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1-008.君の名は――そのころ長老は?

前話の長老視点Verになります。


一緒にいても常に自分以外は個別に動きます。

さてさてあの時長老に一体何があったのでしょうか?

 なぜじゃ。なぜわしは入れてもらえんのじゃ。

 ジュネの家の門を眺める。辺りに水を必死にまく門番と目が合う。口周りに布が巻かれ表情を覗うことができないが明らかに敵意のこもった視線をわしに向けてきた。やつらは舌打ちをするとすぐさま門周りの洗浄を再開した。なかなか匂いが取れないらしい。壁にもぶちまけたからの~ほっほっほ。


 わしは先ほどの見事な脱出劇を思い出す。


 わしと同じで門番に怪しい人物として警戒されたアッシュ(※誤解のあったものの実際は姫の恩人として警戒されていない)は運よく現れたジュネのおかげで家の中に入っていった。わしとジュネは知り合いじゃ。ジュネがいる前でわしが拘束されるはずがない。わしも後を追おうとしたのじゃがなぜだか門番に止められてしまった。しかたがないからジュネを呼んだんじゃがあやつは振り返らなかった。ジュネも長く生きとるからの。わしを無視するはずが無いじゃろうし。きっと耳が遠くなったのじゃろう。

 ともかくわしは入ろうとして門番に拘束されてしまった。やつらは王国騎士だけあって腕力もありわしの力をもってしても拘束を解くのは難しかった。

 途方にくれていたかわいそうなわしはそこで思い出したんじゃ。先日姫と遊んだらサマンサに怒られた。何かが悪かったらしい。騎士たちにも警戒されてしまった。じゃから今回わしは汚名挽回(※汚名返上の間違い)のために姫へ土産を持ってきていたのじゃ。

 シュルストレーミング(塩漬けニシンの缶詰)。世界一臭い食べ物の二つ名を持つ世界でも有名な一品じゃ。しかもこれはヌンサの滝壺ニシン産。きっと姫も喜んでくれるじゃろう。

 ともかくわしはそれを利用した脱出プランを考えた。一つを開けて周囲に悪臭を漂わせる。当然突如発生した悪臭の異常事態に門番は気をとられるはずじゃ。あっけにとられて拘束も緩むはず。わしはその隙をついて脱出するというわけじゃ。

 カーン。わしは缶だけにカーンと打ち鳴らして缶に穴を開けた。

 広がる悪臭。腐った魚と生ごみの臭いは慣れで多少耐性があるわしでもきつい。それでもこれだけの悪臭がすれば異常事態に拘束も解かれるじゃろう。

 しかし一向に拘束は解かれない。まさかこの門番をしている騎士も耐性を持っているというのか?早く拘束を解いて逃げるんじゃ。なぜ逃げない。くそう臭い。臭いぞ。頼むから放してくれ!お願いじゃ。臭いに耐えられなくなってきてわしはもがいた。しかしそれが功を奏した。拘束が緩みついにわしは脱出に成功したんじゃ。

 しかも最期にわしはやつらが簡単に追ってこれんように缶詰中の汁を撒き散らして逃げた。


 ふふん。見事じゃろ。こうして見事な頭脳プレーで逃れたわけじゃ。まあ、ただ一つ予想外じゃったのは門番が拘束したまま気絶していたということじゃな。それとあやつらわしの見事な脱出の手腕が気にくわなかったらしい。わしのことを指さしてくそじじいと罵りおって。もらすなよ、とか小声で言っとったがわしはジュネと違って耳がいいんじゃ。おぬしらがいくら小声で話し合って話を漏らさないようにしようとわしへの悪口を聞き漏らしてなるものか。なになに?ん?脱糞?失禁?よくわからんが騎士の誰か粗相をしたようじゃ?不憫じゃのお。ああはなりたくないものじゃ。


