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毒・毒・毒!!  作者: マネージャー
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「あの……4G足りないみたいで……五本プラスじゃなくて、4Gまけて欲しいんだけど」



「投げナイフを最初に買ってくれるお客さんだ。4Gのためになしにするのも偲びない。お客さんの言うとおり、十本なら売ってあげようか」



 おおっ!! 言ってみるもんだ。道具屋や酒場の店員もそうだけど、こういう融通がきくNPC……AIを作った神野司は凄いなと実感する。



「助かります……これは」



【投げナイフ】は【木彫りナイフ】より小さい。洋食に出てくるナイフとフォークのナイフみたい物だ。毒消し草よりも安いだけはある……値段相応かもしれないけど、これは予想外。【ガナナーガ】に皮膚に弾かれるのが想像出来る。【毒(付与)】が出来たら……大丈夫だと思っておこう。



「ちなみに試し投げはしない方がいいよ。敵に当たろうが、当たるまいが消費された事になるからね」



 ともなれば、【ガナナーガ】相手にぶっつけ本番という事になるな。毒の確率を試すためにも無駄投げはしない方がいい。



「ん? お嬢ちゃんも投げナイフが気になるのかい? 武器は何も持ってなさそうだが……アンタの連れかい?」



 ポイに武器を持たせる……援護してもらえたら助かるかもしれないけど、それによって、敵の標的がポイになるのは避けたい。俺だけで済む問題じゃないかもしれない。ただ、無防備の状態よりも武器を所持していた方が安全なのも確かに。



「そうだけど……彼女に武器を買ってやろうにもGはさっきの投げナイフで0になってしまったから」



「う~ん……仕方ない。無事を祈るためにも、なしにした投げナイフ五本分をお嬢ちゃんにプレゼントだ。これはお嬢ちゃん専用だぞ」



 俺の【投げナイフ】を半分でも渡した方がいいのでは? と悩んだが、武器屋が気前よく、さっきのナイフ五本分をポイに渡してくれた……くれたんだけど、ポイ専用と強調したのは、俺が横取りするとでも思ったか?



「ありがとう。これ。必要」



 ポイはちゃんと武器屋にお礼をした。【投げナイフ】が必要なのは、ポイが持てる軽さなのかもしれない。それに敵と戦うという意識が目覚めた事に驚きだ……そのために必要なんだよな?



 武器屋はポイに【投げナイフ】を手渡しすると、その場から【投げナイフ】が消えたのはプレイヤーと一緒でインベントリがあるのかもしれない。




 これで準備完了。【イチバン山道】にある【薬草】を入手して、爺さんのいる村まで。今回は吸収缶を外さないでいいように、【薬草(食用)】より【薬草(貼用)】を優先しないとな。



「よし!! ポイ、出発するぞ」



 今回は【薬草】採取もそうだけど、少しでもLVを上げる予定だったのに、【イチバン】に来るプレイヤーの無双状態といったら……スキルの一つかもしれないし、道具の効果かもしれない。敵がプレイヤー一人に惹き付けられていく。そこで全体攻撃。パーティーじゃなく、全てが黒の装備に包まれたソロプレイヤー。他のプレイヤーのLV上げを邪魔してるんじゃないか? 主にLVの低い俺の……




「アイツも【イチバン】に向かうのか。あんな奴ばかり来ると……」



【ガナナーガ】の戦闘。参加出来るプレイヤーは四人まで。途中で申請した時、それを受けるのもありかと心の中で思ったけど、【カント】方面から来るプレイヤーが【ガナナーガ】に毒を使わないままに撃破する可能性もある。



「やっぱり、弱体化する道具を見つけるのがいいか。申請も名前やLVが表示されたら考えないでもないけど……今回は大人しいな。ガナガナ蛇はもういいのか?」




【ガナガナ蛇】もプレイヤーの方へ向かってしまうんだけど、ポイはそれを追いかける事もしなかった。それはこの状況だと面倒な事になりそうだったから助かるんだけど、酒場で食事したせいで満腹なのか?



「十分。もう必要ない」



 やっぱり、ポイは満腹みたいだ。そういえば、俺と一緒にいた時は一睡もしてないけど、途中で寝たりなんかはしないよな……満腹になると眠たくなったりするし……

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