになった。


 砕くべきか。


 祓うべきか。


 解くべきか。


 それとも、封じるべきか。


 待つべきか。


 残すべきか。


 神剣を得たからといって、何でも斬ればよいわけではない。


 神剣同調とは、力を合わせることだけではない。


 力の使い過ぎを防ぐことでもあった。


 十個目の結界。


 百個目の結界。


 千個目の結界。


 神域の時間は歪んでいる。


 どれほど続いたのか、地上の感覚では分からない。


 セレスティアは何度も失敗した。


 黒星で砕きすぎた。


 閃白で祓いすぎた。


 解白で解きすぎた。


 砕きすぎれば、守るべきものまで割れた。


 祓いすぎれば、残すべき記憶まで薄れた。


 解きすぎれば、必要な封印まで緩んだ。


 そのたびに、精霊王の声が飛んだ。


「過剰」


「はい」


「急ぎすぎ」


「はい」


「見ていない」


「はい」


「選べ」


「はい」


 黒星も叱った。


『主よ。砕く前に見るべきだ』


 閃白も言った。


『祓う対象を広げすぎです』


 解白も容赦なかった。


『封解過多。主、雑』


「雑とまで言いますの?」


『事実』


 セレスティアは反論できなかった。


 雑だった。


 力があるから、広く使ってしまう。


 神剣だから、多少強く使っても通ってしまう。


 だが、それでは駄目だった。


 邪神本体の理は、強く斬ればよいものではない。


 強く斬った結果、世界側の封印まで壊せば意味がない。


 強く祓った結果、死者の名まで消せば意味がない。


 強く解いた結果、必要な楔まで外せば意味がない。


 神剣同調に必要なのは、力ではなく精度だった。


 セレスティアは、何度も失敗しながら、少しずつ学んだ。


 黒星の重さを、刃ではなく指先のように使う。


 閃白の線を、斬撃ではなく針のように通す。


 解白の糸を、切断ではなく結び目をほどく手のように扱う。


 そして、三つを自分の神格で包む。


 荒々しい剣戟ではない。


 神の手術に近かった。


 やがて、最後の結界が現れた。


 それは、人の形をしていた。


 死者に似ていた。


 だが、死者ではない。


 邪神に縛られた魂の座を模したもの。


 黒い殻が身体を覆い、白い濁りが胸にあり、淡黒い糸が魂の座を縛っている。


 セレスティアは、動けなかった。


 見た瞬間、前世の自分を思い出したからだ。


 眷属セレスティア。


 邪神格に操られた肉体。


 死してなお剣を振り続けた自分。


 黒星が低く言った。


『主』


 閃白が静かに言う。


『これは模したものです』


 解白が淡く続ける。


『記憶刺激あり。注意』


 セレスティアは、息を吐いた。


「分かっています」


 精霊王の声が響く。


「救え」


 セレスティアは、顔を上げた。


「救う」


「砕きすぎれば魂の座が壊れる」


「はい」


「祓いすぎれば記憶が消える」


「はい」


「解きすぎれば、形を保てず崩れる」


「はい」


「救え」


 難しい。


 討つより難しい。


 斬るより難しい。


 滅ぼすより難しい。


 セレスティアは、黒星を構えなかった。


 閃白も構えない。


 解白も抜かない。


 三振りを神格の中へ沈める。


 まず、見る。


 黒い殻は邪神の防壁。


 白濁は穢れ。


 糸は縛り。


 だが、その奥にある魂の座は、壊してはならない。


 黒星。


 砕くのではなく、外殻に亀裂を入れるだけ。


 閃白。


 祓うのではなく、白濁の通り道を作るだけ。


 解白。


 解くのではなく、結び目を緩めるだけ。


 そして、セレスティア自身の葬送神格で、眠りへの道を示す。


 セレスティアは、静かに手を伸ばした。


「砕かず、開きます」


 黒星の重さが、外殻に細い亀裂を入れる。


「祓わず、澄ませます」


 閃白の線が、白濁の中心を細く通る。


「解かず、緩めます」


 解白の糸が、魂の座の結び目を少しだけほどく。


 最後に、セレスティアは言った。


「眠りなさい」


 人の形をした結界が、静かに崩れた。


 破壊ではない。


 消滅でもない。


 眠るように、白い光へ変わった。


 その光は、しばらくセレスティアの前に漂った。


 そして、神域の大地へ沈んだ。


 精霊王の声が響いた。


「第三層、通過」


 セレスティアは、深く息を吐いた。


 黒星が低く言う。


『主よ』


「はい」


『今のは、よかった』


 閃白が続く。


『砕き、祓い、解く力を、抑えました』


 解白が淡く言う。


『救済成功。過剰介入なし』


 セレスティアは、少しだけ笑った。


「ようやく褒められましたわ」


『たまには褒める』


『必要な時は褒めます』


『記録価値あり』


 セレスティアは、神域の白い大地に座った。


 第三層の修行で、神格はさらに深まっていた。


 力が増したというより、精度が増した。


 三振りの神剣が、以前より自分の内側に近い。


 黒星は重く砕く。


 閃白は清く祓う。


 解白は静かに解く。


 だが、それらは別々ではない。


 剣神セレスティアの神格を通じて、一つの刃となる。


 セレスティアは、ゴルドの包みを開いた。


 今度は豆を固めた携行食を手に取る。


 噛む。


 硬い。


 地味。


 だが、味がある。


「親方の携行食は、どうして全部硬いのでしょう」


 黒星が低く言う。


『噛めば分かる』


 閃白が続く。


『地上への錨です』


 解白が淡く言う。


『顎強化』


「それは違いますわ」


 三振りは沈黙した。


 少しだけ、神域に笑いが生まれた。


 遠く、第四層への道が開く。


 そこからは、声が聞こえた。


 優しい声。


 責める声。


 囁く声。


 邪神の理を模した問いの声。


 セレスティアは、豆の携行食を噛みながら、その道を見た。


「次は、問答ですのね」


 黒星が低く鳴った。


『邪神問答』


 閃白が澄んで言う。


『言葉で主を揺らす層です』


 解白が淡く告げる。


『主の責任結び目、多発予測』


 セレスティアは、苦笑した。


「今から言われると気が重いですわ」


『備えよ』


『備えてください』


『備え必須』


 セレスティアは、残りの携行食を包みに戻した。


 そして、立ち上がる。


 第三層。


 三振りの神剣。


 黒星。


 閃白。


 解白。


 三つの刃は、一つの剣神神格へ近づいた。


 まだ完成ではない。


 だが、確かに進んでいる。


 セレスティアは第四層への道を見据えた。


 次は、剣ではなく言葉の戦い。


 邪神の問いに、剣神として答える修行である。

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