キルフィールの未来
キルフィール
名前を直訳すると、死を感じるとなる、天使
しかし、そのような名前の天使はこの世には存在しないとされている。
―キルフィールの城
「っち!なんだよ!!」
怒鳴りあげながらキルフィールは机に置いてあった林檎をひねり潰した。
その様子を見ていたビュートはいつもより怒ってるキルフィールに心配するように
「どうしたんですか、キルフィール様」
と声かけるがキルフィールは苛立ちながら
「うるさい!!ハエ叩きで潰すよ!」
とキレ気味に後ろから声をかけてくれるビュートにグーで顔を殴りつけた。
「ふーんふーんふふふーん♪」
「ロヴもさっきからその鼻歌うるさい!」
キルフィールは机に置いてあったフルーツナイフをロヴのこめかみを狙うように投げた。
「バッド・ロマンスは名曲だよ? 天使なのにそんなことも知らないの?」
そう語りながらロヴは銃を取り出し冷静に飛んでくるフルーツナイフに向けて放ち 飛んでくる方向を少しだけ変えて動かずに避けた。
フルーツナイフはロヴの右側にある壁に刺さり アレプトは少しため息をつきながらナイフを壁から抜いて丁寧にタオルで吹き始めた。
「まぁ?いいじゃん?天使の才能持つやつを手にしたんだし」
とロヴは親指で誰かを指した。
指の先にいるのは必死に声をあげようとしてるがタオルで口を塞がれ椅子に縛り付けられてるドリーだった。
キルフィールはその姿を見るや否やに機嫌斜めだったところを一変 嬉しそうにドリーを見つめながら
「まぁねぇー あそこでMOJの奴らが来なければこれからも友達として利用できたのに、まぁそれよりこの子よねぇ」
キルフィールはゆっくりドリーに近づき ドリーの目から恐怖で出ている涙を指で拭き取り 指についた涙を舐めた。
「うわー、きっしょ」
とロヴは銃を乾拭きしつつキルフィールを横目に見ながらそう呟いた。
「今更? ここには ハエと死体と殺人鬼が集まってるのよ?」
と笑いながらキルフィールはハエの時はビュート 死体の時はアレプトを 殺人鬼の時はロヴを指さし答えた。
「ビュート 例の音楽を流して」
「はい、分かりました。」
そういうとビュートは古いターンテーブルにとあるクラシック曲が再生されるレコードを置き針を落とした。
大人しい曲調で始まったクラシックはロヴにとって聞き覚えがなく 近くにいたアレプトに
「この曲は何?」
と囁き問いかけた。
「ガブリエル・フォーレ作曲 組曲ドリーに入ってる第3曲 Le Jardin de Dolly よ」
と聞こえるわけないはず問いかけにキルフィールが答えた。
「ここからは転生の儀式をするの ビュート ロヴ 部屋から出てってちょうだい。」
キルフィールは先程とは別人かのような振る舞いで2人に対し冷たく語った。
本能的に従わざるを得ない感覚に陥った2人は足音ひとつ立てず部屋から出て行った。
「アレプトちゃん 誰か来てもいいように剣を構えててね」
「我が主 仰せのままに」
そういいアガリアレプトはキルフィールに背を向け剣を構えた。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