 わしは拘束を解くために開けたニシンを食べる。塩抜きし取らんからきついがしかたない。わしは食べ物を大事にするヌンサじゃからな。偉いじゃろ。


 しかしどうやって入ろうかの。門番はずっといるし。家の中にも騎士達がいるようじゃ。

 ふ~む。考えてたら腹が立ってきた。

 大体なんでわしがは入れんのじゃ。

 わしはヌンサの長。長老じゃぞ?ヌンサは国章に描かれている。この国の守護生物(ナマモノ)。その頂点に立つわしがなぜこんな扱いを受ける。長としての責務だってはたしておる。欠損した体を元に戻すために旅をしていた錬金術師の兄弟に教えてもらった等価交換の法則が成り立つのであれば、それに見合う還元がわしにあってもいいはず。


「じゃから入れろ!」


 わしは怒りのままに門へと突撃する。

 カチャ。門番が迷わず剣を抜いた。


「すいませんでした~」


 わしは迷わずジャンピング土下座をした。争いを起さず穏便に収めるのも大事なことじゃ。

 立ち上がるとわしは戦略的撤退をした。


 さてどうするかの。結局このままでは入れんわけじゃが。引くわけにもいかん。何しろわしには姫にシュルストレーミング(塩漬けニシンの缶詰)を届けるというミッションがあるんじゃ。すなわちこのMission Impossible(極めて危険で難しい任務)をこなして見せよう。


 頭にバンダナを巻く。手のひらを上にして中空に手をやると求めていたものが乗せられた。


「さすがヤマダくんじゃ」


 手渡してもらった通信機。指でつまめるくらいの四角いマイクと耳に引っ掛けて固定するイヤホンをそれぞれセットする。そして通信機の電源を入れるとかの戦術諜報アクションゲームのごとく通信を開始した。


「こちらエルダー。どうぞ」

『何が「どうぞ」ですか!だいたいエルダーって何です?あなた長老ですよね』

「その声はウィッチか」

『何が「ウィッチ」ですか!』

「作戦中はコードーネームで呼び合うのが普通じゃろうが」

『何がコードネームですか』

「ウィッチが気に入らないということか。ならば語呂の似ているビ『それ以上言ったら隕石落とすわよ』わしが悪かった」

『私はダーリン一筋です。そんなしりの軽い女じゃありません。まったく。いきなりヤマダくんが通信機渡してきたからなにかと思って出てみれば・・・・・は~もういいです。これは所謂あれよね。前世で子供たちが軍隊の真似事して遊んでいたごっこ遊び。なつかしいわね~あの子達元気にやってるかしら』

「なにがごっこ遊びじゃ。バカにしおって」

『あ~うんそうね~。そうだよね~遊びじゃないもんね』


 なんじゃろう?肯定されているはずなのにバカにされているような気がするのう。


『ところで長老はアッシュを追いかけていったはずよね。アッシュはどうしたの?街にたどり着けた?あの子ってうちの子たちと同じでシャイなところあるから心配なのよ』


 お主はアッシュの母親か。そのツッコミが咽に引っかかる。ツッコミがすんなりと出てこない。やはりツッコミはアッシュでなければ。わしでは駄目だというのか。戦慄を覚える。ツッコミ(アッシュ)が必要だ。早く合流しなければ。


「無事街についたわい。アッシュはジュネに連れられてジュネの家に行ったわ。わしもついてったんじゃがの。途中で門番をしていた姫の護衛になぜか勘違いされて止められてしまっての。中に入ることができずにしかたなく屋敷の外にいるわけじゃ」

『じゃあ門番の人に説明して誤解といて入れてもらえばいいじゃないですか』

「それができんからこうして連絡したんじゃよ。何か言い方法はないかのお」

『・・・・・・あ、ちょっと。そうあなたのこと呼んでるの。いいからこっち来てくれる。あのね。長老が困ってるらしいのよ。相手してあげてくれる?そう。そうなのよ。であなたの知恵を貸して欲しいのよ。あなたって前世有名な軍師だったんでしょ?え?余生ぐらい静かに暮らしたいって?ヌンサに転生したわけだし。前世でもう死んでるじゃないの?え?死んでない?女媧(じょか)を倒して後は朽ち果てるのを待つだけとの~んびりと釣りをして瞑想に耽っていたらヌンサになっていた?死んでない。そんなの知らないわよ!まあいいわ。替わるから後よろしくね』


 ジュネの家に入るためにサマンサに相談を持ちかけたのだがなにやら別のヌンサに替わったらしい。だれじゃろうか?


