談夜湖の宝物
―遡ること数分前
セキヤとセパルはテータに言われた
『セパル…!悪魔道具 お前にもあるんだろ セキヤと一緒に探してこい!』
という言葉を信じて、セパルの住処に2人は潜ってたどり着いた。
セパルの住処の入口には透明なバリアのような壁と2重になっているドアがついており、そのおかげか酸素が部屋の隅々まで行き届いていてセキヤにとって苦痛に感じる場所ではなかった。
セキヤはふと部屋の中で自分より大きな二枚貝の貝がらが開いてるのに気づき触ろうとすると
「あ、それダメ!!」
というセパルの声と共にセキヤの目の前は真っ暗になり、中途半端に入ったせいか腰のちょっと上あたりが上下両方から強く閉じられてる感じがして セキヤにとってありえないぐらいの激痛が走った。
「痛い痛い!!待ってこれなに!?離れない!!」
必死に痛みに耐えながらセキヤは外に出るように足腰に力をかけて自分の上半身を引っ張るが貝がらの方が一段と強くセキヤはその強さに引っ張るより耐える方向に切り替えた。
「それは、私のお布団! 寝る時そこの中だと防音かつ暗くて 寝やすいのよ!」
セパルがそう語るや否やセキヤは誰も見てないのに匂いを嗅ぐふりをして
「確かに…なんかいい匂いがしてきた…」
とボケたが、下半身を強く引っ張っていたセパルの動きがピタッと止まり
「あんた本気でしばかれたいの?」
と割と本気の声でセキヤに声をかけた。
セキヤは初めてこの大きな貝がらに閉じこもりたい気分になった。
「あ、私外にいるんだから開閉ボタン押せるじゃん」
とセパルは突然思い出したかのように貝がらの上部分に付いてたエレベーターのような開閉ボタンの開ボタンを押した。
ボタンが押された瞬間吐き出されるようにセキヤの身体は勢いよく後ろに吹き飛ばされた。
「開閉ボタン…あるなら言ってよ…」
とセキヤは貝がらに押さえつけられていた腰あたりを擦りながら呆れるように呟いた。
「あら、中にもありましたよ?」
と今更のように後出しで語るセパルをセキヤはゲンコツしたくなったが、そもそも人の物を勝手に触った自分が最初のきっかけではと思い出し 握った拳をそっと腰近くに下ろした。
「ところで、テータが言ってた悪魔道具って何?」
「なに?あんたほんとに悪魔のこと何一つ知らないのね、私の名前間違えるし」
とセパルは悪魔の知識が皆無なセキヤに再び名前を呼び間違えられたことに不満を漏らしながら呟いた。
「あの時はマジでごめんって…似てるから」
セキヤは両手を縦に合わせて反省してるポーズと姿勢を見せた。
「まぁ、許してあげるよ赤飯」
とセパルはわざと名前を間違え そこには絶対許してやらないというセパルの意思もあるように感じた。
「悪魔道具とは主に人間世界で言うところの名札みたいなものよ」
「名札?」
「そう、その子にしかない その子だってわかる証拠みたいな物 悪魔道具はその悪魔に見合った能力を持つ道具なのよ 例えばあのサタナキア?っていう黒髪の悪魔には GOATという禍々しい色をした仮面みたいな。」
セキヤは解説されたものの上手くは理解できず、首をかしげながらセパルの発言を呟きながら必死に理解しようとした。
「あぁ、もう!わかりやすくいえば あんた達能力者の能力を強化する道具のことよ! それは悪魔一人一人が自分の力とは別に持っている道具なの!」
と端的にセパルは答えるとセキヤは理解したように頷き
「そーゆーことか!」
と言いながら目を光らせるように大きく開けて完全に理解した顔になった。
その様子に半分呆れながら、セパルは小さな宝箱を棚から取り出した。
「…それは?」
セキヤが宝箱に指を指しながら質問するとセパルは指を指されるのが嫌なのか宝箱を少しだけずらして
「この中に私の悪魔道具 【ECASA NEO】が眠ってるの」
とセパルは答えながらゆっくりと小さな宝箱を開けた。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




