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ルミナスと星還のテラ 〜帰還した攻略者と光羽竜の召喚譚〜

作者:正香
最新エピソード掲載日:2026/06/26
第一話「届かぬ答え」あらすじ

神代真尋は、異世界テラで十年もの歳月を戦い続けてきた。孤児として生きてきた彼にとって、その世界で出会った仲間たちは、初めて手に入れた家族のような存在だった。だが今、真尋たちは世界を滅ぼそうとする最後の敵と対峙していた。

戦いは限界を超えていた。仲間たちは傷つき、星狼も倒れかけ、それでも誰一人として諦めてはいなかった。敵はなお圧倒的な力を持ち、黒い靄や影の刃を放ちながら、真尋たちを追い詰めていく。真尋は自身の異能を使い、代償として右腕に砕けるような痛みを受けながらも、最後の一撃にすべてを懸ける。

胸の奥から湧き上がった光は、肩、腕、手首、掌へと流れ、拳へ収束していく。敵の余裕は消え、均衡が崩れた一瞬、真尋は拳を叩き込む。世界を覆っていた闇は砕け、歓声と泣き声、安堵の声が戦場に広がった。

真尋は勝利した。仲間たちと共に、この世界で生きていけるはずだった。だがその直後、彼の前に無機質な選択肢が現れる。攻略者への特典。それは地球への帰還か、テラへの残留かを迫るものだった。

真尋は叫ぶ。自分は残りたいのだと。仲間たちのもとへ、家族のような場所へ、帰りたいのだと。しかし声は届かない。光が彼を包み、伸ばした手は仲間にも星狼にも届かない。

次の瞬間、真尋は地球の自室に戻っていた。戦いの熱も、仲間の声も、すべてが遠ざかっていく。ただ胸の奥には、選びきれなかった後悔だけが残っていた。
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