「こちらエルダー。どうぞ」

『ああ。そういうノリですか。こちらフィッシャー。どうぞ』

「フィッシャーじゃ分からん。名を名乗らんか!」

『・・・わかりました。太公望です』

「おお。釣り名人の太公望か。お主ならいい知恵を出してくれそうじゃな」

『ご期待に応えられるよう頑張ります。それで状況を説明いただいてもよろしいでしょうか?』


 わしは伝えられる限りのことを伝える。家の塀の壁のつくり。塀の高さ。塀の上は猫のジュネが乗れるように槍のような短い柵や有刺鉄線はないこと。塀の内側は姫の騎士たちが巡回警備しており、正面玄関前の庭にはテントを建が立ってて人が集中していること。


『すみません。お手上げです』


 匙を投げられた。


「お主それでも有名な軍師か」

『あきらめること。撤退することも兵法です』

「そう言わず。何とかならんかの?」

『わかりました。ではもう一度周りを確認してみましょう。もしかしたら見えていないだけで何かあるかもしれません』

「そうじゃのお」


 周囲を見渡してみるがやはり何も無い。塀を登るのに使えそうな木も塀の壁が崩れて掘れそうな部分もなにもない。何よりも街灯はついているものの一寸先は闇で覆われている。と暗闇の中から何かが出てきた。

 出てきたのは人間大の黄色いトカゲ。さすがにこれには長老もビックリした。しかしこれもさっきとは違う箇所だ。伝えるだけ伝えてみよう。


「黄色いでかいトカゲがおる」

『黄色いでかいトカゲですか?』

「うむ。黄色いでかいトカゲじゃ。わしが乗れる位の大きさがある」

『なるほど。もしかしたらそれは木星トカゲかもしれませんね。チャンスです長老。今すぐそのトカゲに跨ってください』

「トカゲの上にかの?」

『急いでください。早くしないと』


 急かす声に半信半疑で黄色いトカゲに跨ってみる。と景色が暗転。次に目に入った景色は部屋の中だった。周りにはかまどに調理台、器具と台所であることがすぐに分かった。しかしそれよりも大事なことがあった。台所の中にアッシュとジュネがいたのだ。間違いない。ここはジュネの屋敷の中だ。


「やった入れた・・・」


 視界が暗転。景色がまた変わった。家の壁が目の前にある。どうやら屋敷の外らしい。


『やはり木星トカゲだったようですね。木星トカゲはボソンという空間を飛ぶ力を持っています。おそらくジュネさんの屋敷内に木星トカゲの好物であるパプテマス・シロップがあって屋敷内に進入するところだったのでしょう。入れてよかったですね』


 つながったままの通信から長老が屋敷内に入れたのだと思った太公望が何が起きたのかを説明する。


「太公望。このトカゲのことは分かった。しかしじゃ。屋敷内に一度は入れたのじゃがすぐに外に出てしまったんじゃ。心当たりはあるかの?」

『なるほど。いま外にいるのですね。さすがジュネさんです。たぶん木星トカゲが家中にボソンしてきたら外に転移するように対策をしていたのでしょう』

「ふむ。ならこれ以上こやつの上にいても中には入れんということか。まあいいわい。少なくとも塀の中には入れたからの」


 周囲を見渡すと四方に家の窓の明かりがある。どうやら中庭にでたらしい。トカゲがボソンしないということはここに閉じ込められたということになる。たぶん木星トカゲが出たらここに飛ばして後で始末するようにしているのだろう。弱肉強食。大自然の掟とはいえ世知辛い世の中じゃな。


「短い間だったが世話になったの」


 木星トカゲの背から降りる。とりあえず窓を覗いていると窓の一つにアッシュたちの姿が。こっちに気づいてもらおうと窓に近づき、開けられないか周囲を手でまさぐってみるがつかめるところが何も無い。窓枠もすべるだけじゃ。

 ええい。このままじゃ埒があかん。

 すこし乱暴じゃが窓を突き破ってやる。


 わしは助走のために後ろに一旦引いて窓から距離をとる。クラウチングスタートで窓へと向かって走り出した。くらえ。これがわしの一千万ヌンサパワーじゃ!

