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毒・毒・毒!!  作者: マネージャー
38/65

超絶遠距離攻撃

「待て!! 逃げるな。せめて、【ガナナーガ】の毒だけは吐き出させてからいけ!!」


 なんて、俺の声が届くわけもない……と思ったけど、巨大鳥はこちらに振り向いた。いや……俺とは別の何かか? 攻撃を仕掛けてくる事もなく、数秒が経過したか。



LV5→LV7


パラメーター上昇


PP+4


 当然のレベルアップしたという事は、戦闘が終わった事を意味していて、これは【ガナナーガ】に勝利扱いになってしまったのか!!



 巨大鳥も停止するのを止めて、【カント】の方へ移動を開始した。流石にあの高さは【投げナイフ】では届かないし、ポイの攻撃も【羽ばたき】で当てる事も無理だったし……



「あの登場の仕方はないだろ。しかも、あの巨大鳥の野郎……発見したのに???のままだし」



 爺さんのクエストはまだまだ先が長い……というか、【カント】に向かうという事は他のクエスト、イベントと連動するんじゃないかと思ってしまう。



「はぁ……【ガナナーガ】の毒は諦めるしかないか。取り敢えず、爺さんのところに行って、進展があるのか確認しよう」



 道具屋から貰った地図を信じれば、【イチバン】近辺の毒は何もなし。爺さんの話を聞いた後は、【カント】に向かおう。そこからが【求】の本当の始まり……



「今の状態だと進展はなしや。ここまでやと同じ流れになってまう。やけど、丁度良いタイミングやった。ある意味、運命の出会いやったかもと思う」



「アカツキさん!? 何でここに……このままだと進展はなしというのは?」



【イチバン】にいたはずのアカツキさんが何故ここに? 【ガナナーガ】をソロで倒すようにと進言したはずなのに……いや、巨大鳥が襲ってくる事を知ってる感じがするぞ。



「アイツにダメージを与える。序盤で誰も出来んかった事や。これを逃した後、あの巨大鳥と遭遇したプレイヤーはおらん。この時に何かするしかない。あれは多分……シークレットボスやからな」



 あの巨大鳥がシークレットボス? だから、名前も知る事が出来ない???なのか? それと…出来ないアカツキさん達はこの時を利用するため、俺に協力したわけか。



「ああ……利用されたのは別に構わないんですけど、今更あれをどうにか出来るとは……戦闘も終了扱いになったみたいだし」



【調合師】だからって、あの距離をどうにかする道具なんかあるのか? 俺に声を掛けている場合じゃないと思うけど……



「戦闘終了になったからええねん。ヤク中はんの戦いを見せてもろたけど、職業はやっぱり【毒】やろ? 【ガナナーガ】を毒にさせたみたいやし。それと……この子は何者や。NPC……やろ? 人数制限もきちんと掛かってたからな」



 アカツキさんがポイの事が気になるのは仕方ないかもだけど……



「あの……黒鉄さんは? アカツキさんの相方なんですよね」



 黒鉄さんは用事があると言ってたけど、それはアカツキさんと一緒にするとばかり思ってたけど、周囲を確認しても姿は見当たらない。



「ん? 何か凄い音が聞こえるような……上空からか?」



 俺の言葉を遮るように轟音が(ほとばし)る。上空に巨大な光の矢が走り、巨大鳥に向かっていく。それは見事に被弾して、【カント】の方へ落下していく。



「もしかして……黒鉄さんがやったのか? 姿は全く……しかも、あんな攻撃をどうやって」



 巨大な光の矢も驚きだけど、それを放った距離の長さだ。巨大鳥は俺やポイを見たわけではなく、光の矢が来るのを警戒したのか?



巨大弓(バリスタ)やな。【イチバン】のところから放ったんや。副業を今は弓兵にしとんやったから、合わせ技になるんか?」



「イチバンからって……どれだけの距離があるんだ!! オンリーワンの職業といっても俺とは全然」



 アカツキさんには俺が【毒】だと薄々気付かれているなら仕方ない。ここで隠すのも失礼……【要塞】の事も教えてくれそうだし。



「【要塞】の職業について知らんのやな。あれは遅い。いや、戦闘中は一歩も動けん。その場で敵を待ち受けんとあかん。一つ一つの攻撃はかなり遅い。やけど、防御は鉄壁に近い」



 鉄壁だけど、一歩も動けない。攻撃も遅い。この縛りはオンリーワン職業なんだと思う。酒場で移動するのも今思えば、遅かったかも。流石に移動で一歩も動けないのはなしだろ。ここに来るのも、アカツキさんは間に合っても、黒鉄さんは無理だ。



「LV上げを簡単にするのに、ワイが敵を惹き寄せる道具を作ったんや。クロちゃんの防御やったら耐えれるからな。それに攻撃が遅いんやったら【気合】や【溜める】と攻撃力を上げるスキルを使って、一撃必殺を狙えばええ。全体攻撃にもなる」



 俺が最初に黒鉄さんを見たのもそんな光景だった。無双状態に見えたのも、そんな仕掛けがあった。確かに一歩も動いてなかったかも。



「今回はそれを極限まで溜めて、あのシークレットボスを狙ったんや。戦闘終了したんなら、アイツを狙う事が可能やからな」



「余計な事は言わなくていい」



 この場にいないはずの黒鉄さんの声が聞こえてきて。これは……フレンドになった事で連絡を取れるようになるやつか? 俺ではなくて、アカツキさんが連絡を受け取ったわけだ。

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