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第4話:学園都市への招待

廃墟探索の依頼を終えて数日。

ユーマたちはギルドで次の依頼を探していた。

その時だった。

入口から立派な服を着た男が入ってくる。

周囲の冒険者たちが少しざわついた。

男は真っ直ぐ三人の前まで来る。

「ユーマ様、アイ様、ミア様でお間違いありませんか」

「そうだけど……」

ユーマが答えると、男は一礼した。

「王都英雄学園より招待状をお持ちしました」

そう言って封筒を差し出す。

アイが受け取り、中を確認した。

「入学試験の案内?」

「双星の英雄候補として、お三方に試験を受けていただきたいとのことです」

ユーマとミアが顔を見合わせる。

「学園って、あの貴族とかが通うところ?」

「たぶん」

アイは少し考えてから頷いた。

「行くだけ行ってみよう」

「王都かぁ!」

ミアは嬉しそうに尻尾を振った。

「楽しそうです!」

こうして三人は王都へ向かうことになった。

四日後。

馬車を乗り継ぎ、王都へ到着する。

高い城壁。

石造りの街並み。

リリアンとは比べものにならないほど大きな街だった。

「でか……」

ユーマが思わず呟く。

ミアも口を開けたままだ。

「迷子になりそうです……」

英雄学園は王都の中心近くにあった。

白い校舎と高い塔が並び、多くの生徒たちが行き交っている。

試験内容は実技試験。

模擬戦形式だった。

「始め!」

試験官の合図と同時に戦闘が始まる。

ユーマの相手は上級生の剣士だった。

相手の剣をかわし、懐へ潜り込む。

一瞬で勝負が決まった。

木剣が相手の喉元で止まる。

「そこまで!」

観客席からどよめきが起こった。

「あの子強いな」

「見た目とのギャップがすごい」

そんな声が聞こえる。

続いてアイ。

光魔法を使いながら複数の相手を同時に制圧した。

試験官たちが驚いた顔で何かを書き込んでいる。

ミアも負けていなかった。

正確な射撃で次々に標的を撃ち抜いていく。

結果は三人とも合格だった。

老魔法使いの試験官が頷く。

「十分な実力だ」

その日のうちに寮へ案内された。

ユーマは女子寮。

アイは男子寮。

ミアは獣人専用区画だった。

「じゃあまた後でね」

別れる際、ユーマは少しだけ緊張していた。

女子寮に入るのはまだ慣れない。

案内された部屋では、一人の少女が待っていた。

茶髪を肩まで伸ばした元気そうな少女だ。

「あっ、新しいルームメイト!」

少女は立ち上がった。

「私はリリア! よろしくね!」

「ユーマです」

「髪きれいだね!」

いきなり褒められ、ユーマは少し困る。

「ありがとう……」

その後もリリアはずっと喋っていた。

寮のこと。

授業のこと。

人気の店のこと。

気付けば夕方になっていた。

夜。

中庭で三人は再び合流した。

「どうだった?」

アイが聞く。

「ルームメイトが元気な人だった」

「私は寮ご飯がおいしかったです!」

ミアが元気よく手を挙げる。

アイは苦笑した。

「それは良かった」

三人でしばらく話したあと、空を見上げる。

王都の夜空には星が広がっていた。

明日からは学園生活が始まる。

どんな毎日になるのか。

まだ誰も知らなかった。



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