 しかし窓にタックルをかますはずが視界が暗転。


 窓への突撃は空振りし、姿勢を崩して転んでしまった。

 一体何が起きたんじゃ?辺りを見尼和してみると見覚えのある塀が目に入る。どうやら再び門の外にでてしまったらしい。ふむ。太公望とのやり取りを思い出す。屋敷にはトカゲを外にはじき出す対策がなされているといっていた。それと同じでトカゲが暴れたりしたときに家を壊されないように外にやつらを外に飛ばす対策がなされていたのかもしれんな。


 さてまた一からやり直しか。どうやって入ろうかの?と思ったらこれまた運よく黄色いトカゲが目の前を通り。跨ると同じようにして再びあっさりと中庭にたどり着いた。


 何とか戻ってこれたが窓は開けられんし・・・・・

 ガチャ。悩んでいると取っ手を回して扉を開ける音がして振り返ると開いた扉があった。どうやら明かりの漏れる窓が目立ちすぎて扉に気づかなかったらしい。扉から白い調理服を着た男が現れる。見た感じでは料理人のようだがその手には包丁が・・・・・殺される(さばかれる)!本能がそう叫んだが逃げ道が無い。しかし待てども料理人は首をかしげるだけで襲ってはこない。


「ヌンサ?失礼ですがお客人ですか?」


 しめた!?そう思った長老はすぐさま応える。


「Yes.that’s light!」

「そ・・・そうですか」


 残念ながら英語は通じなかったがニュアンスは通じたらしい。これが英語圏の人間だったら通じたし、rightとlightの微妙な間違いにも気づいたかも知れない。


「ところでおぬしは何をしに?」

「進入した木星トカゲの処理ですね」


 躊躇なく包丁を振るう料理人。グエ~、と目の前でトカゲが首を落とされた。仮にも人間大の大きさもあるトカゲの首を一振りで切り落とすとはこやつ只者じゃない。危機感を再び覚えた長老はすぐさま開けられた扉へ。


「わしはこれで失礼する」


 家の中へと飛び込んだ。飛び込んだ先で通信を再開する。


「こちらエルダー。どうぞ」

『それまだやってたんですか?』


 出たのはサマンサだった。


「ぬ。太公望はどうした?」

『家の中には入れたみたいだからミッション完了ですね、って帰ったわ』

「そ、そうか。もう少し知恵を駆りたかったんじゃがのう」


 曲がりなりにも家の中に入れたのはトカゲのおかげとはいえ、太公望の知恵があってこそだった。それだけに帰ってしまったのは残念だ。まあ帰ってしまったものはしかたがない。すぐさま気持ちを切り替える。


