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毒・毒・毒!!  作者: マネージャー
32/65

隠しダンジョンが見つかったようです



「同じ場所の行き来を繰り返してるよな。一瞬で戻る方法はないもんかな」



 爺さんを残して、【イチバン】の街へ逆戻り。その時には敵を引き寄せるプレイヤーはいなくなってたから、【空気のような存在】を利用しての敵への不意討ち、【薬草】を入手等に力を注ぎながら。一瞬で街に戻りたい気持ちはあるけど、所持金Gがすっからかん状態。素材を集めて、売るしか方法がない。前回は爺さん飲みかけの【薬酒】を貰っただけで、酒場でタダでくれるわけもないだろうし……



「消える?」



 俺の独り言にポイが返答する。俺の真似をするように、【薬草】を摘んでくれている。しかも、俺のインベントリに入らないから、所持数枠が増えたた言っても過言ではないかも。



「消える? ……ああっ!! そんな事は出来るだけしたくない」



 ポイが言ってるのは死に戻りだ。ポイから見れば、死んだというよりも姿を消しただけ。しかも、街に戻ってるわけだから瞬間移動したと思うのも仕方がないよな。



「そろそろ深夜か……」



【求】は昼にやろうとしてるぐらいで、現実の方では深夜帯に入る。再開して時間はそれほどだけど、睡眠を取って万全な状態で挑むのもありだ。



「ん……街。入らない。多い。ここで。待つ」



【イチバン】の街に到着したのはいいけど、ポイが中に入ろうとしない。多い……というのは、プレイヤー達の事か? 無理矢理連れていくのも申し訳ないか。死んだ時や、一人で外に出た時も、ポイは俺を見つける事が出来たんだから大丈夫だろう。



「まずは道具屋で素材を売らないと……って、マジか」



【イチバン】の中を進んでいくと分かるんだけど、プレイヤーの数が倍以上に増えてる。勿論、新規プレイヤーよりもベテランのような雰囲気を持つ冒険者も。



「おっ……戻ってきたのかい? 【原初の森】が行けるようになって、この活気よ。冒険者達が品物を売ってくれるから、新作も増える予定だよ」



 道具屋は俺に気付き、声をかけてきた。道具屋の置かれてる物が増えてるのは確かで、プレイヤー達が売ってきた商品かもしれない。今も近くにプレイヤーはいるんだけど、道具屋の事を不思議そうに見ている。俺が相手には見えてないようだから、独り言を呟いてるとしか思えないだろう。



「そんな良い時で悪いんだけど……これを買い取って欲しいんだけど」



【毒消し草】、【ガナの蛇皮】、【獣肉(生)】と【イチバン】周辺で手に入る素材なだけに目新しさが全然ない。



「気にする事ないぞ。それも需要があるからな」



 道具屋は嫌な顔一つせずに受け取ってくれた。


 0→150G



【ガナの蛇皮】と【獣肉(生)】が高くついたのかも。これだけあれば【薬酒】は買えるだろう……買えるはず。一杯分じゃなく、樽や瓶なら分からないけど……



「いらっしゃいませ!! 立ち飲みでよかったら、どうぞ」



 酒場の中は満席。それもNPCじゃなく、プレイヤー達で埋まっている。昨日、今日の寂れ具合が嘘みたいだ。女店員姉妹、マスターと全員がせっせと働いている



「うおっ……凄いな。俺の存在が本当に薄れるぐらいだぞ」



【空気のような存在】で周囲に発見されないでいるけど、般若の仮面に着物姿、海パン一丁、着ぐるみ、プレイヤー達の姿にガスマスクだけでは全然目立てないと実感する。



「けど、何でこんなにプレイヤー達がいるんだ? 新しいクエストはないと言われたんだけど」



 掲示板にも新しいクエストは貼られてない。



「原初の森という場所でダンジョンが発見されたんですよ。そこを攻略するために集まってきてるの。人数制限や様々なギミックがあるみたいで、その攻略の会話をしてるんですよ」



 女店員姉が酒を運びながらも、俺の何気ない一言に答えてくれた。



「新しいダンジョン? 俺が調べた時はそんなのはなかったんだけど」



 俺が住んでいるだろう小屋すらも見つからなかったのに、他のプレイヤー達は凄いな。



「あのダンジョンの制限は五人までか。職業の構成は必要かも」


「LV制限もあるよな。初心者は絶対入れないし」


「一度失敗すると、その日は入れなくなるみたいだ」


「一階から毒だらけのダンジョンだろ。道具だと限界あるから、回復職は絶対必要だな」



 と酒場は情報交換の溜まり場とかしている。クエストを受けるプレイヤーはなくても、酒が売れてるようなので違った意味で、マスター達も忙しいんだろうな。

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