表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「異世界は金で強くなるらしいので、現代から稼いで成り上がります」  作者: れいじ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/51

第21話 異世界を知る旅へ

第21話です。


ここから物語は、

「稼ぐ」だけでなく「世界を知る」フェーズへ入ります。


新たな旅の始まりとなる重要な回です。


ぜひ楽しんでいただければ嬉しいです。

夕方。


部屋の中は静かだった。


誰もが同じことを考えている。


東京タワー。


富士山。


そして――石板。


悠真が口を開く。


「……なあ」


リズとレオンが顔を上げる。


「俺、この世界のこと、もっと知りたい」


少し間。


でも、言葉は迷っていなかった。


「ただ稼ぐだけじゃなくて」


「この世界がどうなってるのか」


「ちゃんと見て回りたい」


レオンがすぐに笑う。


「いいね、それ」


軽い口調。


でも賛成は本気だ。


リズも頷く。


「うん、私も」


悠真は続ける。


「石板のこともあるし」


「絶対、関係あると思う」


「だろうな」


レオンが言う。


「偶然じゃない」


もう、決まっていた。


「じゃあ――」


「旅だな」



ただ一つ。


現実の問題。


「……学校」


悠真が呟く。


ユウイチを見る。


「頼めるか?」


ユウイチは少し考えてから答える。


「まあ、やるしかないだろ」


「共有あるし」


「なんとかなる」


悠真は少し安心した顔になる。


「助かる」


「その代わり」


ユウイチが言う。


「ちゃんと帰ってこいよ」


「……ああ」



準備。


地球側。


悠真は決めていた。


「……全部使う」


「どれくらい?」


リズが聞く。


「五百万くらい」


レオンが軽く笑う。


「思い切るな」


買う。


食材。


調味料。


日用品。


便利グッズ。


「これ売れそう」


「それもいいな」


気づけば。


山のような荷物。


「……無理だろこれ」


悠真が言う。


「無理だな」


レオンが即答。


「貸すよ」


収納鞄を軽く叩く。


「全部入る」


どんどん吸い込まれていく荷物。


「……チートだろ」


「魔道具だからな」


軽く笑う。


準備完了。


三人は天井裏へ。


ユウイチに声をかける。


「頼むな」


「任せろ」


短い会話。


そのまま穴へ。


落ちる。


感覚が変わる。


――異世界。


廃墟。


「戻ってきたな」


悠真が言う。


レオンが周囲を見る。


「ここ、いい場所だな」


「……だろ?」


悠真が少しだけ誇らしげに言う。


そのとき。


レオンが何かを取り出す。


一枚のカード。


「そうだ」


「これ、やっとくか」


「何それ?」


悠真が聞く。


「転移カード」


さらっと言う。


空気が一瞬止まる。


「……え?」


「転移?」


リズも少し驚く。


「かなり高いやつだよね」


「まあな」


レオンは軽く笑う。


「でもこれ便利なんだよ」


カードを地面にかざす。


光が広がる。


空間に何かが刻まれるような感覚。


見えない“印”がそこに残る。


「これでOK」


「……何が?」


悠真が聞く。


「ここに戻れる」


「何度でも」


一瞬、理解が追いつかない。


「……マジで?」


「マジ」


「これ、やばくない?」


「やばいよ」


レオンは普通に言う。


「だから高い」


悠真は少し黙る。


そして。


「……助かる」


本音だった。


「だろ?」


「これで地球も行き来しやすい」


「確かに」


リズも頷く。


これで。


拠点は確保された。


完全に。



「じゃあ次」


レオンが言う。


「鞄だな」


街へ。


魔道具屋。


独特の空気。


光る道具。


静かな店内。


「収納鞄」


レオンが言う。


店主が無言で奥へ。


持ってくる。


一目で分かる。


格が違う。


「……でかい」


「容量十倍だ」


値段も重い。


悠真は少し迷う。


でも。


「……買う」


決断。


これで全部持てる。


さらに。


装備。


軽い防具。


短剣。


スキルカード。


バリア。


飛行。


身体強化。


必要なものを揃える。


気づけば。


「……金、ほぼないな」


悠真が言う。


「いい使い方だ」


レオンが言う。


「稼げばいい」


「だな」



「で、どこ行く?」


悠真が聞く。


レオンが少し考える。


「……いい街ある」


「“グラード・マーケット”」


リズが反応する。


「聞いたことある」


レオンが続ける。


「通称、“金の街”」


「金を持ってるやつが上」


「持ってないやつは相手にされない」


悠真が苦笑する。


「この世界らしいな」


「だろ?」


でも。


レオンの表情が少しだけ変わる。


「ただな」


「ちょっと変なんだよ」


「変?」


「金の回り方が異常」


「……異常?」


「多すぎるんだよ」


空気が少し変わる。


「まあ、行けば分かる」


レオンが言う。



街の外。


馬車。


三人は乗り込む。


悠真が一度振り返る。


最初の街。


全部が始まった場所。


「……行こう」


前を向く。


馬車が動く。


新しい街へ。


新しい展開へ。


そして――


この世界の“歪み”へ。

第21話を読んでいただきありがとうございます。


今回は、

・旅に出る決断

・ユウイチによる地球での生活代行

・転移カードによる拠点確保

・装備とスキルの強化

・新たな街「グラード・マーケット」の登場

を描いています。


特に転移カードの存在によって、

今後の行動範囲や戦略が大きく広がりました。


そして「金の街」という新たな舞台。

この世界のルールがより極端に現れる場所になります。


ここからは、

・資金稼ぎ

・戦闘

・謎の解明

が同時に進んでいきます。


物語としても一段ギアが上がるポイントです。


よろしければブックマークや評価をいただけると励みになります。


引き続きよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