『それでどうかしましたか?私だって暇じゃないんです。用が無いなら切っていいですか?』

「ま、待つんじゃ」


 すぐさま切りかねない様子に思わずサマンサを止めるが、とっさに止めてしまったが何を聞けばいいんじゃろう?頭の中の整理ができていない長老の頭上に?マークが浮かんだ。


『分かりました。早くしてください』


 いかん。このままでは怒られる。雷の一つでも落とされるかも知れない。


「無事ジュネの家に入れたんじゃ」

「それで?」

「道に迷ってしまっての。そうじゃ。サマンサなら家の中をしっとるじゃろ。道を教えて欲しいんじゃ」


 われながらとっさの思いつきとはいえ、うまく知恵が働いたものだと感心する。


『・・・・・いまどこにいるんですか?』

「中庭につながる扉の近くじゃ」

『それで行き先は?』


 そういわれて考えてみる。さっきアッシュとジュネを見かけた場所は台所だった。ということはどこかで夕飯を食べていることになる。ぐ~、と腹の音がなった。


『卑しい音がこっちまで聞こえてますよ。は~ちょうど夕食の時間帯ですし。行き先は食堂ですか?』

「そうじゃと思う」

『思う?』

「食堂であっとる」

『・・・・・わかりました。食堂まで案内します。直接指示しますから歩いてください』

「わかった」

『まずは中庭に出る扉を前にして左に進んでください。そして――』


 サマンサの指示に従って屋敷の中を歩き始める。そしてやがて扉の前にたどり着く。扉の先から漏れる聞き覚えのある声。間違いないこの先にアッシュたちがいる。


『着いたかしら?』

「うむ。たどり着いたぞ」

『そ。じゃあ通信切りますからね。もうかけてこないでください』


 一方的に通信を切られた。

 なんか切ない気分になる。それでもやっと目的を達成できそうだ。部屋の扉を開けようとしたときだった。

 ガコンッ。音共に床が消えた。


「そんなバカな~~~~~~~~~」


 穴は長老の叫び声ごと長老を飲み込んだ。

 その後下水道に落ちて濁流にのまれてまた家の外へ戻ることに。

 しかしこれできらめる長老ではない。長老は再び木星トカゲを探し出し中庭へジャンプ。今度はいつ開くかわからない扉を無視して中庭の木を上る。窓には掴むところが無いが家の壁には恒などの段差がある。何度も壁に飛び移りそこねて落ちながらも繰り返し。ついに壁の恒を使い屋根の上へと上ることに成功した。

 そして煙突を見つけていいアイディアが閃いた。煙突=サンタクロース。これじゃ。サンタクロースなら怪しまれることもない。それにサンタクロースの姿で袋からプレゼントを渡すという粋な計らいでシュルストレーミング(塩漬けニシンの缶詰)を渡すことができる。姫も喜びわしも回りに見直されて一石二鳥ではないか。

 さっそくヤマダくんを呼び出してサンタクロース衣装を貰う。そしてサンタクロースの格好で煙突から進入を開始した。

 煙突には鳥避け傘が着いて邪魔をしていた。煙突掃除用に人が入れるはずだから取れるか隙間を広げられるかと思ったが取れないし隙間は広がらなくて通れない。それでも何とか隙間をこじ開けて苦戦したが潜り込む。しかし今度は煙突の四角形に自分の大きさがあわなかった。


「なんじゃこんなもん。形が噛み合わないのならわしが煙突の形に合わせればいいんじゃ」


 結局無理やり自身を煙突に捻じ込んで四角い形になることで煙突の中にやっと入り込む。下の方に光が見える。声も聞こえる。もう少しじゃ。


 ガシャー。

 金属音ともに光が消えて真っ暗になった。しかも何か聞こえてくる。


『カウントダウンスタート。スリー、ツー、ワン、ヘルファイア』


 ボーーン!

 爆発音共にしたから光が視界を埋め尽くした。


「光?ときが・・・・・(とき)が見える」


 煙突カバーごと長老は外に放り出される。屋根のカバーとの衝突で遠くに吹き飛ぶことが無かったが、気を失ったまま屋根をごろごろ転がった。そのまま正面玄関のところに落ちてぼろぼろのサンタクロース服の襟が屋根の上の角に引っかかり首を絞める。

 首吊り状態で普通ならそのまま窒息死するところだが、生命力の高いヌンサは死ぬことが無い。長老は目を覚ましては絞まる首に気を失う。

 そこに爆発で外にぶちまけられたシュルストレーミング(塩漬けニシンの缶詰)が長老に降りかかり、長老は臭いと首吊りの二重苦で目を覚ましては気絶することを朝に表に出てきたアッシュ発見され回収されるまで繰り返すことになった。


前話で長老がちょくちょく出ていましたが実はこういうことが起きていたんですね。(;´・ω・`)

きっと別の話で長老が周りにいないときも・・・・・・


ちなみに長老の本名は長老ではありません。長老は愛称です。なんと!!(゜Д゜ノ)ノ


1ヶ月くらいかけて3話描いたから次はいつになるだろう?

次回『旅路』お姫様と一緒に王都へ出発です。

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